26 6月, 2012

タイピンのブローチ

友人のお父様の形見のタイピンをブローチにしました。
本当の月を思わせるようなきれいなムーンストーンがはまっているタイピンでした。

石がはまっている土台を生かして、それにワイヤーや小さなアクアマリンやクラック入り水晶などの天然石をからめました。
じっと見てると吸い込まれそうなムーンストーン。お父様の趣味の良さがうかがえます。きもの屋さんを営んでらしたそうですが、本当はデザインの仕事に憧れていらっしゃったそうです。

友人は夫婦そろってデザイナー。父親のタイピンだったブローチは、娘の胸元で彼女のデザインする姿を見守ってくれることでしょう。

25 6月, 2012

サクランボ

友だちが山形の知人から送ってもらったというサクランボのお裾分けをいただきました。
オーバリー大好物のサクランボ〜♥ (サクランボが嫌いな人なんているのかしら〜?)

私にとってサクランボといえば、ヨーロッパ(アメリカは行ったことないので…)。特に6月のヨーロッパに行くと、サクランボが市場やスーパーに並んでいて、しかも日本より安い!スペインやイタリアでは日本の半額〜3分の1くらいの値段じゃなかったかな?
もともと日本はサクランボに適した気候じゃないから、手間ひまかかって高いのでしょうけど。
だからスペインやイタリアの旅では毎日のようにサクランボを買って食べていました。

これは我が身をもって知ったことですが、サクランボは下剤の作用があるって知ってました?
数年前に塩山(山梨県)にサクランボ狩りに行ったのが、生涯2度目のサクランボ狩りだったのですが、その2年前の初めてのサクランボ狩り(山形の温泉付きのツアー)のとき、朝食後にサクランボ狩りでした。制限時間30分でしたが、10分くらいしたら、悔しいかな満腹になってしまったのです。「え?まだ10分しかたってないのぉ〜?」と言ったほどです。
最初は好きなだけ食べまくるぞー!!と息巻いていたのに、10分であの幸福感が薄れてしまうとは想像もしませんでした。でも、その時は「きっと朝食を食べた直後だからなんだわー。」と思っていたのです。
で、その幸福感をより長く感じたいがために、二度目の塩山のサクランボ狩りは朝食を抜いて空腹状態で参戦しました。もうシーズンも終わりかけで、サクランボ園の人が「制限時間は特に設けないから好きなだけ食べてください」と言ってくれたのです。
「ヤッター!!なんてラッキー!」と勇んで食べ始めました。
まあ、でも30分くらいしたら満足して、「いくら空腹でもそんなに食べれるもんじゃないわね。」と同行した叔母と話しながら、新宿に向かいました。
そして電車が新宿にもうすぐ着くという頃、なんだかお腹が痛くなってきました。その痛みは急に激しくなって、脂汗が出て来るほどでした。駅に着いたら、身をよじるようにしてトイレに駆け込みました。
ひとごごちついてから、サクランボ園の人が言ってたのを思い出しました。「小さい子どもにはサクランボはあまり食べさせない方がいいんですよねー。」と。
その時は、なんの疑問も持たず聞き流していましたが、小さい子どもはお腹をこわしやすい、という意味だったのだわ、と思い至りました。
大きい大人も空腹にたくさん食べたらお腹こわします。アホですね〜。
それ以来、時間内にあせって食べる果物狩りは行かなくなりました。
でもねー、枝から直接もぎとって食べるサクランボは、お店で売ってるのよりも何倍もおいしいのよ〜!
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参考までにサクランボ狩り情報
http://www.iyashibox.com/season_info/cherry2012.htm
ちなみに、北海道のサクランボ狩りは、大人1000円で制限時間なし、ってとこ多いですねー。次は、行くなら北海道かな〜(懲りてない…)。網走のなんて500円で制限時間なしよ〜♥

