31 3月, 2013

こじあける

昨日は寒かったので、雑炊を作ることに…。
冷蔵庫には椎茸とシメジとほうれん草と卵があった。
棚の中にあったホタテ缶を発見。いいダシが出そう。

が、今日はホタテ雑炊だ〜、と喜んだのも束の間。
缶切りが見つからな〜い。
最近の缶詰はプルタブ方式が多いから、長いこと缶切りを使ってなくて、どこにしまったのか思い出せない。

考えた末、キッチンばさみの先端を缶のはしに思い切り突き立てて、二つの穴をあけ、はさみの先を穴に突っ込んで缶に裂け目をつくって、缶のめくれたところをペンチでつかんで巻き上げて…。
どうにか、ホタテが取り出せるだけの穴をあけた。


この労力を思うと、缶切りというものが、いかに優れた道具であるかがわかります。

明日1日から、府中アートマンでアクセサリー実演販売です。7日まで作ってま〜す。

30 3月, 2013

人はナゼ落ちるのか

映画「バットマン・ビギンズ」で、苦境に立たされるブルース・ウェイン(バットマン)に、長年ウェイン家に仕える執事アルフレッドが申します。
アル「人はナゼ落ちるのか、わかりますか?」
ブ「………(じっとアルフレッドを見つめる)」
アル「這い上がるためでございます」

ああ、私もこんな執事が欲しい…。
アルフレッド執事に面と向かって言われたら、這い上がれそうな気がする…。

執事を雇うためには相当稼がなくては。執事雇う前に這い上がれ、ってことね。

27 3月, 2013

深大寺手作り市

今週30日、深大寺手作り市にアーチストのiori(いおり)さんと出店します。

ioriさんの出店内容は、ご自身でデザインされた布のバックや小物とioriさんの絵のポストカードなどです。
オーバリーはアクセサリーと、私のイラストのポストカードです。

お天気がいいといいなー。桜が楽しめる最後の週末だと思います。
他にも、いろんな手作りの作家さんたちがたくさん参加します。
ちなみに私たちのブースは、No.15です。

深大寺へのアクセス:
http://tedukuriiti.web.fc2.com/jindaijimap.html

当日、雨の場合は中止ですが、小雨だと決行!だそうです。手作り市のホームページ上で、開催されるかどうかの告知が早朝に掲示されますので、下記サイトでご確認のうえご来場くださいませ。
オフィシャルサイト: http://tedukuriiti.web.fc2.com/

23 3月, 2013

オブシディアン・オパール

ガーネット、ペリドット、ブルーカルセドニーを
組み合わせてネックレスにしています
写真の制作途中のネックレスのヘッドはオブシディアン・オパール。人工のオパールです。最初、ブレスレットとして並べていたのを、お客様の「55センチくらいのネックレスにしていただけないかしら?」というご要望に応じて、ネックレスに作りなおしているところです(完成写真を撮り忘れ…)。

現在ではダイヤモンドを始め、いろんな宝石を人工的に作ることが試みられています。
写真のオパールの製造元はわかりませんが、日本では京セラが人工宝石の開発をしています。京セラが開発したオパールは”京都オパール”というブランド名で事業展開しているようです。オパールの製造過程の説明を読んでいると、人工といえどもかなりの時間をかけて作られているようです。
http://www.kyocera.co.jp/prdct/kyotoopal/material/index.html

天然のオパールでこの大きさだと高価なので、私には買えませんが、人工オパールなら手軽に買えます。(京都オパールは安くはなさそう…。)
お客様に「これは人工オパールです」と言ったら、「いいのよー、私、最近ホンノモ指向じゃないから〜。見た目がキレイならいいの〜。」と心強いお言葉をいただきました。

天然の磨いたオパールは高価で手が出ませんが、原石のオパールなら買える値段のがあったので、これも注文してみることにしました。
磨いたオパールほどの不思議な輝きは期待できませんが、趣のあるアクセサリーが作れそうな気がします。

