31 1月, 2012

くじらは夢を見るか

以前、犬を飼っていたとき、犬が寝てるのをよくぼんやり見ていた。たまに「クゥ〜ン…。」と小さな声を出して、体をピクッとさせていたことがあったけど、きっと夢を見てるんだなー、と思って見ていた。動物はどんな夢を見るのだろう…。

クジラは人間に近い知能を持ってるといわれるから、夢も見るかと思いきや、見ないらしい。なぜならクジラは脳の半分を交互に眠らせるらしく、半分は起きているからだそうだ。

人間は夢を見ることで、現実で起きたことのバランスをとっているのだと聞いたことがある。クジラが夢を見ないのは(本当にそうなら)、見る必要がないから見ないのかもしれない。現実が満ち足りて、バランスがとれてるのかな、きっと。

29 1月, 2012

夕べの夢

とても急な勾配の雪の斜面を登っている。気がついたら登っていた。なぜ登っているのかわからない。他には誰もいない。下を見ると、すごく高いところに居て、まるでスキーのジャンプ台のてっぺんに居るような高さだった。雪は凍ってすべりそう。下から「オオバチャ〜ン、がんばって〜」と、ちょっと茶化し気味の友だちの声援が聞こえてきた。なぜか手すりが横にあったので、それにつかまりながら登る。こんなとこ、月に何人かは滑落死するだろうに、と思い、私もその一人だろうか、と怖くなってくる。やっと頂上に着いたら、人がたくさん居た。みんなあの坂を登ってきたの?いつの間に…。



頂上に何があったか、憶えてない。でもなんか落ち着く場所だったような気がする。
今の私はかなり危ういところを歩いて(登って)るのだろうか。でも、登り終えたら落ち着くのかな。用心して登ればいい、ってことかな〜。

27 1月, 2012

原発都民投票に向けて

昨年12月から、東京と大阪市のあちこちの駅前などで、原発都民投票を実現させるための署名活動が行われています。これは、原発の是非を問うための都民投票を実現させるための条例制定を石原都知事に請求するための署名。有権者(東京都)の2%の署名が集まれば、都知事は議会に条例案を提出しなければならないのだそうです。
現在、投票に向けて署名を集めているのは、東京都大阪市。署名できるのは、東京都民、及び大阪市民。大阪市は条例制定を請求するための必要数を突破したようです。東京都はまだ必要数に達してません。
東京都の有権者の2%というと、22万筆(人)の署名が必要です。原発稼動に反対の方、また賛成の方も、投票という形で今一度、自分の意思表示をしましょう。この署名は、その投票を実現させるための第一歩です。原発稼動賛成派も反対派もご署名お願いします。
下記のサイトでも署名できます。
詳細:http://kokumintohyo.com/

25 1月, 2012

また今日もSting聴きながら

これは送料込みで700円くらいの輸入盤の中古。
輸入盤の方が、ちと安い…。
アマゾンで何かスティングのCDが安く買えないかなー、と検索してたら、スティングがクラッシック音楽のアルバムを出していたのを見つけた。
Song  from the labyrinth」というタイトルで、クラッシック音楽で有名なドイツのレーベルから6年くらい前に出てるアルバムだった。スティングがいつも歌うようなポップスでもロックでもジャズでもなく、時はエリザベス1世の治世の16〜17世紀のイギリスの作曲家ジョン・ダウランドの作品を歌っている。楽器はリュートという中世の弦楽器だけ。リュートはプロの奏者が担当してるけど、2曲だけはスティングもリュートを演奏している。バロック音楽に似ているけど、これはルネッサンス音楽とカテゴライズされてるようだ。


