26 12月, 2012

看板描き


closeの文字入れるの忘れた。数字もいまいち気に
入らないが、ま~、え~が~。ほいでも営業時間
かるじゃろ~。わかりゃ~ええんじゃ~。(岡山弁の
つもり)
実家の佐賀県唐津市に帰る途中、岡山市に途中下車して、友人が経営する洋服雑貨のお店の立て看板を描きました。白い象を描いてほしいというリクエストに応じて、表と裏と少し違う構図で2枚をまる3日間で制作。

ホームセンターで買った桐の一枚板に、白、赤、青、黄の4色の塗料を使って描きました。その4色があれば、大抵の色は作れます。ベタでさっさか手早く仕上げるつもりが、蓮の花を描き始めたら、美大で専攻していた日本画の制作を思い出し、思わず日本画してしまい予定より1日多くかかってしまいました。

友人が、看板のお礼に、と岡山市内で腕がいいと評判の鍼灸師さんの鍼治療をプレゼントしてくれました。「お~、こりゃやりがいのある肩しとるわ~。」と何度も褒められ(?)ました。
「よう、えろう我慢しとったなあ~。こりゃ、めちゃくちゃ疲れがたまっとるが~。あんた、何しとるんじゃ~。」特に首のコリは相当なものらしく、しばらく施術したあと、「どうにかしてーが、こりゃすげーな~。もう少しなんじゃがなあ、くやしいな~。」とざっくばらん。
ナントカいう全国組織の鍼灸師会の副会長さんされてるとあって、30分ほどの施術でかなりからだがほぐれた感じします。
近くだったら通いたいけどな~。また来年、今度はシャッターボックスに絵を頼まれたので、また来年施術してもらお~。

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友人のお店は、アジアンテイストを取り入れたカジュアルなお洋服のお店。20代のヤングから上は70代まで幅広いファン層を持っている。お値段も手頃。今なら、2枚買うと1000円引き。2階にはメンズもあります。ミニチュアダックスフンドの看板犬もいます。場所は後楽園そばの橋の近く。(後楽園とは橋をはさんで反対側)。
大正時代の建物の内装を自分たちで手を入れたという、手作り感覚のお店です。
周囲にはカフェなども増えてきており、美術館や映画館も近いので、後楽園も含めて1日遊べます。

人(zin)・Jam   岡山市北区出石町 1-8-1  ℡ 086-221-5166

21 12月, 2012

さようなら、ボタン屋さん

先日、国立駅から5分くらい歩いたところにあるボタン屋さん(正確には洋裁の材料店)に初めて行きました。
アクセサリーの常連のお客様Mさんが、「国立駅近くのボタン屋さんが年内で店を閉めるそうだから行ってみませんか?」と誘ってくださいました。
その店は、普段あまり通らない道にあることもあって、今までボタン屋さんの存在を知りませんでした。

小さい店には壁いっぱいにボタンの箱が詰まっていました。
私は洋裁はしませんので、ボタンを買うのはもっぱらアクセサリーのためです。
リングやピアスにしたらよさそうなボタンがあっちにもこっちにもあります。いつの間にか1時間半もそこに居ました。
アクセサリーの材料を探していることと、素材について知りたい旨をつげると、店主のおじさんはいろいろ説明してくれました。

「真珠のように見えるのは、ポリエステルでできてるんだよ。ナイロンもあるけど、ポリエステルの方がきれいだね。唐草模様のボタンは、水ガラスのボタン。本当のガラスかどうか知らないけど、水ガラスって言われてるんだよ。この木のボタンは黒檀だね。これは革のボタン。ホンモノの革だよ。これは貝のボタンだ。白蝶貝だね。そのワイヤーの細工のボタンは繊細でしょ?名古屋で作ってるんだ。なかなかないよ、こういうの。」などなど、気さくに話してくれます。
もっと早くここの存在を知りたかったな〜。

三日後の今日、また追加でボタンを買いに行きました。
水ガラスのボタンと貝のボタンとドイツ製のステキなガラスのボタンを買い足しました。今日は、店主のおじさんと少しお話しました。このお店を早くに知っていたら、もっと来たのに…、と言ったら、おじさんは「脳梗塞やっちゃったんですよ。もっと続けたかったんですけどね。」と、ご本人も閉店するのは本意ではないようでした。

ゆっくり休養してください、と言うと、「じっとしてるの好きじゃないし、あと10年は続けたかったけど、カラダがね〜、どうにもしんどいんですよ。息子は店を手伝う気はないし…。」と、残念そう。
70になるというおじさんは、奥さんを40代で亡くしたことや、国立で40年間店をやってきたことなど、問わず語りに話しを聞かせてくれました。私は、今日は1時間ほど店に居ましたが、その間も顔なじみな感じの人たちが店に入ってきては「店、やめちゃうんだって?寂しくなるな〜。」とそれぞれに声をかけていました。
商売をひとりで切り盛りするのは大変です。私なんかふた月に一度10日程度出店するだけでも、その間クタクタに疲れるのに、お一人で店を毎日切り盛りするのは病気の身に無理なことは想像にかたくありません。

店主との商品にまつわるうんちく話やなにげない日常会話は、大型店舗ではありえません。アジのあるお店がまたひとつ消えてゆく…。
買ったボタンで作ったアクセサリーをお見せしたいけど、私は明日からしばらく東京を離れるし…。寂しいですが、お体大切に…。
さようなら、ボタン屋さん。

トルコ石のペンダント

トルコ石は古来から旅のお守りとして使われてきた天然石。12月生まれの友人のために、12月の誕生石・トルコ石を使ってペンダントを作りました。きれいな水色のタッセルがあったので、それを加えて。下に下がっている、ちょっといびつなのは黒真珠。

友人は最近愛猫を亡くしたばかりで、しばらく落ち込んでいました。
友人のこれからの人生の旅のお守りになってくれますように、と願いを込めて作りました。

旅の道中はいろいろ起きるものです。道を間違ったりだまされたり、迷ったり失ったり、身に危険のせまることもあるかもしれません。

石よ、美しい石よ、そんなとき冷静に対処できるよう、どうかサポートしてください。



18 12月, 2012

オリーブの本

右がボティチェッリの作品。収録されている絵画の
大半は宗教画や神話にまつわる絵画。
先日、イラストのための取材でナイアード本社に行ったとき、ミーティングルームに置いてあるステキな洋書が目にとまりました。
それは、スタッフがトルコに出張した折りに買ってこられたというトルコ語で書かれたオリーブの本でした。

手に取って頁をめくってみると、紀元前の壁画や陶器などを始め、ボッティチェッリフラ・アンジェリコなどの古典の巨匠たち、セザンヌゴーギャンマチスなど近代の巨匠たちなど、古今東西のオリーブにまつわるありとあらゆる美しい絵画が収録されていて、全ての絵にオリーブの枝や木が描き込まれています。ヨーロッパや地中海世界の人々にとって、オリーブが食料としてだけではなく、精神性の点からもどれだけ大切な存在だったかが伺い知れます。




残念ながら社内にはトルコ語がわかる方はいないそうで、「英語だったらいいんですけどね〜。でも、絵を見るだけでも参考になりますから〜。」とおっしゃいます。

取材が終わって、私が名残惜しそうにその本をめくっていたら、「よかったら、イラストの仕事が終わるまでお持ちになりますか?」と社長さんに言っていただき(というか、言わせた?)、「貸していただけるんですか?ありがとうございます!」と、遠慮なく自分のバッグにしまい込みました。

帰宅して、本のタイトルとamazonで検索してみたら、amazon.com(アメリカかな…?)で1冊だけ中古で出ていました。海外発送は無理かな〜。残念。

16 12月, 2012

初めての”出口調査”

選挙の開票結果のニュースの時などに、「出口調査によると〜」というセリフをよく聞くが、今まで出口調査してるのなんて見たことなかったので、ホントにやってんのかね〜?なんて思っていたけど、ホントにやっていた。

いつもは暗くなってから投票に行ってたけど、今日は昼間に行ったせいかもしれない。
投票所に入るときは居なかったけど、投票を終えて帰るとき、会場である小学校の正門のところに用紙を持った男性がいた。
もしや出口調査かな?と思ったので、その男性の前を通るようにして正門から出ようとしたら、「朝日新聞ですが、出口調査にご協力いただけますか?」と声かけられたので、協力した。
今回投票した候補者や政党、前回投票した政党、また普段支持している政党に◯をつけるアンケート形式。

投票所はいつもより混んでる感じがした。うちのテレビは映らないから、今夜はNHKラジオ聴いてみようかなー。

15 12月, 2012

総選挙

選挙の時は新聞を見るのがいちばんわかりやすいのだろうが、新聞をとってないので、
12月16日の総選挙の投票に行くにあたって、どんな党や候補者がいるのか調べてみた。
目くらまし作戦か?と思わないでもない党の怪しい乱立ぶり。今年結党したものだけでも5つある。何がなんだかわからないわねー、民主もダメだし、また自民にやらせてみるか?と思わせようとしてるんじゃないかと、深読みしてしまう。

一応、どんな党があるのか自分の覚え書きのためにまとめてみた。それぞれの党名をクリックすれば、Wikiに飛んで、どんな党なのかという概略がつかめる。()内は党のオフィシャルサイト。公約(マニフェスト)は割と抽象的というか、解釈に幅を持たせてあるものが多いような気がするが、一応読んでみたい。私は原発に対する考え方を重点的に見て投票しようと思うが、即刻停止か、いつまでに、と期限をきって原発廃止を唱えていない限り、信用性がないような気がする。20〜30年先の廃止も論外。

(1)民主党  (http://www.dpj.or.jp/)
公約→http://www.dpj.or.jp/global/downloads/manifesto2012.pdf

(2)自由民主党 (http://www.jimin.jp/) 
 政権公約→http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/seisaku_ichiban24.pdf

(3)公明党 (http://www.komei.or.jp/
重点政策(マニフェスト)→http://www.komei.or.jp/campaign/nipponsaiken/manifesto/

(4)国民の生活が第一今年7月結党 http://www.seikatsu1.jp/
マニフェスト(?)→http://www.seikatsu1.jp/policy.html

(5)みんなの党 (http://www.your-party.jp/
政策→http://www.your-party.jp/policy/ アジェンダってなんだ?日本語にすりゃいいのに…

(6)日本維新の会 /今年9月結党 http://j-ishin.jp/
マニフェスト→ http://j-ishin.jp/pdf/ishinhassaku.pdf(マニフェストの中に「役人が普通のビジネス感覚で仕事ができる環境の実現って書いてあるけど、それって私たち国民に向けて約束するようなこと?政治ってビジネスなん?『普通のビジネス感覚』というものがどういうものかを説明すべし。)

