08 8月, 2011

バザールでござーる

〜旅の楽しみ編〜

海外旅行先での楽しみのひとつが市場に行くこと。
日本にないものをたくさん見つけることができるし、その土地の人たちの生活の息づかいみたいなものが感じられて、おもしろい。
この写真はトルコ・イスタンブールのグランバザール。ここは観光客専用という感じで値段も高いので、地元の人は、ちょっと離れたところにあるエジプシャンバザールに行く。でも、冷やかし半分で広い迷路のようなグランバサールを歩くと、見るだけでも楽しい。
日本人はいいお客さんらしく、売り子のお兄さん達は日本語で呼び込みしている。「チョットチョットー。日本人デスカ?」とか、私が行った数年前は「バサールでござーる」と、その時すでに随分なつかしいキャッチフレーズを連呼していた。
ガラスの魔除けの目玉ナザールボンジュウがいくらくらいかなー、と思って見てたらかなり高めの値段を言われたので、わざと五分の一くらいの値段を言ったら「ケチ!!」と日本語で言われた。変な言葉ばかり言いたがる子供のようである。そしてグランバザールのお兄さん達はけっこうスレてる。たぶん、売った分の何%かのマージンをもらって生活してるんじゃなかろうか…。やっぱ、グランバサールは見るだけに限る。

旅行の達人である友人いわく、ものの相場を知りたかったら、まず地元民が行く普通のデパートみたいなところに行って、だいたいの値段を確認せよ、とのこと。それと地元の一般人の平均的な月給額を考え合わせて、おおよその当たりをつける、という、場数を踏んで身につける感覚が必要と思われる。せめて適正価格で買うためにもその国の勉強(予習)したほうがベターでござーる。
また、ネパール人である夫いわく、相手がどこの国の人間かによってふっかけ率は違うという。高めにふっかけられるのは、もちろん日本人。だからといって、いきなり値切り攻勢も印象が悪い。せめてカタコトでも会話を楽しみながら愛想良く値切ることと、値切るからには安いものなら数買う、ってのも基本かと思う。
私の経験からいうと、そんなにすごく欲しい訳じゃないけど、どれだけ安くしてくれるかを試してみよう的な気楽な気持ちで交渉するときの方が、あっさりマケてくれることが多い。逆に、かなり真剣に欲しくて、一生懸命マケさせようとすると意外とマケ率が低かったりする。そんなにマケなくても欲しくてたまらないわけだから買うにきまってる、と読まれているようなのだ。思うようにいかないが、市場の買物は楽しい。

トルコに行った時はビーズ等は買わなかったけど、アクセサリーの仕事をするようになった今、写真を見てみたら欲しいものがいっぱい写ってる。またトルコのバザールに行きたいのでござーる。