朝起きて、コーヒーや紅茶を飲みながら聴くのにぴったりな感じ。寝るときでもいいかも。スコットランドの田舎道をドライブしたときの、とても空が広い風景が脳裏に浮かんだ。
プロのクラッシック声楽家とは当然歌い方が違うけど、私はスティングの声で聴いてしまうと、これがいちばん自然なんじゃないかと思える。スティングが普段歌ってる曲の中に忍ばせてもきっと違和感がないだろう。スティングがこのアルバムを作るまでに20年以上もダウランドの歌を思い続けたというのもうなずける。

ジョン・ダウランドという人は、ほんとはエリザベス一世の宮廷音楽家になりたかったらしいのだが、彼はクリスチャンであったため、プロテスタントであるイギリス国教会をかかげるエリザベスの治世では宮廷に仕えることができなかったそうだ。
CDには曲と曲の間に、ダウランドが当時エリザベス女王の側近(国務大臣や相談役)だったロバート・セシルに書き送った手紙のスティングによる朗読がいくつも入っている。(英語苦手なんで、まだちゃんと解説書を読んでないけど)イギリスで職を得られなかったダウランドはイタリアやドイツで演奏活動してたみたいで、その外国での様子を書き送ってるみたいだった。手紙の終わりのほうには”女王と国に仕えたい。あなたのご意見をたまわりたい。”という一文もあるので、ロバート・セシルに「宮廷音楽家のポスト、どうにかしてもらえんでしょうか〜」というお伺いもちょこちょこしてたんだろうなー、きっと。
私も同じ芸術を生業(なりわい)とするものとして、ご同情申し上げます。
手紙を読むスティングの声も心地よい。これが聞き取れるように英語の勉強するべかな〜。
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動画は、アルバム収録曲のIn Darkness Let Me Dwellの演奏。

24 1月, 2012

困ったときのアンチョビ頼り

余ったアンチョビは、小ビンに入れ、
オリーブオイルをひたひたになるくらい
入れて冷蔵庫で保存すれば結構もちます。
オイルは炒め物に使ったり、
ドレッシングに使ったり。
今日は買物に出なかったので、冷蔵庫にめぼしい材料がなかった。台所にあったのは、キャベツともやしと大根。大根は味噌汁にすることにして、キャベツともやしの野菜炒めにすることに。
肉はアミノ酸を持っていてうま味の元になるから、普段なら野菜炒めに入れるんだけど、原発事故以来、肉を買う頻度が減った。でも、肉のうま味は欲しい、そんなとき、頼りになるのがアンチョビ。ただの野菜炒めが、アンチョビを一人当たり一切れ入れるだけで高級な(?)野菜炒めになる。

何年も前に阿佐ヶ谷駅近くの高架下のイタリアンのお店に入った。名前は忘れたけど、うなぎの寝床みたいな、カウンター席だけの小さなお店。そのとき出てきた、千切りジャガイモを炒めただけのものが、えらく美味しくて、シェフに聞いたら「アンチョビ刻んで入れてます」というので、翌日からアンチョビ炒めにハマったのでした。それ以来、アンチョビはだいたい常備している。
アンチョビってイタリアンのイメージだけど、アンチョビ炒めはパンよりもご飯にぴったりの一品になる。アミノ酸のうま味が抜群なんだろうな。
缶詰としては大きさの割に安くはないけど、4人分の野菜炒めでも2回分以上はあるから、肉の代わりだと思えば安い。アンチョビは早めに入れると焦げ付きやすいので、私は小さく刻んで炒め終わるちょっと前に入れてよく混ぜている。アンチョビを入れた後で、塩気が足りなかったら、塩を少々ふる。アンチョビはしょっぱいので、入れる前に味付けしないのがコツ。

22 1月, 2012

映画「シェルター」

主人公の精神分析医カーラは夫を殺されたという過去があり、その娘である少女サミーは父親を失った悲しみから神を信じなくなっていた。サミーを寝かしつけるとき、カーラの神への祈りの言葉をサミーは決して復唱しない。そんな二人の前に、多重人格とみられる男がカーラの患者として現れる。