(7)日本共産党 (http://www.jcp.or.jp/
政策→http://www.jcp.or.jp/web_policy/html/2012-senkyo.html 
選挙政策ダイジェスト版→http://www.jcp.or.jp/web_download/seisaku/20121126-seisaku-dj-net.pdf
(8)社会民主党 (http://www5.sdp.or.jp/
選挙公約→http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/election/2012/manifesto2012_01.htm 

(9)みどりの風今年7月結党 (http://mikaze.jp/
政策→http://mikaze.jp/wp-content/uploads/2012/11/e1b8907daf98992c2b6ae5f917d6acd8.pdf

(10)国民新党 (http://www.kokumin.or.jp/
政策→http://kokumin.or.jp/ckfinder/userfiles/files/Manifest_seisaku.pdf.pdf

(11)新党大地・真民主 (http://www.daichi.gr.jp/) 
政策?→http://www.daichi.gr.jp/about.html
政策pdf(私のPCでは開けなかった…)http://www.daichi.gr.jp/images3/pdf/daichi_chikai.pdf

(12)新党改革 (http://shintokaikaku.jp/
公約?→http://shintokaikaku.jp/wp-content/themes/shintokaikaku/pdf/shintokaikaku_manifest2012.pdf

(13)減税日本・反TPP・脱原発を実現する党 /今年11月結党 
http://www.kamei-shizuka.net/opinion/121120.html
政策?→http://www.kamei-shizuka.net/policy/index.html

(14)新党日本 (http://www.nippon-dream.com/
マニフェスト→http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/nippon2012m.pdf

(15)日本未来の党今年11月結党 (http://www.nippon-mirai.jp/)
公約?→http://www.nippon-mirai.jp/promise/promise.pdf

(16)幸福実現党 (http://www.hr-party.jp/
選挙公約→http://www.hr-party.jp/pdf/manifest2012.pdf
原発推進を堂々とうたっている。信じがたし…。
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これで全部だろうか…?まだあるのかな?
あ〜、疲れた…。

13 12月, 2012

なぜか、ジャズダンス

府中でのアクセサリー販売の時のお客様Kさんは、一流企業にお勤めでありながら、アジアンテイストのユニークなお洋服で通勤されているオシャレな働くお母さん。10月の販売でお会いした時に「府中のジャズダンス教室に行ってるんですけど、オーバリーも一緒にやりません?」とお誘いを受けた。

いろいろ習ってみたいものはあれど、その中に「ジャズダンス」という項目はない。例えばフィギュアスケートがありえないのと同じくらいジャズダンスもない。ダンスなんて高校の体育の授業で創作ダンス(嫌々)やらされて以来だろう、な感じ。なので、最初「そーですねー。」と受け流してごまかしていたのだが、今月の販売の時も「ねえ〜、一緒に行きましょうよ〜。肩こり治りますよ。」とまたお誘いを受けた。
私のこの皮下脂肪付き過ぎな、ダンスというものから一番遠い場所に生きてるようなカラダを見て、なぜ誘おうという気になられるのか、それが不思議でたまらないのだが、顔を見るたびに、やんわりとした「ジャズダンス行きましょうよ」攻めが始まる。

今回、山珊瑚の個性的なリングをお買い上げいただいたのだが、それのお直しが発生したので、会う日取りを決めるときも「会いがてら、体験レッスン受けてみません?」と、すかさずお誘いが来た。
今回、Kさんとのやり取りは憶えたてのスマートフォンでの”LINE”ってやつで。
Kさんはホノボノ系のスタンプ(イラスト)で、カワイク攻めていらっしゃる。私はそれに対して、ギャグ漫画風のスタンプで逃げ腰姿勢を表現。

私「え〜?私が踊るんですか〜?」
Kさん「踊るのはちょっとで、ほぼ体操ですよ!ストレッチしに行くようなもんです。」
私「壁一面が鏡張りなんでしょ〜?自分のドタドタする姿見たくないですよ〜」
Kさん「前の方に先生や上手な方がいるから、私は後ろの方にいて、鏡に写るのは見えないですよー。それに先生の方を見てるから、自分は見えないですってばー。」

しかし、Lineでやりとりしてるうちに、「断るのも、一回くらい体験してからじゃないとな〜。」という気分になってきた。

illustrated by obarie
で、今日行ってきた。体験レッスン。
レッスンの三分の二を占めるストレッチは結構きつかった。首は後ろに反らないし、足は90度以上広がらないし…。ダンスに至っては、ついて行けたのは最初の出だし10秒くらいで、あとは振り付けチンプンカンプンでユラユラ揺れていただけ…。足の開き具合から察するに、Kさんと私以外は皆さんダンスの経験者でプロかセミプロって感じ。しかもあの場では私が最年長な感じで、なんか異次元の世界に投げ込まれたかのようだった。ダンスしてる自分が、恥ずかしさを通り越して、自分でも可笑しくて笑ってしまいたくなるほどだ。

で、とりあえず、入会した。体験レッスン受けた今日だけが入会費1000円で、それ以降は5000円だってゆーし…。(ウマイよね〜、入らせ方…。まんまと入ったぜ。)
通いはじめるのは1月下旬からだが、2ヶ月(約9週)の間に5回分チケット(5000円。1回あたり1000円)を消化すればいいそうなので、最低でも隔週通えばいい感じ。一人だと行く気がしないけど、Kさんが一緒なら心強い。

10月に習い始めた気功教室は平日午前中ってこともあり、仕事などとぶつかって、結局6回チケットのうち2回しか消化できなかったので、続けるのはキツイかな〜、と思っていたところだった。ジャズダンスは夜8時半からなので、時間調整もしやすいし、料金も気功教室より安い。Kさんとしばらく、異次元体験してみようかな〜。少なくとも、チケット1セット分は。

12 12月, 2012

ヘナ

今日はイラストを描くための取材に、ナイアード本社に行ってきました。
ナイアードは、オリーブ石鹸や蜜蝋クリーム、染髪のための自然派染料ヘナなどを販売している会社です。

女性社員さんをモデルに、ヘナで髪を染めるデモンストレーションをやっていただきました。それをイラストに起こすわけです。
写真も撮ったのでスケッチは必要ではないですが、実際に目の前のものをスケッチする方が、頭の中にイラストがインプットされて、本番を描く時にラクです。

化学染料での毛染めは、手が荒れることからみてもカラダに負担のかかるものです。そのため、天然植物100%のヘナでの毛染めを試みる人が最近増えているようですが、私の周りにはうまく染まらず挫折した友人が何人もいます。


そのことをナイアードの方にお話したら、うまく染まるコツを教えてくださいました。
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ヘナの粉を溶く湯の温度は45度くらいで、混ぜたら冷めないうちに髪に塗り、生え際のところに3センチ幅ほどのティッシュを貼付ける。(染まりにくい生え際に定着させやすくするため。)

髪全体になじませたら頭全体を(ティッシュごと)ラップ、または、乾いたタオルで包んで、2〜3分ドライヤーをかける
※ラップかタオルかは、染める色によって違うそうです。
オレンジ系はラップ、黒っぽい木藍(モクラン)はタオルで、というように…。

ドライヤーのあと、さらにアルミキャップ(アルミ素材のシャワーキャプ)をかぶるか、いらなくなった毛糸の帽子をかぶって1時間おくこと。アルミキャップも毛糸の帽子も保温性を高めるため。
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とにかく保温して頭(髪)を冷やさないようにするのがコツだそうです。
(関連記事)http://www.naiad.co.jp/blog/?p=277
打合せに同席された4人の社員さんは全員ヘナで毛染めしているとのことでしたが、染めてる感じがしない自然な髪色をされていました。

それから、髪の生え際の近くの額が染まらないようにするには、生え際から額にかけてクリームかオイルを塗るといいようです。
ヘナには頭皮を収れんする(引き締める)働きもあるので、白髪がなくても抜け毛に悩む方や、髪のコシが欲しい方は、ヘナでトリートメントするといいでしょう。トリートメントの場合は10分くらいでいいようです。
http://www.naiad.co.jp/naiad_henna/index.html

私はまだ毛染めしたことありませんが、その日も近そうですから、その時はヘナで毛染めするつもりです。

09 12月, 2012

5年前の今日

5年前の今日、友人Kちゃんとインドに旅立った。
その時の絵日記を久しぶりに見た。
インドに到着した9日は、空港から市内へ行くタクシーのことを書いている。
今は思い出しもしないような光景がよみがえる。

街灯が少ない真っ暗な街を走るタクシー。タクシーの内装が緑色のヒョウ柄でビックリしたこと。かなりのスピードで走りながら、ドライバーがドアをあけてツバを吐いていたこと。ちゃんと目的地に届けてくれるのかとドキドキしながらも、生存本能のようなものにスイッチが入る感じがしたこと、などなど…。

04 12月, 2012

ムール貝in イスタンブール

〜旅の思い出写真館・また食べたい編〜

揚げ物用の鍋、おもしろい形。
何年か前の12月にトルコに行った時の写真。

夕食を食べるために、イスタンブールの新市街(ボスポラス海峡を隔てて、新市街と旧市街に別れている)をブラブラしてたら、ムール貝を揚げてるおじさん(写真左)がいて、それがとても美味しそうだったので、揚げたてのムール貝とムール貝の炊き込みご飯(貝の中に味付けした米を詰めて煮たのではないかと思う)みたいのを2階の店内に持ち込んで食べた(写真下)。

一応イスラムの国とはいえ、欧米からの観光客も多いため、街はクリスマスを意識したイルミネーションもあり、きれいだったなあ〜。
ムール貝はめっちゃ美味しかったです。また、食べたい。食べに行きたい、イスタンブ〜ル…。
揚げたムール貝はヨーグルトソースをつけて。
右端の赤いのは唐辛子の調味料だったかな…。


寒いけど、冬のトルコも良くってよ。

寒〜い朝(6時くらいだったかな…)、コーランの調べが街中に響いてイイ感じ。
異国に居るのだわ…、ってベッドの中でしみじみと思うのです。

03 12月, 2012

バスに勝つ

府中駅ビルのアートマンでアクセサリー実演販売してる時は、自宅から府中駅まで甲州街道をママチャリでまっしぐらに走って、通っている。
今朝は甲州街道を走り始めて5分もしないうちに、府中駅行きのバスを追い越した。2回くらい追い越されたあと停留所で2回抜き返して、そのまま府中駅までぶっちぎりでバスに勝った。車道が多少混んでいたせいだが、勝って(?)気持ちよかった。
それが今日、いちばん嬉しかったこと。

02 12月, 2012

希望という名の光

私は、この歌を今日まで知らなかった。

 一昨日もらった友人からのメールには、この歌が聴けるYOUTUBEのアドレスと共にこう書いてあった。
”オーバリーの生活に今年大きな変化があってから、贈りたいと思っていた気持ちです”

メールには誰の曲とは何も書いてなかったけど、第一声を聞いたら山下達郎だとすぐわかった。 普段、私は曲を聴く時、あまり歌詞は聞かないほうなんだけど、これは歌詞が耳に自然と入ってくる。
”だから、どうぞ泣かないで”というくだりで、何故か必ず涙が出そうになる。