24 6月, 2012

ジャワの香り

ジャワ島に行ってきたKちゃんが、「アクセサリーに使って。」とステキなお土産をくれました。ジャワ島のバティック生地の模様にありそうな美しい幾何学模様のアクリルパーツ。
帰宅したのは夜中近くだったけど、すぐにアクセサリー制作開始。
以前からこんなのが作りたいと思っていたのだー。いずれは、幾何学模様のメタルパーツを自分で作れるようになりたし…。

私も10年くらい前に一度だけジャワ島に行ったことあります。Kちゃんと一緒にバリ島からジャワ島に飛んだのですが、同じ飛行機がとれなくて、私一人が数時間早くにジョグジャカルタに到着しました。他の日本人に「ジャワはコワいから気をつけなさいよ」と言われていたこともあって、Kちゃんとの待ち合わせに指定されたホテルへひとりで無事に行けるかどうかかなり心配でしたが、市内でリキシャをつかまえることができ、そのリキシャマンの案内でバティック専門店など連れて行かれ(それはお決まりのことだから想定内だったし)たり、言葉も通じないのにリキシャマンと一緒に適当な食堂で昼ご飯食べたりして、約束の時間にホテルに着くことができました。
子どもが初めてのお遣いを成し遂げたような気分になったのを憶えています。

一昨日お茶した喫茶店のテーブルの上に、この十数個のアクリルパーツがバラバラっと袋から散らばり落ちたとき、私の目がキラキラ輝いたようで、「りゑちゃん、今いちばんイイ顔してたよ。」と、Kちゃんが言いました。

23 6月, 2012

地元議員にメール

昨日の首相官邸前デモには残念ながら行けなかったけど、大飯原発再稼働反対を求める声の大きさは政治家達も無視できない程になってきたと感じる。
デモの他に有力な方法としては、なんといっても「議員に直接圧力をかける」または、「選挙で反原発、脱原発議員を選ぶ」ことだろう。でも、誰が反原発議員だかよくわからなかったりする。
政治家・政策データベースというものがあるので、それに議員の名前を入れて調べてみよう。そこにブログ等議員のサイトのアドレスも載っているので、それを見たり、事務所の電話番号もあるので電話して、どういう考えなのか聞いてみるといいだろう。
政治家・政策データベース→ http://db.kosonippon.org/index.php

また、こんなサイトを発見。
原発を推進する議員をオトスンジャー”  http://e.gmobb.jp/otosunjer/
具体的に、議員にFAXや電話などをする方法の手順が書かれていてわかりやすい。そしてオモシロイ。

私も地元議員にメールしてみた。どういうふうにしたかというと…
1、自分の住む町の選挙区を調べる(うちは東京19区)→http://seiji.yahoo.co.jp/area/
2、その選挙区をクリックすると選出議員が出て来る→http://seiji.yahoo.co.jp/areasearch?ls=8&sk=19
3、その議員の名前(19区は民主党末松議員)を政治家データベースにかける→http://db.kosonippon.org/statesman/statesman_info.php?id=1333
4、”原発を推進する議員をオトスンジャー”サイト内で、「大飯原発再稼働について慎重な判断を求める署名」に末松議員が署名してるかどうかを、民主党議員の署名有無のデータ(サイト内からダウンロードできる)でチェック。
末松議員はまだ署名してないので、再稼働反対してほしい旨と再稼働反対表明してくれないなら、次回の選挙では民主党には投票しない旨のメールを送った。

ちなみに、末松議員のブログを見たら、脱原発の意志が感じられる記事はひとつあったけど、再稼働を禁止することは非現実的だと書かれている。現実的と非現実的を分ける根拠はなんだろう?去年の3.11から起きていることは全て非現実的と思われることなのに。
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下記アドレスでは大飯原発再稼働に反対する議員声明のPdfデータが見れて、呼びかけ議員や賛同議員の名前や呼びかけ団体の名称も記載されているので、その中の地元選出の議員や団体を探して連絡とるのもひとつの方法だろうと思う。
http://e-shift.org/wp/wp-content/uploads/2012/04/giinseimei_1204271.pdf