22 3月, 2013

ラブラドライト

最近、ラブラドライトという石に魅かれていて、それを使うことが増えてきた。

パッと見は、左下の写真のように灰色のなんとも知れない色で地味な感じがするのだが、右下の写真のようにある一定の角度から光が当たると青や水色、青緑、真鍮色と、玉虫の羽のように吸い込まれるような静かな光を放つのだ。

ラブラドライトは18世紀にカナダのラブラドル半島で発見されたことからこの名がついたが、他にもマダガスカルやフィンランドでも産出される。
石の意味は検索するとサイトによって様々だが、直感力をサポートする、と書いてあるものが多い。気になる記述としては、「潜在的に抱えている問題を顕在化させ、魂の成長を促す」と書いてあるものもあり、この石に魅かれているこの1年くらいの私生活を振りかえると、まさしく、おっしゃるとーり、そのとーり、と言いたくなるほど。問題が顕在化するのは現実としては辛いが、前進(成長)するためには必要なこと。まだまだ、ラブラドライトさまにサポートしていただかねばならぬオーバリーです。

私が最も好きなこの石の使い方は、穴のあいてないルース(カットが施されていない裸石)にワイヤーを施すこと。

同じ石なのに、角度でこんなに違う。この光はラブラドレッセンス
(ラブラドルの光、という意味)と呼ばれている。
上の写真のは前回の販売で売れたが、下の写真のは、まだチェーンをつけてないのでアクセサリーとしては未完成。でもワイヤーのかかり具合も含めてすごく気に入っている石なので、販売しないかも。

今、新たにラブラドライトの二つのルースを取り寄せ中。どんな顔をした石が来るか楽しみ。

21 3月, 2013

マクロビオティック弁当

1日10時間、アクセサリー実演販売をして帰宅すると、夕飯つくる気力はあまり残ってない。昨年の販売の帰宅時にスーパーの閉店間際で3割引き〜半額になった天重を毎日続けて食べていたら蕁麻疹が出たので、どーしたものかな〜、と考えていたとき、アクセサリーのお客様Mさんの息子さんが神奈川県相模原市南区でマクロビオティック(肉や魚、卵や乳製品などを使わない玄米菜食)のお弁当の仕出し屋さんモリノジを始められたことを聞いた。

おかずが6種類入って玄米ごはんがついて、マクロビオティック弁当としてはお安い500円。Mさんは毎朝早起きしてお住まいの府中から相模原まで通い、息子さんのお店を手伝って昼過ぎに府中に帰ってこられるそうで、「ついでだからお弁当を実演販売してるアートマンまで届けますよ」と言っていただき、早速注文した。

1週間の販売のうち3〜4回は、このマクロビオティック弁当を食べることにしておけば、からだも少し楽な感じがする。おかず6品のうち、一品は必ず肉もどきのおかずが入っている。いつぞやは、魚のフライが入っていると勘違いしたくらい、美味しいフライが入っていた。後で聞いたら、それは雑穀のモチキビのフライだった。

一時期、九州に住んでいる両親が一食500円の宅配弁当を頼んでいたことがあったが、味が濃くて、油ものや肉が多めで、すぐ飽きてやめてしまった。実家や私の家の近くにこういう弁当屋さんがあればいいのに〜、と思う。
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相模原市の南区がこのモリノジさんの配達エリアになっているので、その範囲にお住まいの方は週に2〜3回、このお弁当を食べてみられてはいかがでしょうか。特にアトピーや糖尿予備軍など食事制限のある方や、老老介護をされているようなご家庭にオススメです。
基本的にはインターネットでの注文で、ネット環境のない方はお電話で。
注文は二食から。一人暮らしの方は、2食以上になるように近所のお友達と一緒に注文すればいいかと思います。
仕出し専門のため、店頭販売はありません。
詳しくはホームページをご覧下さい。→ http://www.clover-deli.jp/

さくら

illustrated by obarie
桜の花を見ていると、梅の花に感じるのとはちょっと違う、悲しい感じがするのはナゼだろう?