夕べ頭痛で早めに寝たら、3時くらいに目が覚めて、それから朝方までずっと聴いていた。ひとつひとつの言葉が応援歌として私の中にしみ込んでいきました。

01 12月, 2012

贈る、ということ

府中アートマンでの12月の実演販売、始まりました。
アクセサリーという性格上、男性はめったにいらっしゃらないのですが、今場所は初日から男性のお客様が。
illustrated by obarie
最初、ジーッと作品たちを見つめている、その見つめ方と季節的な理由から”クリスマスプレゼントかな”、と思ったのですが、意に沿うものがなかったのか、どこかへ行ってしまわれました。でも、しばらくして、同じ男性がまた先ほどと同じようにジーッとアクセサリーを前に腕組みして見つめていらっしゃいました。「プレゼントをお探しですか?」と聞いたら、やはりそうでした。
どちらかといえば寡黙な感じのその方は、「彼女が天然石が好きでプレゼントしたいけど、彼女は石のことに詳しいから…(ヘタなものは贈れない、何を贈れば喜んでもらえるのかな〜、悩ましい…→これは私の推理)」とだけおっしゃって、またジーッと考えてらっしゃいます。
言葉少なながらも会話を交わした直後、「これにする」と、男らしい決断を下されて、かわいい指輪をお買い上げ頂きました。
私は「何か、これにメッセージ書いて贈ってください」と、天使をパンチしたミニメッセージカードを差し上げました。

贈り物をもらうとき、贈る人がそれを探しまわっている時間とか相手を想っている心のはたらきとかは、現実としてはそこには見えずらいものです。でも私は、その贈り物を探す姿と気持ちこそが、いちばんの贈り物なんだなー、と、その男性のお客様と接して思いました。

恋人も夫婦も、親友であっても、長い間には波風の立つ時があるでしょう。もし私が天使だったら、いつかふたりの間に波風が立った時、今日目の当たりにしたような光景にリボンをかけて、ふたりの間にそっと置いてみたい、と思いました。

30 11月, 2012

スリーピングビューティー

アメリカのアリゾナ州にあるスリーピングビューティー・マウンテンという鉱山でとれるターコイズ(トルコ石)をスリーピングビューティーと呼びます。
”眠れる美女”というロマンチックな名前です。
昔から、ネイティブアメリカンの人々が、パワーストーンとして大切にしてきた石だそうです。
府中市美術館ミュージアムショップに3点セットを、
国立の暮らしのアートギャラリーもえぎにネックレスと
ブレスレットの2点セットを納品してきました。
単品でも購入できます。
そのスリーピングビューティーをスライスしたものを手に入れたので、早速ピアス、ブレスレット、ネックレスにしました。他の石は使わずに、とりあえずはシンプルに。
手に入れた13片はどれも違う形をしています。このラフな形と空のような青さが、アメリカの太古の自然と歴史を思い起こさせます。

12月の誕生石でもあるターコイズは、古くから旅の護符や魔除けとして使われてきました。
戦いで身を守るために、盾にターコイズをはめ込んだ部族もあるそうです。

旅のお守りだけではなく、入学、就職、転職、引っ越しなど、人生の旅の節目のサポート役として身につけてみてはいかがでしょうか。

29 11月, 2012

ワークショップin月船 vol.8

本日のワークショップは、6人のお友達グループでご参加いただき、天然石にワイヤーをかけてペンダントヘッドを作っていただきました。

最初に、ベースになるワイヤーを巻いてから、そのベースを隠すように渦巻きワイヤーを重ねていきます。最初のベースのワイヤーが、最初はすべりやすくてちょっと苦心しますが、その峠を越えれば後は楽しいクルクルが待っています。今日も「これ、ハマりそう…。」と、ワイヤーが買えるお店の情報をメモして帰られた方がいました。楽しいと思っていただければ、私も嬉しいです。
作品が6つ揃うと、どこかのショップの商品のようです。
早めに仕上げた方が、残ったワイヤーで即興の指輪を作られたので、それも一緒に写真撮影。クルクルワイヤーは、いろんなアイテムに応用がききます。是非また、ご自分だけのオリジナル作品を作りにきてください。


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今日のワークショップに自転車で向かう途中、自転車の荷台のヒモが後輪にからんで、走れなくなりました。歩道の脇に寄せて、からまったヒモをとろうとしてもキツくからまってとれないので、持っていた工具のニッパーで切ろうとしたら、通りがかった年配の男性が「あ、切らないで。オレがやってあげるよ。」と言って、助けてくれました。後輪を逆に回しながら、からまったヒモを手際よくはずしてくれました。
すみませ〜ん、と言うと「今、病院からの帰りなんだけどね。どうせヒマだからさ。大きなお世話かもしれないけど。」とおっしゃいます。いえいえ、ありがたいお世話です。
後輪からヒモが外れたら、からまって切れたヒモをまた上手に結んで「こうするといいんだよー。ここに引っ掛けて…。」と言いながら、荷台にくくりつけてくれました。助かりました〜、と言うと、「この時期は門松作ってるからさ。こういうのなんでもないよ。大きなお世話なんだけどさー。」と、”大きなお世話”が口癖でいらっしゃるのか、謙遜されます。
お礼の言葉もそこそこに、また自転車ガンガンこいで、月船さんに向かったオーバリーでした。
おじさん、ありがとうごさいました!!おじさんに、いいことありますように!

27 11月, 2012

ワークショップin月船 vol.7

今日は雲ひとつない晴天ではありましたが、風が冷たい1日でしたね。

右がOさん作品・フローライト。照明にかざすと紫の
グラデーションが美しい石。左肩に乗せたビーズが
表情を豊かにしいています。左は、月船スタッフ
裕子さん作・水晶ポイント。斜めに這わせたワイ
ヤーが優雅さを演出しています。
さて、そんなお寒い中、ヒーリングッズのお店・月船さんのワークショップでは、穴のあいてない天然石にワイヤーをかけてペンダントヘッドを作っていただきました。

「インターネットで月船さんのブログを見て、初めて月船さんに来ました」とおっしゃるOさんは遠路横浜からのご参加。
手始めにワイヤーでクルクル渦巻きを作る練習をしている時から「これ、ハマりそうです」と言いながら、そのお言葉通り、魅惑のクルクルワイヤーの世界に瞬時に入っていかれる様子が、横で見ていてすぐわかりました。
濃い紫色が美しいフローライトの石にお手持ちのアメジストとクラック入り水晶のビーズを組み合わせて、さらにオリジナル度アップ。
最初、私の参考作品を見ながら「こういう風に作れるんですかね〜。」と半信半疑だったOさんも、2時間後には参考作品に負けず劣らずステキなオリジナル作品を完成されました。
時間がたつのがアッと言う間で楽しかった、とおお喜びのご様子でした。


どんな形の石でも、ペンダント(リングやブレスレットもOK)にしてみたい、という石をお持ちでしたら、是非ご参加ください。
次回のワークショップは12月14日です。
ご予約・お問い合わせは月船まで。http://tukinofune.blogspot.jp/p/map.html
電話:042-574-4787

24 11月, 2012

ワークショップin月船 vol.6

天然石のビーズでリングを作るワークショップをしました。
最初は、作れるかしら〜、と、ご自分の実力を疑っていらっしゃいましたが、雑談しながらのなごやかな雰囲気の中、予定時間の2時間以内に難なく三人三様の ステキなリングを作られました。
最初に1個目を仕上げた方が、2個目を倍の
早さで完成!ご自身の指にはめて写って
いただきました。お疲れさまでした!
月船の店長、完成品をひと目見て「お〜!売り物になりそうじゃん!」と、驚きの声。

用意する材料はワイヤーと10〜15粒の天然石だけ。他には道具の工具(ニッパーと丸ヤットコと平ヤットコの3種類)さえあれば、他に金具を買う必要もありません。気に入らなければ、40センチばかりのワイヤーを切ってほどいてしまうだけです。気負わず気軽にできるリングです。
あまり深く考えずに、直感で選んだ石を思いつくままにつないで丸めてみましょう。

「全部手づくりできるんですねー。リングのコイル部分が自分でできるのが一番の驚きかも〜。」と意外なところに驚かれた方もいらっしゃいます。
「面白かったです〜。また参加したい。」とおっしゃって帰られました。
またお会いできる日を楽しみにしております。


23 11月, 2012

渋柿たべた

干し柿は父のお手製。まだ乾ききってない
ので、中がトロッとしていて美味。
実家の畑の隅にある柿の木からとってきた柿を食べたら、甘いんだけど半分渋かった。
う〜ん、捨てようかな〜、と思ったけど、舌の上にあまり乗せずに粗く噛んで飲み込んでしまえ〜、と飲み込んだら、ノドを詰まらせてしまった。
というか、ノドから先に降りていかないのだ。食道のあたりが詰まってすごく痛い。
結局、吐き出したら楽になった。

渋柿って、舌に何かが張り付いたような不快感を感じる以外に、からだに何かの作用を及ぼすのだろうか、と思ってググってみたら、渋の正体であるタンニンの収れん作用で便秘になりやすい、と書いてあるのを見つけた。
ノドを詰まらせたのは、タンニンの収れん作用だったのか〜。
Wikiでタンニンを見てみたら、「タンニンが、舌や口腔粘膜のタンパク質と結合して変性させることによって渋みを感じさせる。この変性作用のことを収れん作用と呼ぶ。渋みは味覚の一種というより、タンパク質変性によって生じる痛みや触覚に近い感覚だと言われている。」というようなことが書いてあった。
食道のあたりが痛かったのも、納得がいった。
あ〜、怖かった。渋柿をノドに詰まらせて救急車呼ぶのも、チョット情けないもんね…。

22 11月, 2012

リメイクワークショップ

暮らしのアートギャラリーもえぎで、アクセサリーのリメイクワークショップをしました。お客様は3回目のご参加のFさん。

左がリメイク前。右がリメイク後。
前回、大振りの琥珀ビーズだけのネックレスを、琥珀とブラックオニキスを交互に組み合わせたもの(写真左)にリメイクされたのですが、1年間それを楽しまれた後、今度はそれを更に変化のあるものにしたいと参加されました。バリエーションを楽しめるラリエットへのリメイクに挑戦です。




いくつかの試作の後、この日の装いにぴったりな”シャネル風”のラリエットが完成。
首周りはスッキリとしながらも下にボリュームを持たせたゴージャスなラリエットになりました。

お手持ちのアクセサリーで、素材は好きなんだけどデザインに飽きた、とか、捨てるには惜しいから生まれ変わらせたい、というアクセサリーをご自身でリメイクしてみませんか?
お客様自身で出来る方法を探りながら、お客様のご希望にあったリメイクをアドバイスさせていただきます。
ただし、火を使う彫金などは扱っておりません。ご了承ください。