例えば、再稼働に反対する呼びかけ議員のリストは党名しか書いてないので、政治家データベースに名前を入れると議員の詳細なデータが出て来る。
試しに、呼びかけ議員の筆頭にある平智之議員を検索すると、データが出て来る。→
http://db.kosonippon.org/statesman/statesman_info.php?id=2131
データを見ると京都選出の議員だとわかる。
メールアドレスやブログのアドレスなどもあるので、応援メールを送ったり、ブログを見たりして情報集めるのもいいだろう。ちなみに、平議員のブログを見ると、6月11日に再稼働決定がなされた時点で離党を決意し、手続きを行なっている、と書いてあった。

原発推進派に平沼赳夫議員(地下式原子力発電所政策推進議員連盟会長)がいるが、平沼議員の名前を政治家データベースに入れて検索するとこのようにhttp://db.kosonippon.org/statesman/statesman_info.php?id=1548詳細データが出る。
メールアドレスやホームページアドレスもあるので、ホームページを見てみたけど原発のことはどこにも書いてなかった。

21 6月, 2012

映画「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

直訳すると”デビッド・ゲイルの人生”(原題The Life Of David Gale)ということですが、文字通り、主人公の大学教授デビッドが過酷なまでに人生(命)を懸けて人々に大義を問う物語。

 デビッドとコンスタンスは共に死刑制度反対運動で闘う同志だったが、ある時デビッドがコンスタンスをレイプして殺したという罪で逮捕され、死刑宣告を受けている。死刑執行の4日前になってデビッドは、自身の手記を残すために女性記者のビッツィーを指名して事件について話しを始めた。話しを聞くうちにこの事件が冤罪であることを確信するビッツィー。執行当日、デビッドの無罪を証明するビデオの存在を知り、ビデオを一刻も早く手に入れようと奔走するが…。と、後半、手に汗握る展開となる。さて、その結末は…。

東電OL殺害事件に関する冤罪の可能性(以前から言われていたけど…)も出てきたことだし、この物語は決して絵空事ではありません。

個人や小さい集団が国家や大きな組織に立ち向かおうとするとき、その個人がいくら正しくても、どうしようもない敗北を強いられることが多い。もう、その壁を破ることが不可能に思えるとき、映画の中の彼らがとった行動は、もうそれ以上のことは考えられないというほどの行動だったわけで…。

これは、国家や組織に対してと言うよりも、それを傍観している大多数の私たちに問いかける物語だと思います。国家や組織を動かせるのは、結局は大多数の私たちから成る集団だから。私たちは正しく知り、判断していかねばならない、と背筋を正す思いに至るのであります。
国やその息のかかった組織が必ずしも正しい(誰にとって正しいのか、って判断基準のときもあるし。それって、正しいのか?ああ、ラビリンス…。)選択をするわけではない、ってことが多々ある昨今、一度我が身に置き換えて考えることもよいかと思います。
これを単なる社会派サスペンスと位置づけるにはあまりにも重いテーマではあります。そして”人は大義のために、どこまで犠牲を払うのか…”という予告編の中のナレーションに、今私たちが直面している社会問題(原発問題、税金問題etc…)と我が身を重ねるオーバリーです。

監督のアラン・パーカー(監督作には「ミッドナイト・エクスプレス」や「バーディ」など名作揃い!)、お見事な一作。テーマは重いけど、見てね♥。単にサスペンスとしても秀逸だから。
ツタヤにあります。 http://www.tsutaya.co.jp/works/10028785.html

20 6月, 2012

陶片のペンダント

十数年も前に房総の海岸美術館(写真家・浅井慎平の美術館)の入り口付近で陶片をタイルがわりにはめ込んであるのを見てからというもの、いつか同じことがしたくて、海岸で陶片を見ると拾っていた時があった。潮流や海底の地形によるのか、隣接しあう海岸で打ち上げられるものが違ったりするようで、私がたまたま訪れた逗子市のある海岸の砂浜には江戸か明治期の陶磁器の破片がたくさん落ちていた。ずっと昔に輸出用に船に積まれて、その海岸の沖合で船が難破したのかもしれない、と想像する。
荒波に何度も洗われて、海底の砂や石とぶつかり合い、角も丸くなり、マットな肌触りになっている。
これを見た友人のお姉さんは「これ古伊万里じゃないの?」と言ったけど、私にはわからない。