花の命が短くて儚い(はかない)からか、単なる思い込みか…。

桜が咲くと、もう何年も前に叔母とレンタカーを借りて東北の桜めぐりをしたことを思い出す。

まずは盛岡(地方裁判所敷地内の大きな岩を割って植わっている石割桜盛岡城跡公園

北上展勝地(北上川に沿った桜並木が見事。また北上川のたたずまいが、ちょっとイギリスっぽくてステキ。)

弘前城満開日当日に行ったので、とにかくサイコー!私の花見人生の中でダントツ一位

最後に角館いちばん期待してたけど三部咲きだったので、桜としてはチョッと物足りなかったが、雰囲気のある街並)。

東北の桜、また見に行きたい

20 3月, 2013

桜が咲いた

あまりに忙しくて、ちょと体調も崩し気味だったため、告知の記事をアップしそびれましたが、16日から24日まで、京王線聖蹟桜ヶ丘アートマンでアクセサリー制作販売しています。

毎日自転車で20分程の道のりを聖蹟桜ヶ丘まで通ってますが、昨日桜が咲いているのに気がつきました。例年より早いのかな。
桜色のネックレスを何本か作っているところです。
春色のアクセサリーを探しにきてください。

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体調が悪いと、私はある内臓にある症状が出るのですが、以前それを歯科医院でもらった化膿止め(抗生物質バラシリン)の残りでどうにかしたことがあります。歯とは全く関係ない場所の症状だし、ホントはそんなことしてはいけないのですが、病院に行く時間がないので、今回も歯科医でもらった抗生物質の残りはないかと探したら、4年前にもらったのが引き出しから出てきました。抗生物質の名前を調べると、歯以外にもいろんな病名に対応しています。そこで、また飲もうかと一瞬思ったのですが、真っ白な錠剤だったのが、うっすら生成り色になっていたので、さすがにやめました。ネットで調べると、薬の賞味期限は意外と短いのですね。
そんなこんなしてるうちに桜が咲いて、実演販売も始まったのでした。はあ〜…。
朝と寝る前、梅エキスとマルチビタミン剤飲んで、出かける直前にブルーベリーサプリ飲んで(ブルーベリーは目に確かにいいようですな。劇的にではないですが、以前しかめていたのが、しかめなくなりました。)、だましだましやってます。
ほんとはしっかり寝るのが一番いいのですが…。寝てる間に四大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル)が体を癒しに来るそうです。私はその説を信じておりまする。

14 3月, 2013

ふわふわ

illustrated by obarie
アクセサリーの材料を買いに、電車に乗って出かけた。
はす向かいに座っていたお兄さん(たぶん学生さん)のヘアスタイルが目にとまった。

ふわふわしてる〜。
さわってみたい〜。
寝癖はつくのだろうか?
帽子をかぶったら髪はへたるのかな?

”私が空飛ぶ小鳥なら、
あのふわふわ髪の毛の中に
ステキなおうちをつくりたい…。”
金子みすゞ風に…

そんな想像をしながら電車に揺られていた。

しばし癒されました…。

11 3月, 2013

お口の中は野戦場〜手仕事編

診察2回目の今日、割れ落ちた奥歯の応急処置をしてもらった。
昔、虫歯になって金属の詰め物をしていたところが、詰め物ごと歯が半分以上割れ落ちたのだ。当時の処置が不完全で、虫歯菌が残ったままフタをした状態だったから、木の幹の真ん中が腐ったようなもので、詰め物もろとも割れ落ちたのだそうだ。まだ、残った部分の歯にまだ悪い組織が残っていて、そこを削ってから、セメントで仮の処置をすることに…。