人間の恐怖の引き金になるものは、”得体のしれない”ことだと私は思っているのだが、この映画の恐ろしきものの正体はラスト近くになるまでよくわからない、つまり得体の知れないものの影を感じながら物語は進む。
最近、「信仰」という言葉があちこちで耳に残るようになったけれど、この映画の中でも「信仰」は重要な伏線になっている。

ラスト近く、村はずれに住むまじない師に助けを請うカーラにまじない師は「娘は助からない。信仰を捨てたから。」と言う。「まだ子どもなの。わからないのよ。」と、すがるカーラに、まじない師は「信仰に、年齢は関係ない。」とつれない態度…。果たして、カーラは家族を守ることができるのか…。

内心”キビシイ世界やのぉ〜”と思いながら、そのシーンを見ていたけれど、キリスト教世界の人々が「信仰」という言葉を口にするとき、私たち(現代の)日本人の想像以上の重みを彼らはその言葉に重ねているような気がする。欧米の映画やドラマを見ても聖書やキリスト教など宗教のエッセンスを取り入れた物語は日本のそれより圧倒的に多い。彼らキリスト教徒にとって、信仰を捨てる(神を信じない)ことは救いようのない行為なのかもしれない。

カーラを演じるジュリアン・ムーアと、多重人格者を演じるジョナサン・リース・マイヤーズの迫真の演技が、見る者をオカルトの世界に引き込んでくれる一品です。
映画専門チャンネルシネフィルイマジカで1月23日、29日に放送予定。
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日本語の予告編はこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=nLcHqMNNT70
日本語の予告編より、本国の予告編の方がコワイのでそれをメインに載せマシタ。

20 1月, 2012

音楽の力

YouTubeでSting関連の動画をいろいろ見ていたら、ファイナルファンタジーXの映像と共にスティングの曲「A Thousand Years」が流れた。へぇ〜、スティングもついにアニメ(ゲーム?)に曲を提供したの?〜、と思ったら、違った…。
この動画をアップした人が、スティングの曲をのせて作った動画だった。ファイナルファンタジーは今まで見たことがないのでオリジナルのことは物語も何も知らないけど、スティングの曲はこの映像にイイ感じにハマッてると思う。こうやって見てみると、背景とか結構きれいだな〜。
スティングの曲がテーマ曲だったら、ファイナルファンタジー見てみたいと思ったけど、違うんだったら見なくてもいっかー…(なんちゃって)。この動画を見て、音楽が映像とマッチした時、音楽はすごい力を発揮するんだなー、と思いマシタ…。

ファイナルファンタジーをWikiで調べていたら、イラストレーターの天野喜孝がキャラクターデザインを手がけていたことを初めて知った。天野氏の細密で美しい表紙絵を以前よく本屋さんで見ていたけど、ファイナルファンタジーに関わっていたとは知らなかったなあ。
えーっ?ガッチャマンもぉ〜?毎週見てたよ〜♥「誰だー誰だー誰だー♪〜」って、天野氏でしたかー。知らなかったなー。
知らないこといっぱいあるのねー、そーか、そーかー、と思いながら、また動画を見るです。

天野氏の作品が楽しめるiPhoneアプリ「アート時計」というのがあるようです。
http://www.media-plan.co.jp/iphone/artclock/
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この動画は、iPhoneなどのスマートフォンでは再生できないようです。パソコンでご覧ください。