陶片をタイルとして使う機会に恵まれず、陶片がわんさかたまってしまったのだが、チェンマイに行った時、陶片をアクセサリーに仕立ててあるのを見て、これやってみよう、と思って作ったのが写真のペンダント。
陶片はたくさんあるものの、いざペンダントヘッドにしようと思うと、いいものがなかなか見つからない。これは、手描きの筆の感じがよくて気に入っている。クラック水晶や、淡水パール、タイのカレン族シルバーをあしらった。

陶片にとっては波乱の人生(?)だったろうが、最終的に誰の手元に行くのだろう?
もしもこの陶片が話せるのなら、どこで生まれて、なぜ海に落ちたのか、海の中はどうだったのか、話しを聞いてみたい。

19 6月, 2012

アワを噴く虫

友だちに教えてもらったミント水(水の入ったペットボトルにミントの葉を数枚入れるだけ)をつくるべく、近くの空き地に群生しているミントを何本か抜いてきてビンに挿し、数時間たって気がついた。先端近くにあるアワのかたまりに。

なんじゃ、これ?
カエルの卵?
なんか怪しい虫の卵?
中からウヨウヨ孵化してきたりして…。

と、想像しはじめると、鳥肌が立ってくるので、先の方だけ切って捨てようかと思ったが、その前に正体をつきとめたい衝動に駆られ、ティッシュでそっとアワを掴んでそーっとティッシュを開いたら、体長5ミリほどの一匹の虫が出てきた。見たことない虫だ。



早速、ネットで「泡を出す虫」とキーワードを入れて検索してみたら、やっと名前わかった「アワフキムシ」。そのまんまの名前じゃん。
Wikiによると、泡の中にいたのは幼虫らしい。泡はこの虫が植物の汁を吸って出した排泄物だそうだ。成虫も植物の汁を吸うが、泡は出さないようだ。
ティッシュの中の幼虫は窓から庭の方に出した。
またどこかで元気で泡ふいてね。

18 6月, 2012

帰り道

聖蹟桜ヶ丘駅近くには広々とした多摩川
河川敷が。自転車で走るの気持ちよさそう。
偶数月にアクセサリーの実演販売している府中アートマンに加えて、8月に聖蹟桜ヶ丘アートマンでも実演販売することになった。その打合せと下見に行った帰り、聖蹟桜ヶ丘駅から1時間歩いて帰ってきた。徒歩1時間ってことは、ママチャリなら30分はかからないかな〜。

初めての道を歩くのは楽しい。ついつい脇道に入りたくなる。花が咲いていると、引き寄せられる。好きな花、タチアオイも河川敷近くに咲いていた(写真撮り忘れたけど)



住宅街の中にポツンと田んぼが一枚(と言う?)。
今時分、田植え?この空間は貴重。
たくさん枝分かれしたぺんぺん草を
発見。普通のぺんぺん草より背が低い。
初めて見た。



色が濃い。土がアルカリ性、中性だと
赤が強く出て、酸性だと青が強く出る
らしい…。左奥に群生しているのは
ローズマリー。
一時期テレビによく出ていた芸術家のKさんが若かりし頃
に住んでいたというアパート。玄関先の草が伸びてるってことは、今は誰も住んでないのかな?2年程前に見たときは住んでいたんだけど。不定期営業の画廊もあった。
結構好きなタイプの物件。