その「削り」の作業が、誰しも恐怖なわけで、これだけ大きく割れていれば、神経のある随はすぐそこ、って感じで、長年のかかりつけの歯科では麻酔してくれてたものだが、今日は麻酔なしで、「削り」作業開始。「痛かったら左手挙げてください」と言われ、最初両手を組んでいたが、すぐ挙げられるように手をはなした。
今だったら、離した二つの椅子に頭と足を置いて、おなかに人が乗せられるかもしれない、と思うくらい全身に力が入り硬直する。
最初、電動器具で削っていたが、後半はスクレーパーのようなものを使っての「手仕事」になった。
しかも、目をつぶっていたら「ハイ、鏡持って。」とおっしゃる。え?私に言ってるの?と思い、目を開けたら、小さな手鏡を渡され、悪い組織をスクレーパーで削り出すところを見せられた。「手でやった方が、細かく削れるんですよ。手でやると、やわらかい(つまり虫歯菌に犯された悪い組織)とこがわかるから。こうやってね、ホラ、木クズが出るみたいに削れるんです。健康なとこは硬くて簡単には削れないんです。」と言いながら私の患部の説明を丁寧にしてくださるが、先生のそのひと削りで、いつ神経にさわるか、いつ激痛が襲うか、鏡を見ながら気が気じゃなかった。超こわかった…。これが拷問なら、私はすぐにでも情報全部吐きます。
びくびくしながら左手を挙げる準備をしていたが、結局神経スレスレに病巣を掻爬していただき、さしたる痛みもなく終わった。

しかし、歯の治療に於いても、電動器具を使うより手仕事の方が繊細に作業できることもあるとは知らなかった…。手仕事って、すごい。
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待合室に口腔関連の学会の報告書が置いてあったので読んでみたが、他のクリニックでインプラントを薦められた時にやめといてよかった〜、と思うようなことがイロイロ書いてあった。まあ、私が思いとどまった一番の理由は経済的理由だけど、お金なくてよかった〜(苦笑…)。特に女性は閉経後、骨粗鬆症になりやすいので、そうなったときインプラントが入っていると、トラブルが起きやすいようだ。

医師(?)の方でインプラントの金額は自由に設定できるため、2〜3万の原材料費に対して高いところだと1本40万(もっとの場合も)ほどの金額がとれるからか、商売に走る方もいらっしゃるようだ。トラブルがないようにシッカリ施術してくれればいいが、お金に目がくらんで土台の骨の状態がよく見えないことがあるらしい。インプラント推進派の大御所・K教授でさえ、インプラントが”イロモノ”になってきている、と憂慮しておられた。

叔母の70代の友人がインプラントを8本入れたそうだが、インプラントはもともと、総入れ歯でひっかかりがない土台に1〜2本入れることで入れ歯を安定させるものであり、たくさん入れることを薦める医師がいたら、まず疑ってかかった方がいい。骨になじみがいい、とはいえ、異物であることに変わりない。しかも頭蓋骨というデリケートな場所に穴をあけるのだから、脳外科の手術を受けるつもりで慎重に…。
インプラントされる方は、くれぐれも慎重にクリニックを選びましょう。

10 3月, 2013

月船deワークショップ vol.11

昨日は、ケヤキの樹皮を削って、アクセサリーを作るワークショップをしました。

川崎からご参加の会社員Sさんは、切り出しナイフを持つのは生まれて初めて、とおっしゃいながらも、2時間のうちに3個完成。犬のペンダント、小鳥のブローチ、金魚の髪留めで、3つともとてもカワイイ。
特に犬は、樹皮のもともとの形をうまく利用して、鼻先とシッポをちょっと彫り込んだだけで後は表面を滑らかにする程度で30分程で完成。

おしとやかで優等生(一橋大学出身だそうです)な感じ、だと思っていたら、学生時代からバンドを組んで活動されているのだとか。
人間、話してみないとワカリマセンね。

09 3月, 2013

なぜ今、急に、PM2.5?