19 1月, 2012

今夜もSting聴きながら

もう十何年も聴いてなかったのに、テレビで「Englishman in New York」のビデオクリップを見たのを境に、連日Sting聴いています。その中でも3拍子で軽やかで切ない曲「Until」を聴きながら、気の重い作業にとりかかりました。
それは、8ヶ月ばかり避けていた事務処理で、工芸用板ガラスの個人輸入手続き。カリフォルニアに住む知人の家に8ヶ月も預けたままになっているフュージング用板ガラス総量70kg。箱8個。
自慢じゃないけど、私は事務処理がとても苦手です。個人輸入がこんなにめんどくさいとは思わんかった…。
フュージング用板ガラスは、日本では生産してない種類のガラスで、日本では輸入品を買うしかなく、とても高い。色によって値段が変わりますが、20㎝×25㎝(厚さ3ミリ)の大きさので一枚2300円から5300円くらいする。アクセサリーを作るために欲しかったのだけれど、いろんな色を買っていたら高くついてしょうがないので、買うのをあきらめていたのでした。
ところがある日、フュージングガラスで有名なアメリカのブルザイ社のサイトを見ていたら、”1000ドル以上は半額”と書いてあるではありませぬか!(今もそうよ〜。)
1000ドル(今なら8万円くらい。去年は9万円弱だったかな。)分のガラスが半額で買えるってぇ〜?と単細胞の私は飛びついたのでした。
実際には梱包料(割れないように工夫されてるらしい)とアメリカ国内(メーカーから知人の家へ)での送料が合わせて18000円くらいプラスされましたが、それでも日本で同量買う値段の3〜4分の1で買えます。
さて、問題はアメリカから日本までの輸送(船便)でございます。以前、ダンナのふるさとネパールからパシュミナを個人輸入したことがあって、そのときすごくめんどくさかったのをガラスを買ってしまってから思い出しました。成田空港まで受け取りに行って書類にいろいろ記入してetc.…。
関税(もしかしたら無税。まだわかりません。)手続きは?港から自宅までの輸送はどうする?船便だったらどこに取りに行くんじゃ?レンタカー借りないといけない?箱8個も普通乗用車に入るっけ?都内の運転なんてコワイよ〜。木枠で囲われたヤツ、自分で解体しろって?バールとノコギリもいるのかぁ?と考え始めると、気が重くなっていく一方…。
タイから輸入して洋服屋さんしてる友人に話しを聞いてみると、「税関の人って無愛想だよー。木枠はずすのも手伝ってくれないし、車まで自力で持ってかないといけないの。業者にたのむとエライ高いし…。」と聞いて、さらにビビるわたし。
で、考えたくなくて8ヶ月逃げていたのでした。知人といえども友だちの別れた元ダンナさんで私とは親しくないし、これ以上置かせてもらえないし、円高の今のうちにドル払いで船賃を払った方がいいと判断し、やっと昨夜事務作業に入ったのです。
しかし、めんどくさい。53のアイテム(同じ板ガラスでも色や商品番号が違えば、全部記入しなければならない)を商品番号から名称から値段から全部記入し、アメリカの日系の運輸会社に見積もりを頼むメールを出すまでに5時間もかかりました。終わったころには、前頭葉がズキズキ。
それでも、Stingの軽やかで切ないワルツ(何十回リピートしたことか)のおかげで、乗り切れたかも。運輸会社からの返事を待って、また別の書類作成がある…。
で、ガラスが来たら、今度はガラスを加工するための窯を買わねば。しかし窯を買うお金は今ないので、ガラスはまたしばらくお蔵入りかあ。あ〜、何やってんだろ、ワタシ…。
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「Until」は映画「ニューヨークの恋人」のテーマ曲。主演:メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマンの時空を超えたラブストーリー。だいぶ前に映画を見たときは、スティングの曲だとは気がつかなんだ。映画の方は、週末の昼下がりに気軽に見れる感じの作品。XメンでブレイクしたH・ジャックマンがかっこいーです。