17 6月, 2012

ある記憶

photo / India
私は子どもの頃、気になる対象があるとじーっと見つめるたちだった。
小学校で先生していた母の同僚である教頭先生のお顔が馬面(うまづら)というのか、とても面長なお顔で、私は真剣にそのお顔をじ〜〜〜っと見つめ、意を決したように面と向かっておずおずと訊いたらしい、「先生はお馬さんから生まれたの?」と。
こんなにお顔が長いのはなぜなんだろうと、真剣に考えた末、真実が知りたかったんだろう、きっと。
当然、教頭先生は面食らって、でも1年生くらいの子に怒るわけにもいかないから、母に向かって「なんでオレが馬から生まれるとか!」と文句言ったらしいが…。
ま、それはいいとして、そういう子どもだった。




ある記憶が私の人生に何か意味を成すわけでもないのだけれど、わけもなくふとよみがえる記憶というのがある。
小学校高学年の頃、当時まだディーゼルカーだった筑肥線というローカル線に1時間半くらい乗って、ひとりで従兄弟のうちに遊びに行ったときのことだ。
同じ車両で顔の半分が黒いアザに覆われた30歳前後(今思えば)の男性が、すぐそばに立っていた。席が空いてなかったのか、車両と車両の間の通路かドアのそばあたりに彼も私も立っていた。
そして、たぶん例によって、その顔の半分が黒い男性の顔をじーっと見つめていたのだろう。小学生だから、そういう行為が失礼なことも知らずに…。
その男性が私に言った。「怖くないの?」と。
私は「怖くない」と答えたか、首を横に振ったかして否定した。多少、強がったところもあったかも、だ。怖くないわけではなかったが、”見たい”とか”なぜ?”という気持ちの方が強かったのだ。
その後も、なにか言葉を交わしたような気がするが、何を話したか憶えていない。
そもそも、現実だったんだろうか。もしかして…。
その記憶は時たま、ふとよみがえる。なぜだかわからないけれど…。

15 6月, 2012

ラリマー

国立のヒーリングショップ”月船”の店長さんに頼まれて、ラリマーという石にワイヤーを施しました。月船さんにはラリマーのルース(カットや研磨を施した穴のあいてない平たい裸石)がたくさんあるのですが、店長直々にドミニカ共和国へ行って買い付けて来たものだそうです。(そのため、ネットで他店のを見ても、月船さんのが一番安いみたい。)

”愛と平和”を象徴するとされるラリマーは、スギライトチャロアイトと共に3大ヒーリングストーンとして、世界中で人気がある天然石です。ラリマーはドミニカ共和国でしか産出されません。カリブの光輝く碧い海ををそのまま石に閉じ込めたようなラリマーは、年々産出量が減っているため、年々値上がりしています。

発見されたのが1970年代、と比較的新しい石。発見者の娘の名前「ラリッサ」とスペイン語で海を意味する「マール」を合わせて命名されました。
学術的な正式名称はブルー・ペクトライト。

ドミニカ共和国のあたりは、失われた大陸”アトランティス”だった、という言い伝えもあり、「アトランティス・ストーン」とも呼ばれます。とてもロマンティックな石です。
マイアミ沖にあるビミニ諸島(バハマ)では、アトランティス大陸のものだったのではないかといわれる海底遺跡も見つかっており、店長はプロペラ機から海の中のまっすぐな石畳の道を見たそうです。「また、海の色がすっごいキレイでねー…。」と、遠くを見るような目で思い出話しを語ってくれました。
ワイヤーがけを頼まれたラリマーがまだ2つあるので、店長の話しを思い浮かべながら作業しようと思います。あー、旅の虫が疼くわ〜。

13 6月, 2012

映画「The Red Violin」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

なぜ、この映画を選んだかというと、6月の府中アートマンでのアクセサリー実演販売の折りにバイオリニストのお客様にアクセサリーをお求め頂いたからです。以前にもお求めいただき、今回もまたご来店いただきました。お会いするのは3回目ですが、いつもバイオリンを抱えていらっしゃいます。「ライブのときに着けさせてもらいます」とおっしゃって、金色のフラットな細いチェーンに7〜8個のラピスラズリがプラプラーっと下がっている、ドレスにぴったりなネックレスなどを選んでいただきました。