環境省のホームページでは、平成12年度から22年度までのPM2.5の観測データが閲覧できる。http://www.env.go.jp/air/osen/pm/monitoring.html

例えば、11年前の平成14年4月の大阪の観測データを見ると、1日の平均値が国の基準値とされている35マイクログラムを超えている日が11日間ある(表の右から3列目が1日の平均値)。1日の平均値が104マイクログラムという日もある。
しかも、夜11時の1時間のうちだけ735マイクログラム(!)の日とかもあって、すごいのである。http://www.env.go.jp/air/osen/pm/monitoring/data/h14/n-a03osaka-beta.pdf

別の国立環境研究所のホームページ(http://www.nies.go.jp/igreen/td_disp.html)で我が実家のある佐賀県唐津市の3年前の2010年度のPM2.5の月間値を見てみると、基準値を超えた日が多い月は最高で5月に6日間、年間で基準値を超えた日は25日間ある。

基準値超えは10年以上前からずっとあったのである。
なのに、なぜ急に、今年になって、マスコミは騒ぐのかなあ〜?
基準値を超える日は外出を控えた方がいい、と言うのであれば、なぜ10年前から注意を促してくれなかったのかなあ…。
そして、PM2.5の全てが中国だけから来たものなのかなあ〜?
日本国内で燃やしているガレキからは、健康を害する物質が出てないと言えるのかなあ〜?
怪しい気がするなあ…。
原発の放射能が漏れ放題だったときは、な〜んも報道しなかったのになあ(今も収束せずに漏れているのに)…。
いつもってわけじゃないけど、以前から起きていることを急にマスコミが騒ぎ立てる(もしくは政府がマスコミにそうさせている)ときは、なんか別のことから目をそらさせたい時じゃないかと、疑り深い私は思うのであります。

07 3月, 2013

梅が咲いた

近所の谷保天満宮の梅園の梅が満開に近い。自宅から通りに出ると、梅の花のほのかな香りがする。毎日塀の外から見てたけど、今年初めて梅園を散歩した。

梅園を散歩したら、私は決まって落ちた花を拾う。浅い器に水を張って花を浮かべておくと、ほのかに梅の香りがするのだ。
見た目にもかわいい。
当然、自分ちの梅でない限り、枝から直接花をとっちゃいけません。
その日に落ちたものなら地面に落ちた花でも10個くらい集まればちゃんと香りを放ってくれる。


今年は花の形のまま落ちているのがほとんどなかった。梅園の小さな茶屋のおばさんが、「鳥が円陣組んで会議でもしてるみたいに、チュンチュン言ってすごいのよ。」と誰かに話していたから、その鳥たちに蹴散らされてしまったんだろう。
メジロヒヨドリは梅の花の蜜を吸うので、そのときに花びらがばらけてしまう。今年はその量がはんぱじゃないらしい。30分梅園を歩き回って、完全な花の形で落ちているものは19個しか拾えなかった。そのかわり地面には梅の花びらがたくさん散っていた。

梅園の花が楽しめるのは、たぶんあと一週間くらいかな。

また2〜3日したら、花を拾いに行ってみよう。

茶屋の名物、梅ゼリー(天満宮だけあって、紅茶味の合格ゼリーもあるよ)が美味しいので、それも買ってこよう。

05 3月, 2013

お口の中は野戦場

本物のキリングフィールド(カンボジア)。
地雷の埋まった土地が、観光客が歩くそばに
まだたくさんある。私のお口の中も地雷原。
野戦場の意味ををネットで調べても、正確なものは出てこないが、イメージとしては、死体がゴロゴロころがった悲惨きわまりない戦場、って感じですか…。場所的には市街戦ではなく、ジャングルとか草原とか…。

その野戦場が私の口の中の状態である、と今日初めて行った歯科クリニックで言い渡された。死刑宣告とまではいかなくても、終身刑な感じ。

20代後半からのかかりつけだった歯科医院の先生が4年前に病気のため閉院されて、仕方なく隣り駅の設備のいい、アメリカで勉強したという先生のクリニックに行ったら、やたらと高いインプラントを薦めるのでイヤになり途中で行くのをやめた。それから3年近くやり過ごしていたら、問題だと思っていたところとは違う場所の奥歯が中の詰め物ごと割れ落ち、歯の前面部分だけが残っている状態になり、慌ててあるクリニックに予約を入れた。アクセサリーのワークショップをさせていただいているヒーリングショップ・月船さんのオーナーファミリーご推薦のクリニック。