詳しいお問い合わせは、暮らしのアートギャラリーもえぎまで、お電話かメールでお問い合わせください。http://moegi.kurashi-no-art.com/shop.html

21 11月, 2012

天使のカード

画材を買いにユザワヤに行った時、かわいい型抜きを見かけて、買ってしまった。天使と雪の結晶。これを小さなカードにあしらって、12月のアートマンで私のアクセサリーをお買い上げの方に差し上げようかな〜。
カードの周りは、波形に切れるハサミで切ってみた。
紙を切ったり、貼ったりしてカードを作るのは楽しい。

天使はホントに居るんだろうか?
キリスト教の世界だけのものだと思いがちだが、イスラム教の世界にも天使はいる。マホメットに啓示を与えたのは、大天使ガブリエルだ。
仏教の世界には、というと、天使と同じではないかもしれないが、仏教画の背景などに天女が飛んでいる。
きっとどこかにいるから、長い歴史の中で語り継がれているのだと思う。

私の部屋にも天使が来てくれますように、と願いながら、ミニミニ天使をせっせとパンチするオーバリーです。

20 11月, 2012

痴漢のニュースで思い出した

実家に帰った時、久しぶりに日本のテレビを見たら(東京の自宅では電波状況が悪いのか、ナゼか写らないので)、某局の某アナウンサーが痴漢容疑でつかまった、というニュースを最初に見てしまった。
某局の中でも好感度のあるアナウンサーだっただけに残念。
被害者の女性は10分間触られていたと証言している。父が「なんで、10分も触られとったとか〜?」と言ったが、その言い方に男性特有の捉え方を垣間みた。10分もの間、なぜ何も(抵抗)せず、触られるがままにしていたのか?という、女性の方にもわずかながらも被害を長引かせた要因があるのではないか、というニュアンスだ。
バーロー!!痴漢って、痴漢行為をした側のみの罪と責任に決まってるでしょうが!
この時期、服装だって長袖で、男性を視覚的に誘う要因はなかったはず。よしんば、夏の暑い盛りで肌もあらわな服だったとして、心の中では妄想などしても、行動に出せば立派な犯罪。酒飲んでたから、なんて言い訳そのものも許したくない。

ニュースを見ていて、生まれて初めて痴漢に遭遇した日を思い出した。
美大受験のために上京した冬のある寒い日。しかも19才の誕生日だった。心臓がバクバクした。怖かった。怖いときは動けないものなのだ。痴漢が被害者に与える精神的ダメージは男性側が思ってる以上に大きいと思う。翌日の美大の試験には集中できなかった。その美大は落ちた。今だったら、19才の時よりは思い切り撃退できるかな。それでも心臓はバクバクし、ストレスは大きい。

話しは少しそれるが、以前トルコを旅していた時、シリアからトルコに来た日本人旅行者の女性と話しをしたことがあった。
シリアってどんなところか話しを聞いたら、遺跡の好きな人にはたまらない(世界遺産が6つある)国だということと、シリア人は親切(人情に厚い?)だという話しをしてくれた。どのように親切か、という体験談が痴漢にまつわる話しだった。
彼女はシリアの空港の電話ボックスでシリア人の痴漢に遭ったのだという。それで、声を出して騒いだら、近くに居た、お互い見ず知らずの男性たちが10数人走り寄ってきて、逃げる痴漢を皆で追いかけ始めたそうだ。追っ手グループのいちばん後ろには杖を持った老人までもが加わって、杖を振り回してヨタヨタ走っていたという。ほどなく、痴漢は追っ手につかまり、ボコボコにされ、彼女の前に連れてこられて、追っ手の一人が「この男をどうしたいか?警察に連れていきたいか?それとも、もっと痛めつけるか?」と尋ねたそうだ。相当ボコボコにされていたようで、彼女は気が済んだらしく、また警察にということになると、彼女自身も貴重な時間を削られてしまうことから、もう放してあげて、と言ったという。
マンガのようなその話しを聞きながら、私にかつて痴漢行為をした男性がシリア人にボコボコにされる姿を想像して憂さ晴らしをしたものだ。

その逸話がシリア人の”親切”さを証明するものかどうかは疑問の余地はあるにせよ、その時はシリアに行ってみたいなー、と思った。そんなシリアも今は、内戦で死者が多く出ている。人々の心に真の平安が来る日はあるのだろうか…。

19 11月, 2012

the soul of driftwood

週末、祖母の一周忌のために実家に帰っていた。
東京に居ても一応身の回りのことについて考えるけど、実家に帰ると家族のこと自分のことなど、もっともっといろいろ考える。
でも考えても答えは出ない。目の前に起きたことを、あたふたとこなしていくだけ。
決断するのは苦手。
このブログのタイトルの”流木(driftwood)”のように、波にのまれたり、波に浮かんだりしながら、流れ着くままに身をまかせるか…。
流木は、行き先なんて決めないんである。

18 11月, 2012

映画「消えたフェルメールを探して」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

何か、軽妙でありながらも心に残るような、例えばアガサ・クリスティ的な探偵もの映画ないかなー、と思ってツタヤを物色していたら、「消えたフェルメールを探して」というタイトルが目について、借りてきた。
見てみたらドラマじゃなくて、それはドキュメンタリーだった。最初、「なーんだドキュメンタリーかー。」と思って見ていたら、これが意外と面白い。

たまに有名な絵画が盗難に遭ったというニュースを聞いても、今まで「ふ〜ん…。」と特に感慨もなく聞いていたが、この映画を見ると、絵画の盗難の裏には、テロ組織も絡むような政治的な世界があることがわかってくる。
映画の中で主役的な役割をするのが、盗まれた絵画を専門に捜索する実在の探偵。ひどい皮膚癌を抱えながら絵画の捜索に情熱を燃やす姿には、ちょっとグッときた。
捜索を進めるうちに、アイルランドのテロ組織IRAとか、ボストンの街を支配していたバージャーというマフィア(2011年にやっと逮捕された。)の名前もポコポコ出てくる。名画の盗難の影には恐ろしい世界があるのだなー、と実感する。

日本では、政治家への数あるつけとどけの一つとして、銀座の有名どころの画廊が所蔵する絵画が使われていた(今も?)、という話しは聞いたことがある。政治家の中には、ホントに芸術を愛する人もいるのだろうが、献金だと都合が悪いときなど絵画が利用されていたようだ。献金したい人は特定の画廊で絵を買い、それを政治家にプレゼントする。政治家はもらった絵をまた特定の画廊に買い戻させて資金を得る仕組み。当然、画廊も手数料をとる。
本来絵というものは本人が出向いて絵に惚れて買うものであって(そうであって欲しいなあ…)、つけとどけに買うもんじゃない(ま〜、買いたかったら買えばいいけどさ〜。損する人はいないわけだし…。でも…)。
とにかく、ある世界に於いては絵画は紙幣の代わりなのだ。マネーロンダリングと変わりゃしない。

話しは脇道にそれたが、この映画の中では、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から盗まれたフェルメールやレンブラントの絵画を取り戻すために、FBIとか元・美術品泥棒やIRAや元IRAの現役議員なども絡んでくるという、なんか下手な推理ものよりも面白い展開になってくる。
絵画が人質のかわりをしているようなものだね。何か大きな政治的駆け引きの場で、盗まれた絵画を返す条件で取引が行なわれるようだ。実際に人間の血が流れるよりはいいのかもしれないが、絵描きのはしくれとしてはやるせない。いちばんやるせないのは、絵を盗んだ人間がその絵が大好きで盗んだ(盗ませた)のではない、ということ。せめて、壁にかけて保存に気を配り、所有者に愛でられていればいいのだが…。

ちなみに、1990年に盗まれたフェルメール「合奏」はまだ戻ってきていない。この映画も最後の方では、かなりヤバイところに足を踏み入れ始めた感じがあって、交渉の結果がわからないまま終わっている。それ以上、映画を撮ることさえ危険だったのかもしれない。


フェルメールを所蔵していた、建物もすばらしいイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館のオフィシャルサイトはこちら。→ http://www.gardnermuseum.org/
ホームページには盗難についても書かれており、絵画を取り戻すための有力な情報をくれた人には500万ドル払う、って書いてある。
http://www.gardnermuseum.org/resources/theft

美術館の名前にもなっている富豪のガードナー夫人が幼い我が子を亡くしてから、その悲しみを癒すかのように情熱をもってコレクションした名作が展示されている。いつか、行ってみたい。
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(お得情報)誕生日にガードナー美術館を訪れる人は、入場料無料。Free On Your Birthday!と
下記ページに書いてある。→ http://www.gardnermuseum.org/visit/offers_and_discounts
あと、イザベラという名前の女性は一生涯無料だそうですが、イザベラっていう日本人はおらんわな〜。
ハーフだったらおるかも知れん…。

14 11月, 2012

息抜きのつもりが

国立市のお祭り、天下市で売れたアンティークボタンのピアスの売り上げ金を持って、また銀座へ同じボタンを買いに行きました。最初は3個買ったのですが、今度は7個買いました。7個のうち2個は早速ピアスに仕立てて、月船さんに置いてきました。

いつもより少し早めの12時に寝たら、3時半に目が覚めてしまいました。イラストの仕事しなきゃ、と思い、その前にちょっとお茶飲んで、とワンクッション置いてたら、そのボタンが目に入りました。

今度は銀色のボタン。これはラリエットにしましょう。
ブラックオニキス、シルバームーンストーン、パイライトの天然石にメタルビーズを交えながら不規則につないでいこう…。主役はボタンだから、それを引き立たせるには、モノトーンでまとめた方がキレイかな…、などど考えながら、一個つないでは眺め、一個つないでは石を選び、を繰り返して20センチ程つないだら、あっという間に2時間経過。朝を告げるニワトリの鳴き声が近くの神社から聞こえてくる。
いかん、いかん、テスト前の勉強の時みたいに違うことにハマっている…。

幸い(?)にも、石をつなぐワイヤーがなくなってしまいました。イラストの仕事が終わるまで、ワイヤーを買いにいく時間もないので、作業はしばらくおあずけ。
今からパソコンに向かいます。ってゆーか、これ書いてるからPCの前には座っている…。

12 11月, 2012

再会

今日、月船さんにアクセサリーの納品に行ったら、5〜6年ぶりくらいに知り合いのKさんと再会した。特におつきあいをしたことはないけれど、一昨年亡くなった友人Tさんが主宰していたスピリチュアル系の勉強会で一緒だったことがある方だ。その頃個展をして、見にきてくださったこともあった。「いや〜、お久しぶりですねー。Tさんのお導きかもー。」「ホント、そうかもねー。」と言い合った。

私がアクセサリーの納品書を書いてるのを見て、Kさん「あら、これ大羽さんが作ったの?あの時はイラストだけで、アクセサリーは作ってなかったわよね。」
店長「最近はイラストの仕事減ったから、アクセサリー作ってんだよねー。」
最近の私の浮き沈み(沈み沈み、か?)を把握している店長、かなり大雑把にすかさず解説。