12 1月, 2012

手帳

毎年、年初めには手帳を買うのだが、書き込むのは最初の3ヶ月くらいまでで、その後は白紙に近い状態になる。なのに今年も、懲りずに手帳を買った。

手帳に筆記用具の雰囲気が合ってないが、この
5色ボールペンが実現の鍵を握るとあって、
早速自分で好きな色をセットできるボールペン
を買い求めた。
手帳を買った2日後に妹と会ったとき、たまたま妹が手帳の話しを始めた。手帳利用術というのを実践中らしく、それが効を奏したというのだ。行きたいのだけど仕事の都合で行けるかどうかわからなかった未定の予定を手帳に書き込んで、毎日それを見て思いをめぐらしたという。その場合、どうやって行くようにするかを思いうかべるのではなくて、行きたい場所にもう行って行動してる自分を想像するのだという。それをやっていたら、行ける算段がついたのだそうだ。
目標を実現するための手帳術に於けるもう一つのコツとして「もし実現しなかった予定はホワイトじゃなくて、横二本線で消すのよ」という。予定していたのにできなかった理由を意識し、次の予定(目標)を実現しやすくするのだという。

妹がもうひとつ行きたいところがあって、「一緒にどう?」と誘われた。今の私の状態ではとても無理な気がしたけれど、私も以前からとても行きたい場所だったので、手帳術を試してみるべく手帳に書き込んだ。

今、その場所からブログをアップしてる自分を思い浮かべている。もう文章を書いて保存しておこうかな…。

09 1月, 2012

Be yourself no matter what they say 〜♪

ある音楽を聴くと、それを聴いていた当時の空気が瞬時によみがえってくることがある。
その頃、何があったかなんてことは憶えてなくても、どんな気分で聴いていたかだけは鮮明に。

年明け、テレビの番組と番組の間の枠に流れたミュージックビデオに、一瞬こころを奪われた。当時、カセットテープがすり切れんばかりに繰り返し聴いていたスティングの「Englishman in New York」だった。25年も前の曲だけれど、今も色あせることがない。イントロの数秒で当時の空気がよみがえる。映像も含めて名作だと思う。

英語の歌詞がよくわからなくても、スティングの歌詞は韻を踏んでいて耳に心地よい。

誰が何と言おうと自分らしくあればいい、と
繰り返されるフレーズに心をギュッとつかまれた年明けでした。
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この動画は、iPhoneなどのスマートフォンでは再生できないようです。パソコンでご覧ください。

07 1月, 2012

スティーブ・ジョブズの子どもたち

NHK BSで「スティーブ・ジョブズの子どもたち」という番組を見た。
ジョブズ自身は若い頃に大学に在籍していたものの、大学にいる価値を見いだせずに中退したという経歴の持ち主。名門スタンフォード大学から招かれ、卒業式でスピーチするジョブズ。そのスピーチを聴いた学生たち(子どもたち)が卒業から6年後、どうしていて、何を考え、ジョブズのスピーチにどう影響されたか、を取材した番組だった。

ジョブズのスピーチにはとても興味深い言葉が散りばめられている。
”子どもたち”は折りに触れ、そのスピーチを何度も聴きかえす。つまづいた時、迷った時、そのスピーチの中に道しるべを探すかのように…。私も、ジョブズの”子どもたち”のひとりになりたくて、スピーチの動画をブックマークした。
今は愚かしいとも思える出来事ひとつひとつの点と点を結んだ先に、希望を宿した必然的な点が現れますように…。
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2005年アメリカ・スタンフォード大学の卒業式でのスピーチはこちら。
http://video.google.com/videoplay?docid=9132783120748987670

05 1月, 2012

武雄の大楠

武雄は、秀吉の朝鮮出兵のおりに兵士たちが湯治を
した温泉地としても有名。秀吉もこの大楠を見上げ
ただろうか?
樹齢3000年を越えるといわれる大楠。佐賀県武雄市の武雄神社の裏手にひっそりと、しかしどっしりと立っている。3000年前といえば、縄文時代が終わる頃だろうか。

この木の前に立てば、言葉など頭に浮かばない。ただただ対峙するのみです。
時を重ねたものだけが、時を超えるのかもしれない。


大きさがわかるように、と妹に立ってもらったが、実際は写真で見るより、手前の柵と大楠は距離がある。ちなみに柵の内側は立ち入り禁止となっている。
木の根元にぽっかり空いた穴の中には祠(ほこら)が祀ってあり、その穴は大人がちょっとあたまを下げて入れるくらいの大きさ。それで木の大きさがわかっていただけるでしょうか…。(高さ27m、根回り26m)



