アマゾンで何かスティングのCDが安く買えないかなー、と検索してたら、スティングがクラッシック音楽のアルバムを出していたのを見つけた。
「Song from the labyrinth」というタイトルで、クラッシック音楽で有名なドイツのレーベルから6年くらい前に出てるアルバムだった。スティングがいつも歌うようなポップスでもロックでもジャズでもなく、時はエリザベス1世の治世の16〜17世紀のイギリスの作曲家ジョン・ダウランドの作品を歌っている。楽器はリュートという中世の弦楽器だけ。リュートはプロの奏者が担当してるけど、2曲だけはスティングもリュートを演奏している。バロック音楽に似ているけど、これはルネッサンス音楽とカテゴライズされてるようだ。
ジョン・ダウランドという人は、ほんとはエリザベス一世の宮廷音楽家になりたかったらしいのだが、彼はクリスチャンであったため、プロテスタントであるイギリス国教会をかかげるエリザベスの治世では宮廷に仕えることができなかったそうだ。
CDには曲と曲の間に、ダウランドが当時エリザベス女王の側近(国務大臣や相談役)だったロバート・セシルに書き送った手紙のスティングによる朗読がいくつも入っている。(英語苦手なんで、まだちゃんと解説書を読んでないけど)イギリスで職を得られなかったダウランドはイタリアやドイツで演奏活動してたみたいで、その外国での様子を書き送ってるみたいだった。手紙の終わりのほうには”女王と国に仕えたい。あなたのご意見をたまわりたい。”という一文もあるので、ロバート・セシルに「宮廷音楽家のポスト、どうにかしてもらえんでしょうか〜」というお伺いもちょこちょこしてたんだろうなー、きっと。
私も同じ芸術を生業(なりわい)とするものとして、ご同情申し上げます。
手紙を読むスティングの声も心地よい。これが聞き取れるように英語の勉強するべかな〜。
------------------------------------------------------------------ 動画は、アルバム収録曲のIn Darkness Let Me Dwellの演奏。
年明け、テレビの番組と番組の間の枠に流れたミュージックビデオに、一瞬こころを奪われた。当時、カセットテープがすり切れんばかりに繰り返し聴いていたスティングの「Englishman in New York」だった。25年も前の曲だけれど、今も色あせることがない。イントロの数秒で当時の空気がよみがえる。映像も含めて名作だと思う。
NHK BSで「スティーブ・ジョブズの子どもたち」という番組を見た。
ジョブズ自身は若い頃に大学に在籍していたものの、大学にいる価値を見いだせずに中退したという経歴の持ち主。名門スタンフォード大学から招かれ、卒業式でスピーチするジョブズ。そのスピーチを聴いた学生たち(子どもたち)が卒業から6年後、どうしていて、何を考え、ジョブズのスピーチにどう影響されたか、を取材した番組だった。