月船の店長の奥様とご友人だというKさんは「私、大羽さんの絵を持ってるのよ。」と店長夫人に話しておられる。
(えっ?私の絵を買ってくださったんだっけ?ヤッバ〜!!忘れてる…。私ったら、恩知らずめ…(汗、汗、汗、ほんまもんの汗…)。
店長「なに汗かいてんだよー…。」
私「いやー、暑いっすよねー。ここ、場のエネルギーが高いんでしょうねー。(く・る・し・ま・ぎ・れ)

Kさん「最近は個展はされてないの?」
私「ええ、あれ以来まだ。グループ展はちょこちょこ参加してますけど。」
個展の時の芳名録もどこかへ紛れて見つけられずにいるので、「今度個展するときは案内状送りますので。」と言って、改めて住所を教えていただいた。
Kさんと一緒に月船を出て、駅の方へ3分くらい一緒に歩いて別れたのだが、別れてから思い出した。明日は、友人Tさんの命日だってことを。
Kさんにお手紙書こうかな、と思った。

マイブーム「セカンド・ワルツ」


ここ数日、たまたまYOUTUBEで出会ったワルツにハマって延々と聴き続けている。
ロシアの有名な作曲家ショスタコーヴィチの「セカンドワルツ」。
哀愁を帯びたロシアらしいメロディーだ。

ショスタコーヴィチの交響曲を以前ちょこっと聴いた時、現代音楽に馴染みのない私にとっては、彼の肖像写真から受ける印象と同じく、気難しくてとっつきにくい曲だなあと思ったものだが、こんなステキな曲を作っていたとは知らなかった。

会場の様子からも、このワルツが人々からとても愛されていることがわかる。
私もこれを聴いていると自然とカラダが左右に揺れる。ワルツが踊れたらいいだろうなー、と思う。

PCの前にいないときもずーっと頭の中でこのワルツが鳴り続けているので、夕べ、作業としては苦手な大根おろしをするとき、このワルツを口ずさんで大根おろしたら苦痛じゃなくなった。音楽を口ずさんで作業すると能率が上がるらしい。昔、アメリカの黒人奴隷が歌を歌いながら作業したり、海兵隊が歌を歌いながらランニングしたりするのと通じるところがあるかしら?

今週一週間はイラストの仕事の追い込みに入るけど、これを歌いながら作業してみようと思うオーバリーです。

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ちなみに、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも有名な第五番「革命」のコンサートの映像。→ http://www.youtube.com/watch?v=uAm7eH1MCiE&feature=related
(NHK交響楽団がロシアの指揮者アシュケーナージのもと、ベルギー公演をしたときの映像。スタンディングオベーションもあり、海外で頑張ってるんだねー、N響…。)

11 11月, 2012

内覧におつきあい

illustrated by obarie
昨日は友人の部屋探しに3時間程つきあった。目黒区内のとある駅前の不動産屋に開店と同時に入って、希望条件などを告げた。地元に古くからある大手の不動産屋らしい。最近、都心に多い地元などとは関係のないネットでつながって物件紹介する若い男性社員ばかりの不動産屋とちがって、入店当初の印象は、店内は中高年の男所帯で雑然としてるし、どちらかといえばイラッシャイマセ・ムードはなく愛想のない感じだったが、おじさんたちの中に混じって一番若手のおにいさんがお相手を命じられ(安い物件は若手が担当?たぶん…)分厚いファイルから手早く6つもの物件を選び出してくれた。彼は淡々と「今から見に行けますか?」と言う。友人が「え?6つ全部見れるんですか?」と言うと、「はい。見れます。」と、当たり前のようにおっしゃる。
一見無愛想だったのに、仕事ぶりはそつがない。しかも、ぬぼーっとした感じではあるが、俳優ばりのイケメン。
前半は歩きで3件見て、後半は車で3件見てまわった。
対応の早さから言っても、不動産屋は地元密着の不動産屋に限るねー。

illustrated by obarie
人気エリアの物件も一つ見たが、見た部屋とは別の部屋でも同じ建物内だと告知義務があるとかで「このマンションで殺傷事件がありました。」と告知を受けた。事件から7年くらいは告知義務があるらしい。見た部屋での事件ではないけど、そこはちょっと薄暗い感じがして結局パス。
友人も私も、6つのうち最も陽当たりのよかった古いマンション(1K・6.5万→交渉の末6.3万円に)が一番いいね、と同意見。私が住むわけじゃないから口出しする権利はないが、「一番遊びに行きたいと思ったのはそこだねー。」と率直な感想を申し上げた。自分の部屋探しだと条件に囚われてなかなか客観的になれないが、ひとの部屋だと客観的になれる。本人が遠慮して聞けないことも、代わりに質問できる。

陽当たりは大切だ。陽が当たると部屋が暖かい。カラダも暖かくなる。気持ちもホンワカする。一方、陽当たりの悪い部屋は、からだも冷えやすく、元気なときは気にならないかもしれないが、落ち込んだような気分のとき、なかなか元気になれない。

他に見た物件で、部屋の真下にカフェがあるマンションがあった。内覧を終わって、そこにランチしに行ったら居心地のよいカフェで、入り口脇には大きなケヤキの木が立っている。白い壁には個展とおぼしきイラストの展示がしてあったので、会計時にスタッフに聞いたら、1ヶ月単位で展示できて、作品が売れたら規定の手数料をとるだけで、展示料金は無料とのこと。これは、いいカフェを見つけたわい。料金は無料のかわりに、作品審査があるそうなので、今度作品ファイル持っていってみようかと思う。内覧につきあったおかげで、思わぬ散策ができた。

KEYAKI  CAFE   http://locoplace.jp/t000112989/photo/

10 11月, 2012

映画「シャンドライの恋」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

自分が大切にしているものを、愛する人のためにどれだけ差し出せるのか。
見終わったあとも、その問いかけがいつまでも心に残る映画「シャンドライの恋」。

故郷アフリカで政治活動していた夫を逮捕されたシャンドライは単身イタリアに渡り、音楽家キンスキーの家に使用人として住み込みながら医学の勉強をしていた。
寡黙なキンスキーは、素朴で飾り気のないシャンドライに魅かれていく。
ある日、想いがつのって衝動的に求愛するキンスキー。夫がアフリカの牢獄にいるのだと言ってキンスキーを拒絶するシャンドライ。


そんなことがあった後しばらくして、シャンドライはキンスキーの部屋を掃除しながら、部屋の中の美術品が、ひとつ、またひとつ、なくなっていくことに気がつき始める。
その後も価値のありそうな壁のタペストリーが持ち出され、最後にキンスキーの命にも等しいピアノだけが残る。そして、そのピアノも、ほどなく売られていくのだった。
キンスキーは一体何をしていたのか…?

愛する者のために、自分の大切なものをどこまで差し出せるのか。しかも、何の見返りも求めずに…。
映画を見ながら、後半ずっとそれを考えていた。シャンドライが、自分のためにキンスキーが犠牲を払っていることを知った時、シャンドライの心に愛の火が灯る。
しかし、ふたりが結ばれた翌朝…。

映画館で初めてこれを見た当時、我が身の出来事にも起因して、たまらなく悲しくなって嗚咽してしまった。こんな残酷な結末があるんだろうか、と思いながらエンディングのシーンを見つめた。正確には、結末は語られないまま映画が終わる。
選択肢を全て思い描いてみたけど、どの選択肢を選んだとしても、悲しいじゃないか…。どうするんだ〜、シャンドライ〜!と、ずーっと、映画を見終わって数日間、心の中で問い続けた。
あなたなら、どうする?

愛するってどういこと?と考えている人、必見の一作。たぶん答えは出ないけど…。
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予告編の動画が見つからないので、劇中のシーンを載せました。
美術品がほとんどなくなった部屋をシャンドライが掃除している時、キンスキーが奏でるピアノの音によって二人の気持ちが寄り添い始めるシーンです。
監督は「リトルブッダ」を監督したベルナルド・ベルトリッチ。様々な愛の形を映画で見せてくれる名監督です。

09 11月, 2012

少年と石

緑がかったのや紫がかったのはフローライト。
一番上の小ぶりの青いのはソーダライト。
その他のは水晶系。濃い茶色のはルチルクォーツ

といって、針状のものが入っている水晶。
天下市のテントでアクセサリーを販売していたとき、小学校3年生くらいの少年がテントに入ってきた。このテントには、少年の好みそうなものはなさそうだけどー、と思って彼を見ていたら、私のアクセサリーの前に立ち止まっている。年齢と性別から言っても、アクセサリーのあまりの美しさに見とれているわけではなさそうだった。
ワイヤーをかけてペンダントヘッドにしたゴツゴツっとした感じの水晶ポイント(先が尖ったもの)をさわって「これ水晶でしょ?」と言いながら、じ〜っと見ている。
「石が好きなの?」と声をかけたら、「うん、好き。」と言う。
「どんなのが好きなの?」と聞いたら、「何もしてない石ある?」と少年は言った。
残念ながら、どの石もワイヤーを施してあったので、彼が欲するものはなかった。

私のアクセサリーを置いてもらっている月船さんに、石があるのを思い出し、地図を描いて「このお店に行ったら、1個300円くらいの石がいろいろあるよ。」と、テントの外で少年を待っていた彼のお母さんにも、再度伝えた。
地図を渡すと少年の目が一瞬パッと輝いて、お母さんに目で合図してるみたいだった。
後で、月船さんに行って「男の子が石を買いにこなかった?」と聞いたら、店長「来た来た。この地図、わかりにくい〜、って言いながら来たよ。」…だってさ。

それにしても男の子ってなんで鉱物が好きなのかしらん?
なぜ石が好きなのか、少年に聞いてみれはよかったなー、と思ったオーバリーです。

08 11月, 2012

誰にも知られず

以前、エロなイラスト(つまりセックスシーンを描く)の仕事がきて、描いたことがあるのですが、編集の段階でエロ路線はボツになり、男女がただ抱き合ってるだけのソフトなイラストで終わったことがあります。
そのエロなイラストのために作ったペンネームがオーバリーだったわけですが、その時はソフト路線だったのでオーバリーは使わず、結局アクセサリーの屋号として使ってます。

数日前、専門学校で教えていらっしゃるイラストレーターさんとお話する機会があって、「エロなイラストを描いたら仕事ありますかね?」って聞いてみたら、「あるかもしれませんよ。作品ファイルをボクに預けてくだされば、関係者に見てもらう機会があると思います。」と言われました。
そっかー♥、もし気に入られたら、エロイラストの仕事が来るかもねー。
そしたら、普段描いてるかわいい系のイラストとイメージが違うから、エロイラストレーター名を考えなくっちゃね…。
と、作品より先に名前を考えているオーバリーです。
もちろん、オーバリーとか大羽りゑとか使わず、私とはわからない名前で描くのです。
誰にも知られず仕事するのって楽しそう…。
とかなんとか言うまえに、作品描かないとね…。作品が描けても、このブログで紹介できないのが残念ですが、どこかでエロイラストレーターとしてデビューしたら、エロなブログ作ろかなー。エロイラストとエロチックな映画の紹介とかね。それも、裏ブログとしてこっそりと…。おお、夢は広がる…。