バイオリン、と聞いて決まって思い出すのが「レッド・バイオリン」という映画です。
17世紀のイタリアで作られた銘器”レッド・バイオリン”が、オーストリア〜イギリス〜中国〜カナダ、と多くの歴史と多くの演奏者の手を渡り歩いてゆく、”バイオリンの大河ドラマ”的なドラマティックな物語。なぜにレッド・バイオリンと呼ばれるのか、その秘密も衝撃的。まるでバイオリンが自らの意志で、それを奏でる者を選びとっているかのような、そして所有者たちの哀しみがバイオリンに染み込むごとに、より美しい音を響かせていくかのようにも思えるバイオリンの物語です。動画は、日本語の予告編が見つけられなかったので、英語版です。)

劇中に流れるバイオリンの曲の数々もすばらしく、そのバイオリンソロを実際に演奏しているのは、人気天才バイオリニストジョシュア・ベル。イケメンです…("▽"*) ♪。彼自身、5億円(!)のストラディヴァリウスを持っており、ある意味、この映画の登場人物たちに通じるものがあるのかもしれません。(ストラディヴァリウスは大変高価なため、企業や財団が所有しているものを演奏家に貸与しているケースが多い。)
バイオリンに魅せられ、バイオリンに翻弄される人々の数奇な運命をお楽しみください。

DVDはアマゾンでも買えますが、めちゃ高くなってる…。
http://www.amazon.co.jp/レッド・バイオリン-DVD-サミュエル・L-ジャクソン/dp/B00011P8L4/ref=pd_sim_m_1

全ての店舗ではありませんが、ツタヤにもあります。
http://www.tsutaya.co.jp/works/10001853.html
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演奏者の胸元で揺れるネックレスを想像しながら制作するのもいいかもしれない、と思ったオーバリーです。

11 6月, 2012

美術館で落語

府中市美術館で7月1日まで開催中の「イメージの叫び パワー・オブ・創作木版画」展を見に行った。
さまざまなタッチの木版画がたくさん展示されていて、見応えあり。
木版画独特の風合いを感じるために、作品は全てガラスをはずして”生展示”されている。その代わり、鑑賞者は作品保護のために、チケット売り場で配られるマスクを着用して見なければならない。ガラスによる反射などがないため、木版画の手触りのようなものが感じられてとてもいい。

美術館を訪ねたこの日、関連イベントのひとつで落語会があり、遊興亭 福し満(ゆうきょうてい ふくしま)氏による人情噺(ばなし)を聞いた。特別展の版画にちなんで、”彫る”仕事の腰元彫り(刀のつばや鞘など刀剣の付属品を彫刻するひと)の噺と、日光東照宮の彫り物をした左甚五郎の噺。なかなか面白かった。
噺家の名前、聞いたことないなー、と思い、ネットで調べてみたら、遊興亭 福し満氏はアマチュアで、本職は世田谷美術館の学芸員だそうだ。アマチュアながらもプロの噺家に3〜4年ほど稽古を見てもらったのだとか…。噺もオリジナルのようだった。
随分昔に末広亭で落語を聞いて以来の、生落語で楽しかった。

府中市美術館はうっそうとした林の中にある、とてもきれいな美術館だ。京王線府中駅から100円のちゅうバスに乗って10分くらい。
入場料も大人400円と良心的なお値段。美術館内には4万冊の蔵書が閲覧できる美術図書館もある。次回は図書館も利用してみたい。(府中市に引っ越そうかな〜…。税金も安いらしいし…。
美術館ホームページ:http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

10 6月, 2012

鍼・灸治療院じんじん

大学時代からの友人・淳ちゃんが鍼灸治療院をオープンしました。
じんじん・ホームページ http://jin-j.in/
じんじん院長ブログ http://hariqjinjin.blogspot.jp/ (健康にまつわる様々なお話。)