そこにしたいと思ったのは、なるべく自分の歯を残すような治療方針だと聞いたから。
ホメオパシーなどの自然治癒力を高めるようなものも取り入れている、というところもなんだか親しみを感じたので。
普通はどこのクリニックも初診から削ったり詰めたりするが、初診の今日は1時間たっぷりと現状の全部の歯のチェックと歯肉(上下裏も表も)の状態チェックとレントゲン撮影とその画像を見ながらの問題点説明とこれからの治療方針の話し合い(というよりほとんどお話を聞いてた)で終わった。治療は来週から。

今は全く痛みもない歯もレントゲンで見ると、抜くべきだった親知らずを抜かなかったためや、以前の治療の不完全さによる悪化が見られる歯が何本かあり、「なぜ高校生のときにこんな差し歯なんてしたの?なぜ、この親知らずを抜くべきだと判断しなかったんでしょう?」とン十年経った今、私に聞かれても「歯科医がそう判断したから」としか答えられずに困った。
「こんなになるのは、貴女だけじゃないんです。皆さん、そうなの。そして貴女のせいでもないんです。」と、全国の歯科医を敵にまわしたいくらいな憤りを感じていらっしゃるようだ。
そして、歯科クリニックの先生を医者を呼ぶのは日本くらいだ、とおっしゃる。
欧米では歯科医院のことをデンタル・オフィスといい、「病院じゃないんですよ、オフィスなの」と言われる。そういわれてみれば、確かにそうだ。
ドクターじゃなくてデンティストと言うし、歯医者は医者じゃないんですよ、とおっしゃる。削って、詰めて、フィットする入れ歯作って、医者じゃなくて技師みたいなものだと。その今まで日本でまかり通って来た治療のあり方を変えたいのだそうだ。削って詰めての修理の「直す」じゃなくて、歯や歯肉の病を本当に「治す」治療をしたいのだとおっしゃった。

そんな先生にさえ「貴女の口の中は野戦場みたいなものです」と言われては、死体(死にかかっている歯)がゴロゴロで助からないのか、と一瞬思ったが、「時間かけて少しでもいい状態にもっていきましょう」と締めくくっていただいた。さて、どんな治療が待っているのだろう…。半分コワイ。半分は期待してますが…。
少なくとも患者が納得しない治療はされないようなので、その点は信頼がおける。歯科医院にありがちな「え?これでいいのかな。抜かないとだめなの?」と、作業進行中に心の中でムダな自問自答する、ってことはなさそうだ。

興味のある方は受診されてはいかかでしょうか。予約は早くて1ヶ月くらい先ですが。
気持ちのよい待合室と治療室です。待合室の畳の上で赤ちゃんが無邪気におもちゃで遊んでいました。
●みどりの杜歯科クリニック http://www.midori-no-mori.com/
最寄り駅:京王線分倍河原駅

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そして、3時間以上駐輪したら撤去するぞー、と警告が書かれた府中駅周辺に8時間も駐輪してたら、撤去されとりました。警告は本当でしたね。
明日、2000円持って引き取りに行きますよー。
口の中だけじゃなくて、頭の中も野戦場…。

03 3月, 2013

映画「パフューム・ある人殺しの物語」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

1985年に出版され、1500万部という世界的なベストセラーになりながら、著者がなかなか映画化を認めなかったこともあり、20年の時を経てやっと映画化された「パフューム・ある人殺しの物語」。衝撃的でありながら、人間の持つ本質というか本能的なものを、今までにない方法で表現した作品。

パリの汚い魚市場の一角で産み落とされた赤子・グルヌイユは、生まれつき超人的(ほとんど動物的)な嗅覚を持っていた。なめし革職人のもとで働いていたある日、女性が発する香り(体臭)に惹き付けられ、後をつけた彼は誤ってその女性を殺してしまう。そのときにかいだ香りが忘れられないグルヌイユは、香りを抽出し保存できるようになりたいと願い、ある香水店の調香師に弟子入りするのだった。人気の香水を次々と生み出したグルヌイユは、またある晩女性のかぐわしい香りに惹き付けられ、その香りを抜き出して保存したい衝動に駆りたてられる。その衝動に従うことは、即ち再び”殺人者”になる、ということだった…。そして不気味な連続殺人事件が始まる…。
この主人公グルヌイユは、挙動がちょっと動物的でもあり、不気味でコワイ。でも、群衆はもっと強力でコワイ、と思ってしまったのは私だけだろうか。だから、グルヌイユが群衆を逃れて野山を歩いていたときは、内心爽快だったのだが…。