07 11月, 2012

仕事vol.2

illustrated by obarie
フリーでイラストの仕事をしていると、途中でボツになる仕事っていうのがたまにある。
最後まで仕上げても、仕事自体がなくなってボツになることもある。
ボツになってもギャラがもらえるのと、もらえないのもある。
ボツにならなくても、もらえなかったもの(つまり本が出版されたにも関わらず)もある。
いろいろです。

左のイラストは、ハリーポッターの評論的な内容の単行本に使われる挿絵として数年前に描いたもの。私はまだハリーポッターを読んだことがないので、どういうシーンか知らないけど、「人がライオンと舟に乗って海に出てるところを描いてください」という指定を受けて描いた。ストーリーは知らないけど、この絵は自分でも気に入ってる。
この単行本は著者の気が変わって、出版されなかった。でもギャラはいただきました。
いろいろです。

昨日、またボツになった、というより、諸事情から私が抜けた仕事がある。
今、別件で100点以上の単行本用イラストの仕事をしているため、その仕事をするのは無理があったので、なるべくしてなった流れかもしれない。
仕事にも流れというものはあるなー、と感じる。トラブルも、ひょこっと現れる仕事も流れの一部だと思う。今年は8月くらいまで、その流れが全くなかった。
仕事の話しが来て流れに乗りたいがために、来る流れ全てに乗ろうとすると息切れしてダメになることもある。取捨選択が難しいけど、流れに逆らわないのが一番だろう。来る流れの全てがとどこおりなく流れることはなく、よどみにハマる流れもある。よどみにハマってしまうものは、大抵ボツになっているような気がする。よどみにハマったら、無理やり流そうとせずに立ち去るのがいいと、昨日抜けた仕事で思った。

また、流れが始まるとき、ボツになるんだけど誘い水的な仕事の話しが来るとときがある。変な壁画の仕事の話しがあって、たぶんそれが誘い水だったと思う。今までやったことのない仕事だったし、海外の個人宅ということで一瞬かなり舞い上がったけど、著作権などの問題が浮上してお断りした。
いろいろです。

このまま、うまく流れに乗ることができますように…。

05 11月, 2012

アンティークボタンのピアス

アンティークボタンを多く扱う銀座のボタン屋さんで買った、イタリアのアンティークボタンをピアスに仕立てました。私のお気に入りベスト5に入るピアスです。 
ゴージャスに見えますが、意外とシックです。
これをつけるときは、他のアクセサリーははずして、これだけにしたほうがよさそうです。黒かオフホワイトの無地(せいぜい地模様程度にとどめて)のドレスかシャツに、これをつけたらいいでしょうねー。
天下市が終わったら、モデル並みの容姿を持つ友人につけてもらって写真撮ろうかと思っていましたが、天下市で売れてしまいました。
なので、売れたお金を握りしめて、また銀座のボタン屋さんに同じボタンを買いに行きます。今度はいくつ買えるかな〜。

04 11月, 2012

何屋?

段ボールには商品、茶のカゴにはディスプレイ用品、
肌色のカゴには天然石や金具などの材料が。
国立・大学通りで見かけた自転車にいっぱいの荷物。
さて、この持ち主は何屋さんでしょう?

答え:アクセサリー屋さんでぇ〜す

2〜4日の天下市の露店のテントから撤収した荷物を愛車のチャリに積んだところ。
実際は、これに折りたたみテーブルが加わるけれど、さすがにそれは積めず、テーブルのみギャラリーさんに預けて帰りました。
自転車にこれを積む作業も、ひとりでは無理で、幸い偶然にも友人と従姉妹がいたので手伝ってもらい、自転車を押すのも、ひとりではよろけまくりで危ないので、後ろからふたりに支えてもらいながら自宅まで30分ほどの道のりを押して帰りました。

私も友人も従姉妹も年代は多少違うながらも美術学校出身なので、3人寄れば美術学校の生徒だった頃の雰囲気に少し戻ります。洋服買うより、いい絵の具やいい紙を買うことに興味があった時代が懐かしい。3人で山梨の南アルプスにも登ったし、スコットランドでドライブ珍道中もしたし、珍な思い出いろいろあります。でも最近は3人で会うことはほとんどなくなりました。
もっと話しをしたかったけれど、荷物をうちに運び込むと、すぐに3人ともそれぞれの生活に戻っていきました。

03 11月, 2012

仕事

フリーでイラストレーターの仕事をしていると、ギャラが発生するかどうかわからない仕事、っていう話しが来ることもある。
アクセサリー制作の仕事も似たようなもので、売れるかどうかわからないものを作っているのだと思うことがある。売れ筋を置けば?と言われることもあって、そうしようと思ってみても、その売れ筋ってやつを見極めるのも時間と労力はかかり、材料を仕入れるお金もかかる。実際、雑貨を売ってる友人に「売れてるよ」って言われたものを作って置いてみたこともあったけど、その時は一個も売れなかった。場所と時が違えば、A店で売れる物もB店では売れないようだ。
お客さまの好みを加味しながらも、やはり自分が作りたいものを作る方がいいのかな、とその時思った。

ギャラが出るかどうかわからないイラストの仕事、売れるかどうかわからないアクセサリーを作る仕事。仕事によって悩むこともあるけれど、結局そういう仕事を引き受ける判断基準はなにか、といえば、私の場合”お金がもらえなくても心が込められるかどうか”というところ。決してきれいごとで言ってるわけじゃない。お金がもらえないから、といって手抜きの簡単な仕事をすると、何故かとても後味が悪いのだ。

今、「売れるかどうかわかないけど、本が売れたら売れた数に応じてギャラが出る」というイラストの仕事に関わり始めている。無償の仕事と思わなくては、と腹を決めてるところだ。本の場合は、私がイラストを心を込めて描いたとしても、本の内容によっては売れないものは売れない。

アクセサリーに関して言えば、自分で気に入ってるものは、すぐには売れなくても最終的には売れているような気がする。今日の天下市でも、常連のお客様が私のお気に入りを買ってくださった。出店を重ねてお客様と接すると、自分の仕事を確認することができる。おぼろげながら自分の方向性が見えてくる。

02 11月, 2012

映画「イングリッシュペイシェント」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜


これは、かなわぬ恋と戦争に翻弄される男女の物語。サハラ砂漠に墜落して大やけどをした主人公アルマシーが、心やさしき女性看護士ハナと共に、彼が亡くなるまでの短い日々を戦争で破壊され無人になった修道院で過ごしながら、失った恋人の記憶と現実を行きつ戻りつする。

サハラ砂漠で恋に落ちたアルマシーとキャサリン。かなわぬ恋。つらすぎる別れ。身も心もズタズタに傷ついたアルマシー。
そして、ハナも戦争で恋人や愛する友人達を失い、心は傷ついていた。
アルマシーは死んだ恋人の元へ行きたいと願い、ハナは死んだ恋人を生き返らせようとするかのように、彼の世話を焼くのだった。そんな二人の生活の中に、ある日インド人将校がやってきてハナと恋仲になり、また親指のない謎の男が現れてアルマシーを追いつめようとする。アルマシーは戦時中のサハラ砂漠で一体何をしていたのか?

イングリッシュペイシェントとはイギリス人患者を意味するが、主人公アルマシーはイギリス人ではない。アルマシーが焼けただれた顔であることと記憶喪失を装った(と私は思う)ために、患者の国籍を特定できない係官が憶測でイングリッシュペイシェント?とノートに書き込んだのが始まり。このことは人間の持つ性(サガ)をよく表していると思う。

人はどこかに属したり属させたり、所有したり所有されたりするものであり、そして、ひとの心、ひととの関係性、そして戦時下に於いては国籍や国境や敵か味方かさえも流動的で、変化し続ける大自然と同じく、何ひとつ変わらぬのもはない、とこの映画は語っているようだ。
だからこそ、見るたびに感じ方も変わるのかもしれない。

最初に見た時はストーリーを追うのに精一杯。二回目は感情表現に酔い、三回目以降はディテールを楽しんでいるが、見るたびに感じるところが微妙に違う。

手仕事が忙しくて徹夜したとき、BGMがわりにこれを流して(?)みた。わからないながらも耳で英語のセリフを聞き、でもストーリーはもうわかっているから、好きなシーンだけ、手を休めて見る。好きなシーンはたくさんある。
冒頭のクレジットで写る、壁画を模写する筆先のシーン、エジプトの商人が売り歩く色とりどりの薬瓶が風鈴のようにチャリチャリと音をたてるシーン、本がテーブルに置かれただけなのに美しい静物画のようなシーン、壊れたピアノでバッハを弾くシーン、教会の礼拝堂の壁画を揺れるロープにつかまって見るシーン、などなど…。


名作を多く手がけるガブリエル・ヤレドの音楽も美しい。中近東の雰囲気を感じる、でもハンガリーの歌手の歌声もまた優しくこころに沁みていく。
そして、ハナ役のジュリエット・ビノシュは以前から大好きだったが、ハナの泣く姿にホレましたです。突然感情があふれて泣き出すハナが愛らしい。J・ビノシュは私の憧れの女性です。

01 11月, 2012

新聞バッグ

明日、11月2日から4日まで国立の大学通りで毎年恒例の「天下市」というお祭りがあります。私は今年も暮らしのアートギャラリーもえぎさんのテント内でアクセサリー販売をさせていただきます。国立にある飲食店のおいしいものも並びます。一橋大学の学園祭も2日〜4日にあるので、国立に遊びにきてください。


さて、英字新聞で作られた、オシャレなバッグがあります。
暮らしのアートギャラリーもえぎさんに置いてあったので、話しを聞いたら、被災地で作られているのだそうです。
新聞は何重かになっていて、握り手もしっかりしていて、袋の底に厚紙を入れておけば、少々重いものを入れても持ち歩けそうです。
写真右側の小さいバッグは、ジャムの瓶2個くらいは入れて持ち歩けます。
出先で荷物が増えたときのために普段使っているバッグに入れておいても良さそうですし、プレゼントなどを入れてもオシャレです。小さい方(200円)を早速いくつか購入しました。
天下市の会場でも販売されます。

天下市のとき以外のお問い合わせ、ご注文は、暮らしのアートギャラリーもえぎまで。
電 話:042-505-5702
定休日:月曜・火曜

31 10月, 2012

コワイ夢

ブログの管理ページでは、どんなキーワードで検索して私のブログを訪ねてきてくれるのか、統計が出るようになっているが、スズメバチに刺された夢をブログの記事に書いた後、「スズメバチに刺される夢」で検索している人が多いのに気がついた。
けっこうみんな見てるんだね、スズメバチの夢。