03 1月, 2012

おみくじ

諏訪神社の境内。たいまつが美しい。
たいまつの火よ
清めたまえ〜…。
年越しに菩提寺で鐘をついて、住職から経本で肩を叩いてもらった後、その足で帰り道にある諏訪神社で初詣した。お参りした後、恒例のおみくじ引き。
妹は久方ぶりの大吉で大喜び。私は吉で、「悪くないじゃ〜ん。」って感じ。
ただ、〜「願望」ととのう しかし色情(いろごと)につき妨(さまたげ)起こる〜の項目がちょっと気になる。
おみくじで一番大事なのは、吉凶等の運勢や、「願望」「待人」などの個々の項目よりも、おみくじの上部に書かれた短歌だといわれている。なので、改めてその部分を見てみる。歌の下に、歌の解釈があり、そこに…
「時が来れば思うままになります。鏡のかげにしたがう様に心正しく行いをすなおにしないと家の内に不和が起こって災いが生まれます。特に男女の間をつつしめ。」とあった。ダブルで忠告されるなんて、やはり今年のキーワードは色情かぁ…。長いこと色情の影も形もないんだけどねー…。でも、気をつけます、「色情」。

01 1月, 2012

謹賀新年

実家に居る間、自分のブログにログインできなくなり、本日東京に戻ったので、夏休みの絵日記よろしく、記憶をさかのぼって新年の挨拶から書いてます(新年早々、言い訳か〜)。
11月末に祖母が亡くなったので、新年おめでとう、は本来言わないものでしょうか…。
それはさておき、大晦日の日、祖母の四七日(よなのか→七日ごとの法要が4回目ってこと)だったので、住職がお経をあげに来てくれたのですが、「うちも今夜は除夜の鐘をつきますので、よかったら来てください。」と住職がおっしゃるので、妹とふたりで紅白歌合戦の結果発表の前に菩提寺に向かい、生まれて初めて除夜の鐘をつきました。

関東近辺のお寺だと長蛇の列で、鶴見の総持寺などは整理券を配って200とか300とかの番号だそうですが、それを住職に言ったら「うちはあんまり(人が)来らっさんけんが、何回でもつけますよ」と笑っておられましたが、その言葉通りパラパラと参拝者が来て、子どもたちはつき終わったら、また列の後ろに並んでました(鐘をついた後、お寺の焼き印が入った煎餅がもらえる)。
鐘をつきおわった皆さんが寺の本堂に上がって行かれるのを見て、私たちも焼香でもして帰ろうか、と本堂に上がりました。
ほどなく住職がすてきな着物地の袈裟を着て現れ、読経が始まりました。
宗派によって正月の法要はいろいろなんでしょうが、ここ曹洞宗功岳寺の住職は、最初に般若心経を唱えたあと、葬儀で見るのとは異なる分厚い大きな蛇腹式の経本(写真右下)を手にして、それを扇状に高速でパラパラと開いたり閉じたりしながら経を唱えておりました。そんな迫力のある読経が終わるころ、本堂に座っていたのは10人程度。読経が終わると、住職はその大きな経本を手にして、本堂に座っている一人一人の前に立ち、私たちの右肩を経本でトントンと叩きながら短い経を唱えてくれました。
ほー、これが正月の法要かー、来てよかったね、と妹と話したものでした。
Wikiによると、正月というのはもともとは盆と同じく先祖の霊をまつる行事だったようで、だとすれば、今年の年越しはなかなかによろしかったのではないかと思っています。
経本で肩を叩かれ、こびりついた煩悩が少しは落ちたでしょうか…。

みなさんの一年が実り多きものでありますように。