14 8月, 2011

インドでいちばんコワイもの

インドは2度行きましたが、インドの全都市をまわったわけでもないし、その少ない経験の中でも、私がいちばんインドで怖かったのは…
車道を渡ること。
インドは大きな道路でも横断歩道や歩行者用の信号は大きな交差点くらいにしかなくて、そういう場所以外で道を渡るときは恐怖です。上下合わせて4車線もあった日にゃあ、決死の覚悟です。6車線もあると途方に暮れます。そして、それが夜だったりすると街灯が少なく車が見えにくくて泣きたくなります。インドでは、人が渡ってるのが見えてても車はスピードを落としてくれません。地下道とか歩道橋とかしゃれたものはないので、早いスピードで向かってくる車の波を縫うように1車線ずつクリアしていかねばなりません。

日記には「車が左から来る時は、道を渡ろうとするインド人の
右側に何げに立って、我が身を守るように道を渡るべし。」
と書いています…。
道を渡るための一番手頃な方法は、まず道を渡ろうとしているインド人(つまり、仲間ですね。運命共同体。)を探すことです。渡ろうとしてるインド人がいたら、サササッと近寄って、そのインド人を盾にするようにちょっとだけ(数センチ)斜め後ろに立ちます。インド人が渡り始めたら、一緒にピッタリついていくわけです。最初はへっぴり腰なんですが、インドでの滞在も10日くらいになると少し慣れてきて、4車線の道路でインド人を率先して渡ったこともありました。
しかし慣れたころには、帰国する日も近くて…。また、次にインドに行ったら、また最初(恐怖の体験)からやり直し。インドに居ると、日本の交通システムがいかに充実してるかがわかります。でもサバイバル精神はインドの方が培われますね。インドに行くと生存本能にスイッチが入る感じがします。