スズメバチの夢を見てから、一ヶ月以上たったけど、とりたてて悪いことは起きてない。
小さいことはあった。ひとの言葉にちょっと傷ついたり、風呂釜が壊れかけて(だましだまし使っているが、そろそろヤバイ)いたり、体調が少々悪かったり…。
スズメバチの夢を見なくても、普通に起こりうることばかりではある。

今まで、コワイ夢はいろいろ見た。
殺されそうになる夢。父を刺し殺す夢。母と車ごとビルの屋上から海にダイビングする夢。親しい人が、首を切られてころがってる夢。確実に言えるのは、私は予知夢は見ないんだな、ってことだけ。
母が要介護になったことは多少気になるところではあるけれど、そんな人は日本中に、いや世界中にわんさか居るしね…。

illustrated by obarie

人生、ハッキリ言って、悪いことは起きます。
悪夢を見ても見なくても、心配しても心配しなくても、起きます。
だったら、心配せずに過ごした方がいい。(とか言いながら、私は心配性。)
悪いことが起きたら、どうにかして対処するだけです。(私はうろたえるけど…。)
それに、悪いことが本当に悪いことかどうか、実際はわからない。1年後、もしかしたら10年後に、悪いと思っていたはずのことが「あの出来事があったから、今の自分があるのね」と、起こるべきことだったと思えることも多々ある。(実際、私も経験ある。)

だから、コワイ夢を見ても、イエス様もおっしゃったとおり、”汝、恐るることなかれ” でございますね…。

27 10月, 2012

月船deワークショップvol.5

今日のワークショップ体験者は最年少9才のあかりちゃんと、今回2度目の体験Yさん。

あかりちゃんは練習の石(写真手前)のときはひたすらワイヤーでクルクルを作り続け、次の本番の石(写真中央)では自分なりの応用を繰り広げて、エレガントな作品に仕上げてくれました。見本をマネすることなく、独自のものを作ろうとする、その自由な発想に脱帽です。

Yさんは、今回リング(写真奥)に挑戦。以前体験されたネックレスよりも簡単だった(作り方が違うので)割には、思い通りのものが出来てお喜びのご様子でした。
それを横で見ていたあかりちゃんは、「今度はリングを作りたい」と言って、付き添いのおばあさまと一緒にお帰りに。
また、作りにきてくださいね。

25 10月, 2012

かりんとうたい焼き

本日のお題、「りんごの木」とともに。
Tさんご馳走さまでした!
国立の暮らしのアートギャラリーもえぎでスクラッチボード画のワークショップをしました。スクラッチボード画がお好きで定期的に参加してくださるTさんのリクエストで、今回のお題はりんごの木。
Tさんのご出身は山形。山形もりんごの木がたくさんあって、「ちょうど今頃、色づいたリンゴの赤い色がとてもきれいなんです」と、Tさん。リンゴの木は思い出の風景なんですね。
ちなみに私の出身は佐賀県で、亡くなった祖父が生きていた頃はミカン山があったので、私の思い出の風景はみかんミカンの木かな…。

さて、Tさんがおやつに銀だこかりんとうたい焼きを買って来てくださいました(銀のあんの商品なので、銀だこでは店舗によってたい焼きを扱ってる店と扱ってない店があるようです)。
私はまんじゅう系が苦手なので、自分でたい焼きを買うことはまずないのですが、このかりんとうたい焼きは美味しかった!焼いた後、一度揚げてあるみたいで、特にカリカリっとなりかけのしっぽ部分が最高!しっぽ部分だけ集めて売ってほしいくらいです。あんこも甘さ控えめで、カフェオレと一緒に食べたい味わいでした。

24 10月, 2012

夢に、デルヴォー展

京王線東府中駅が最寄りの、府中市美術館で開催中の「夢に出るボー」…いや、「夢に、デルヴォー」展を見に行きました。
電車の中吊り広告で初めてこのポスターを見た時、おやじギャグですか…、と思ったものです。府中市美術館で働いている友人に、「あれ、ダジャレ?」って聞いたら、「そうみたい…。」との答え。府中市美術館の学芸員さんは、いい味出してます。

さて、画家の名前はポール・デルヴォー。ベルギー人。シュルレアリスムを代表する画家とされています。
私は、デルヴォーの絵に登場する人物に特徴的な漫画っぽいパチクリ目玉が、今までなんとなく苦手でしたが、今回作品を実際に見てみて、苦手な感覚はなくなりました。
むしろ、この脳裏に焼き付くような女性の顔(彼の絵に男性はほとんど登場しない)が普通の写実的な顔になったら面白みが半減するだろう、とさえ思いました。

おもしろかったのが、デルヴォーが電車好き(百年前の鉄ちゃん?)だったこと。絵の中にひんぱんに電車が出てきます。しかも細部まで細かく描き込んであり、車輪や車軸のあたりの複雑な構造もしっかり頭に入ってるかのようでした。コースターに落書きした電車の絵は、落書きの域を越えて素敵でさえあります。
彼の作品の中で、電車は精神的なものを象徴しているのかもしれません。現実世界と幻想世界を行き来することの象徴?精神的な物を運ぶ箱?
柔肌の裸の女たちが歩いている横を、鉄の固まりの電車が通り過ぎて行く。女たちはなぜ電車に乗らないのか?電車はもしかして男性の象徴?
などなど、いろいろ推理したり妄想したりしながら見ると楽しいかもしれません。

絵は、どれも暗い色合いのものばかりですが、シックな色合いとも言えます。これが、大きなおうちの薄暗い廊下なんかに飾ってあったら、夢どころか実際に”出るぞ〜”って感じでしょう。でも、怖くはない。じっと見つめていたい何か不思議な魅力がデルヴォーの絵にはあります。
デルヴォーは奥さんが亡くなると同時に絵を描くのをやめました。奥さんのタムとは、若い時にに一度出会って、親に反対されて結婚を断念し、18年後の50才のときに再会して結婚しました。一途な想いを大切にするロマンチストだったのですね。
暗い絵だけど、物語を感じ愛を感じる。だから見つめていたくなるのかもしれません。

府中市美術館オフィシャルサイト:http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

23 10月, 2012

月船 de ワークショップ vol.4

右奥がジャスパーという石。手前左は
手始めの練習の作品。
あいにくの雨の中、今日の月船でのワークショップは、穴のあいてない天然石にワイヤーを施してペンダントを作っていただきました。

今日のお客様Oさんは、私が初めての仕事先に電話する時セリフを下書きしてから電話する、という内容の昨日のブログを読んでくださったようで「私も同じです。私だけじゃなかったんですねー。」と、おっしゃいました。意外なところに仲間がいて、ちょっと安心したオーバリーです。
そんな雑談で始まって、次第に作業に没頭していただきました。
写真がうまく撮れていませんが、Oさんがお持ちになったのはジャスパーという赤みを帯びた大地を思わせる石。
実物は写真で見るより、もっと高級な感じに仕上がりました。「これだったらパーティーとかにつけていかないといけないですねー。」というくらいゴージャスです。


今までは、ワイヤーを一色のみ使っていましたが、昨夜ふと2色同時に使うのを思い立って、本日2色のワイヤーを2本ずつの4本どりにしてやっていただいたら、立体感と高級感が増しました。このジャスパーにはブラックとガンメタルという茶系のワイヤーを使っています。
「物事をいつもグルグルと考えすぎてしまうんですが、ワイヤーをグルグル巻いてると没頭できていいですね。これからは、グルグル考えそうになったら、ワイヤーをグルグルします!」と、とても喜んでいただきました。また、作りにきてください。

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左から、ムーンストーン、珊瑚(染め)、
セレナイト、ラピスラズリ。
手タレがいいとリングも映えるのう〜。
手タレは月船のスタッフ、裕子さん。
リングの制作のワークショップも行なう予定です。

基本はペンダントと同じです。
普段、リングとしてはちょっとどうかな、という大きさの弁当箱みたいな大きな石も、世界にひとつのオリジナルなリングとして作れます。リングが作れれば、ブレスレットも出来ます。

詳細は月船までお問い合わせください。
電話:042-574-4787

地図:
http://tukinofune.blogspot.jp/p/map.html




22 10月, 2012

小心者の背伸び

私は見た目、落ち着いて見える、とか言われるけど、実は小心者です。
先日、友人Sちゃんの店の一角でアクセサリー販売してた時、アクセサリーの仕事のことで初めて電話しなきゃいけないところがりまして、Sちゃんが「電話した?」と私の仕事の展開を気にかけて、そばを通るたびに私にプッシュしてくれてた。
3度目のプッシュの時、私が紙に字を書いてるのを見て、Sちゃんが「何書いてるん?」と言うので、「いや〜、初めて電話するときスゴク緊張するから、何言えばいいかセリフ書いてる。」と恥ずかしながら言ったら、「エエ〜ッ?マジで〜?もー、オーバリー〜、ハハハハ…」と大笑いされたけど、マジでっせ。

届かなくても、手を伸ばし続けてれば
去年よりは前に進んでると信じて…

illustrated by obarie
初めての仕事先との打合せの日は、午後の約束であっても午前中から緊張する質(たち)。今は、それでもだいぶ症状(?)がマシになった方だけど、30代前半の頃だったか、ひどいときは打合せで緊張して出されたお茶が飲めないことがあった。湯呑みを口元まで持っていくのだが、湯呑みが唇に触れるか触れないかのところで首や肩が硬直して、それから先、口の中にお茶を流し込む動作が出来なかった頃があったのだ。自分のからだなのにコントロールできないなんて、ストレスの力って強大だ。

先月も初めての会社に打合せに行った時のこと、会社に向かう途中、緊張してノドが乾いたので、自販機でカフェオレ買って電車の中で飲んだ。会社が駅から遠いので、取締役の女性が車で迎えに来てくれたんですが、助手席に座った途端、「あの〜口に何かついてマス…。」と言って、バックミラーを私に向けてくれた。恥ずかしさのあまり、汗がドッと流れたのは言うまでもない…。緊張してもヌケているオーバリーであった。


Sちゃんは「オーバリー、販売に向いてると思うんやけど…。」と言うので、「すごく緊張して、水面下では激しくバタバタしてるんだよお」って言ったら、Sちゃんは「いつもちょと背伸び、ちょっと背伸び、って繰り返しとったら、背が伸びてくるんやから」って励ましてくれた。

21 10月, 2012

井の頭公園で

吉祥寺にアクセサリーの材料買い出しに行ったついでに、友だちを誘って井の頭公園内にあるガレット(そば粉のクレープ)が美味しいカフェでランチして、食後公園の木立の中で運動した。
これのいいところは、落ちても跳ねないこと。ボールだと
跳ねてしまい、取りに行くだけでも妙齢女子にはこたえる。
まずは、習いたてでほとんど憶えられなかった気功教室の動きを復習。なんでこんなに憶えてないのか、とあきれるほど憶えてないながらも、大きな木の下で気持ちいい。