若手ながら名優の片鱗を見せるベン・ウィショー以外には、この複雑な役どころのグルヌイユを演じることはできなかっただろう。加えて、グルヌイユの師匠をダスティン・ホフマンが演じているのも新鮮かつハマリ役。また、皮肉のきいたナレーションが時々入るのだが、D・ホフマンとそのナレーションが映画を暗くしてしまわない効果を発揮している。大人のための残酷なおとぎ話、と表現すれば雰囲気が伝わるだろうか…。

処刑場のシーンは、ある意味、映画史に残る名場面だと思うのだが、これ実写?と最初、我が目を疑ったほど。実写だそうです。スゴイです。
また、ラストシーンも衝撃的。
恐ろしい群衆さえも支配する”香り”が繰り広げるグロテスクなファンタジーをとくとご覧下さい。

02 3月, 2013

低気圧頭痛

昨日の朝、起きたら頭が痛かった。充分寝たから睡眠不足じゃないし、熱はないから風邪でもないし…。
illustrated by obarie
午前中、デザイン会社から「イラストのラフ(本番に進む前の下描きチェック)は何時頃いただけますか?」と携帯にメール来た。あと2時間くらい横になってればマシになるかと思い、午後3時くらいには、と返事した。
しかし12時になっても1時になってもマシになるどころか痛みが増してきた。
頭痛薬をとりに隣りの部屋に行きたくても、立つと激痛がして吐きそうになり立ち上がれない。布団に横になったまま、鉛筆と紙をとって本を下敷きにラフを描き始めてみたが、数秒描いては「う〜」また描いては「あ〜」と唸りながらで進まない。3時ちょい前に、頭痛がひどくて作業ができないことを告げたら、月曜日に延ばしてくださるとのご返事。
あ〜、ありがたや。もともと月曜くらいに、と言われていたものを念のため早めの金曜に、ということだったので、まだよかったが、これがホントの〆切だったらアウト!であった…。



外では、すごい風が吹いている。台風みたいだわ〜。
春一番?と思っていたら、雨が降り始めた。最初、ヒョウでもふっているのかと思うくらいの激しい雨音。そしてその雨がやむころ、少しずつ頭痛も遠のいてきた。
そのとき思い当たった、低気圧頭痛。以前も、台風が近づいていたとき、頭痛になったことあったっけ。
ネット検索してみたら、低気圧頭痛の人は割といるみたいで、いろんな記事が目についた。中には20代の男性も。
低気圧が近づくと高山に登っているのと同じような気圧状態になるらしい。富士山などに登るとペットボトルやスナック菓子の袋が膨張するが、頭の血管も膨張するそうだ。頭の毛細血管が膨張することによって頭蓋内の神経が圧迫され痛みを感じる、ということだ。30才で富士山に登った時、頭痛と吐き気がしたので、もともと低気圧に弱いのかもしれない。

低気圧頭痛の場合、血管が膨張するために頭痛がするわけだから、温めずにおでこや首のあたりを冷やした方がいいそうだ。高山病の対処に似ているが、水分補給をすることや、酸素吸入をすることや、頭痛薬を飲むものいい、と書いてあった。運動不足の人になりがち、とも書いてあったが、頻繁に山に登っていた頃も山(標高2000〜3000m前後)に登ってよく頭痛していたのはナゼだろう。
とにかく、からだとよく相談しながら生活しないといけません、と反省。
しかし、仕事の遅れを取り戻すべく、頭痛の治まった夜からまた起き出して仕事してる。
いけませんなー。