次に、友だちが公園に来る途中、エスニック雑貨店マライカの店先で見つけた中国製の遊具(150円なり)で遊ぶ。羽根ツキの大きめのを足で蹴り合って遊ぶ遊具なんだが、これまた難しい。最初のトスを相手に蹴って渡すだけのことさえ、あらぬ方向に飛ばしたり、空振り(空蹴り?)してマトモにできない。私たちの間で羽が一往復することさえ夢となった。夢の一往復を果たすのに40分以上かかったような気がする。途中「手で打ってもいいことにしようよ」と妥協したって一往復もできない情けない運動神経。やっとこさ一往復を果たした後、しばらくして蹴りだけで奇跡の一往復半を果たしたところで終わりにした。
サッカー選手がリフティングをずーっとやってるのなんて、私にしてみたら神業だわ〜。
しかし150円でこれだけ運動できるとは、コストパフォーマンス的にすばらしい。

左:ロープで木にぶら下がる子ども達
右;木立のあちこちの木の幹にとりつけられた、音のなるオブジェ。
一応、電気で動いてるようだけど、電源を何からとって
いるかは不明。木立のあちこちから心地よい音が聞こえた。
今、井の頭公園では「全国都市緑化フェアTOKYO」というイベントを9月29日から(10月28日まで)やっていたようで、メインのイベントはほとんど終わっているようだった。その緑化フェアと関係あるのかどうかわからないけど、木立を利用したハンモック体験や、ロープで木に登るツリークライミングなどやっていた。
ひっさしぶりの日曜日らしい日曜だったなー。足がもう痛い…。(痛くなるのが明後日じゃない分、まだヨシとしよう…。)
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写真の音のなるオブジェの作者は松本秋則氏。松本氏のホームページはこちら。
http://www.matsumotoakinori.com/Site/matsumoto_akinori.html
ホームページ上で、いろんなオブジェの音が楽しめます。

19 10月, 2012

伯爵という名のカボチャ

普通の栗カボチャに比べて甘さはやや控えめだった。
明日は、豚肉で巻いてフライパンで焼いて食べて
みようと思う。
府中アートマンに出店の折り、友だち夫婦が、重かったでしょうにカボチャ2個をリュックに背負って遊びに来てくれた。友だちのご両親が家庭菜園で作られたという白いかぼちゃ。ネットで調べてみたら、「伯爵」という名のカボチャだった。
説明のところに”貯蔵性がよい”と書いてある。切らなければ、何ヶ月か保存できるということかな。

今日は、このカボチャで野菜スープ作った。ベーコンと玉ねぎとセロリとしめじと一緒に炒めて、水とトマトを加えて。カボチャを料理したのは数年ぶりかも。ご馳走さまでした。

18 10月, 2012

映画「シングルマン」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

もし、大切な人を失ったら?
恋人、夫、妻、子ども、…。この映画の主人公は長年連れ添った恋人を事故で亡くしている。事故から8ヶ月たった今でも、苦痛から逃れられない。
そんな彼の、自らの命を絶とうと決意したある1日の物語。

1960年代、まだ同性愛者が今よりもはるかにマイノリティだった時代。主人公ジョージは大学教授。ゲイである彼は、大学の講義で差別の背景にあるものは恐怖だと説く。表面は普段通りの日常を送るジョージだが、心にはポッカリと穴が開いたままだ。

監督のトム・フォード自身もゲイであり、理屈ではなく、ゲイということの感覚的な世界観をこの作品に込めているように思える。フォードは世界的なファッションデザイナーでもあることからか、映像は計算しつくされており、ハイファッションの雑誌でもめくっているような気分になる。音楽もいい。(日本人作曲家・梅林茂氏もクレジットされている。)

映画そのものはもう一度見たいと思うほどではないけれど、主人公ジョージを演じるコリン・ファースの演技は秀逸。
そして、C・ファース演じるところの、大切な人を失った悲しみやつきまとう苦痛こそが、この映画の見どころかもしれない。
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余談ですが、主人公ジョージの家が、超ステキ♥。フランク・ロイド・ライトの弟子が独立後に建てた実在の家だそうです。

16 10月, 2012

初めての気功

ひょんなことから、気功教室に行き始めた。正確には、気功をベースとしたエクソサイズ教室で名称は「気功養生法」。
月に2回、メタルエンボッシングを習いに行ってるのだが、その場所を提供してくださってる国分寺のガラクタヤという西洋アンティーク店のマダム(女性オーナーなので)が、たまたま気功教室の話しをされていたのを小耳にはさんで興味を示したら、「もしよかったら来てみる?」とお誘い受けたので、国分寺は近いことだし行ってみることにした。月に2回の、3ヶ月間6回を一期として授業料を払い、続けたい人はそのまま一期ごとに継続更新するというスタイル。

京劇ワークショップのチラシのお写真。
張センセイ、かっこいい〜。
講師は、かつて中国で京劇の主役俳優として活躍されていた張紹成さん。
http://www.kyogeki.info/
1990年に来日されて以来、日本で京劇を上演したり、中国武術や気功を教えていらっしゃる。

なごやかな雰囲気の中で、張さんの丁寧な日本語の説明を聞きながら、張さんの動きをただひたすらマネした。首を動かすことから始まり、次第に上半身から下半身のエクソサイズに移っていくが、動きの種類がいろいろある。呼吸も、吸って吐いて、と丁寧に言ってくださるが、自宅で自習しようと思ってもどこで吐いてどこで吸うのか、憶えきれない。
激しい動きなど全くなく、ラジオ体操よりもラクな感じ(心拍数が上がらない、という意味で)だと思っていたのだが、普段使わない筋肉を使うのだろう、終わり近くになったら、右腕がツリそうになった。
こんなガチガチのからだが、6回の講座を終える頃にどう変化しているか楽しみ。
もちろん、毎日何かしらうろ覚えでも復習しなければいけませんですね。
張先生がおっしゃるには、講座の最後に教えていただいた立禅(足を肩幅に開いてひざをわずかに曲げ、立っている木を抱きかかえるようなポーズ)を毎日やるだけでも、からだが違ってくるらしい。

教室には張さんのファンも多いようで、「張先生を追い求めてきました♥」と、はるか茅ヶ崎から国分寺まで通ってらっしゃる方もいらした。私は、ただ何となく通い始めたので、「え〜?そんなにスゴイ先生なの?」と、帰宅して改めてネット検索して張さんのサイトを見たりして再確認。
張さんご本人は、なんのてらいもない自然体の先生。機会があったら、張さんの京劇や武術も見てみたい。

この日のマダムのブログに、私のこと(Oさん、という記述で…)がちょこっと書いてありました…。

15 10月, 2012

大人のツタヤ

中目黒に住む友人が「大人のツタヤってのが、いつの間にか近くにできてたのよー。お茶も飲めて、夜中の2時までやってるのよー。自然の多いとこに引っ越そうと思ってたけど、やっぱ代官山〜中目黒あたりで安いとこ探すわー。」と、その大人ツタヤってのが、よっぽど魅力的だったらしく、ツタヤから帰宅したばかりで少々興奮気味のご様子のメールが真夜中に届いた。

どれどれ、そんなに魅力的なんかい?と、ネット検索してみたら、確かに居心地良さそう〜。人が集まりすぎないように敢えて宣伝もせず、ひっそりとオープンしていたらしい。また、客層を限定するためかコミックや参考書などは置かず、オトナなつくりになっている。お茶を飲みながら、CDの試聴もできるようだ。
・サービス一覧 http://tsite.jp/daikanyama/store-service/

また、これまでDVDになっていなくて今まで手に入らなかった映画を、大人ツタヤの店頭ではその場でDVDにして受け取れるという、映画ファンにとってはたまらないサービスもあり、近々友人宅に泊まりに行って探検してこようかと思っている。

・大人のツタヤ http://tsite.jp/daikanyama/
・参考サイト http://matome.naver.jp/odai/2132401553211699201

14 10月, 2012

映画「リトル・ミス・サンシャイン」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

これは、笑って泣けるぶっ飛びロードムービー。
登場するのは、老人ホームを追い出された問題児のおじいちゃん、関係がギクシャクしている夫婦、ニーチェの影響で9ヶ月も口をきかない長男、美少女コンテストに出るために張り切っているちょっと太めな幼い妹オリーヴ、プルースト研究の第一人者である自殺未遂したゲイの伯父さん、と揃いも揃って個性ありすぎな、そして決して仲がいいわけではない家族がオリーヴの美少女コンテスト出場応援のために家族全員でポンコツ車に乗って遠出するハメになって…。


道中いろいろゴタゴタあって、極めつけはおじいちゃんがヘロイン吸いすぎて死んじゃったりしながらも、バラバラだった家族がひとつになっていくお話。
コンテストに自信のないオリーヴにおじいちゃんは言う。「本当の負け犬とは、負けるのが怖くて挑戦しないやつのことだ」と。私はちょっぴり涙した。

アメリカ(だけじゃないけど)の家族が抱えるいろんなトラウマのエッセンスを凝縮して丸めたようでもあり、問題ありすぎのこの家族がいつの間にか愛おしくなってくる。
きっと、問題はあっていいのだと思う。問題から逃げたり問題ないフリせずに、問題に向き合うことの大切さをちょっと過激な方法で見せてくれる、毒舌ながらもあったかい映画。

13 10月, 2012

魅力的な石

端の石のように、目玉のように見える石は、
古来から魔除けとして珍重された。この石には、
目玉が多く見られる。
8月に聖蹟桜ヶ丘アートマンでの出店の折り、中国の工芸品・堆朱の玉を持参されたお客様が、今回の府中での出店時に、また見たこともない石を持参された。

見た感じでは、瑪瑙(めのう)の仲間のようにも思えるのだが、ネットで検索しても同じような石はなかなか出て来ない。今度、石の専門店に行くことがあったら、写真を見せて聞いてみようと思う。

10個あまりのその玉を持参されて、「何かを作ってみたいけど、何がいいかしら。」とおっしゃった。全部をネックレスにすると重すぎて首が凝りそうだし、ブレスレットにしても大きすぎて邪魔臭そう。何と言っても、どの玉も模様がそれぞれ個性的で、全部を一緒に使うと逆にそれぞれの個性が活かされない気がした。私は、お客様に3玉だけ選んでもらってチョーカーにするのをお勧めし、ガーネットの6ミリ玉を間にはさんでお作りした。

11 10月, 2012

深呼吸



疲れがたまって、からだも頭もガチガチ。
深呼吸したい。こんな場所で…。
9月の始め、日帰りで清里に行ったときの写真。この時はまだ
暑すぎて深呼吸どころじゃなかった…。