お手製の施術着で脈診するじゅんちゃん。
左右合計12(!)もの脈を診ているのだそうです。
治療院は京王井の頭線浜田山駅から徒歩で4分くらいの一戸建てのおうちです。日当りのよい明るいお部屋が施術室。

ニューヨークやドイツにアーチストとして留学した経験もある女性です。そんなお話を聞きながら施術台に横たわるもよし、何も話さず身をゆだねるもよし、です。ゆったりとした時間が流れます。

丁寧に問診してくれるので、ハリが初めての人でも安心です。私は、体のつらい症状を何度か淳ちゃんの鍼で治してもらいました。
http://obarie.blogspot.jp/2011/09/blog-post_1404.html

通院ができない方には、出張施術も対応してくれます。ご相談ください。
予約制です(当日予約可)。予約・問合せ:03-6379-6326
詳細:http://jin-j.in/

今ならご来院の方に、淳ちゃんが育てたゴーヤの苗のプレゼントがあるようです。

07 6月, 2012

インカの薔薇〜アンネの薔薇

南米のアルゼンチンが主な生産地のロードクロサイトはインカローズという別名を持ってます。その名の通り、バラの花のような美しいピンク色です。そのインカローズの小さなオーパル(楕円形の石)で作ったストラップ。7日間出店していた府中アートマンのスタッフOさんからのオーダーで作りました。Oさんはバラの花が大好きで、ご自身でもバラを育てていらっしゃるそうで、バラとかローズという単語を耳にすると敏感に反応してしまうそうです。
Oさんと話しをしていて思い出したのが、アンネのバラ。国立市では、「アンネのバラ21」という市民ボランティアグループの協力で実費のみで苗木を2000年から配布しているようです。同じ国立市に住む友人は、その苗木を手に入れて育てていて、花を咲かせています。
つぼみの時は赤、咲くとオレンジ、そして黄色やピンクに色を変化させていく、という品種です。
国立市では、市内で見られるアンネのバラのマップを作って公開しています。
http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/shisei/heiwa/000428.html

友人宅のアンネの薔薇
また、120本のアンネのバラを育てている杉並区の高井戸中学のホームページによると、アンネのバラは戦後、「アンネの日記」に感動したベルギーの園芸家がアンネがオランダの隠れ家で生活していた際に見ていた野バラを改良して作り出した品種で、 アンネの父、オットー・フランクさんに贈られ、「アンネの形見」(Souvenir de Annefrank.f )と命名された”という由来を持っています
このバラは、ホロコーストの歴史を忘れないために作られた品種であることから、営利目的の販売は許可されてないそうで、手に入れるにはボランティア団体などの配布などを探すしかないようです。タキイの種などのサイトを見ると”アンネのバラ”として販売してるようですが、どうなんでしょうか…。
下記ブログのバラの苗の生産農家では、学校等の団体のみを対象に苗を配る活動をされているようです。(ボランティアなので、ご苦労が大きいようです。)
http://kumpuu.blog44.fc2.com/blog-entry-30.html


また、0さんは、5月に発売されたばかりの、東日本大震災の被災者支援のためにフランスで作られた品種”kizuna(絆)”を入手されたそうで、インカローズのストラップを発端に様々な薔薇の物語に出会った1日でした。
kizuna関連記事:http://www.lyon.fr.emb-japan.go.jp/jp/bara_kizuna.html
kizuna画像:http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1G1GGLQ_JAJP356&um=1&ie=UTF-8&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi&q=ばら%20kizuna

06 6月, 2012

ペアのアクセサリー

府中アートマン内をたまたま通りがかってくださったカップルのお客様が、ペアのブレスレットをオーダーしてくださいました。話しを伺うと、東京と東北で遠距離恋愛をされてるのだとか。
お客様のご希望でガーネットとローズクォーツとタイガーアイの組み合わせで作りました。

ちなみにガーネットは、ざくろの実のような色からも「実りの象徴」と言われていて、努力を実らせ成功へと導いてくれる石とされています。困難を乗り越え、恋の実りを助けてくれることでしょう。
またローズクォーツは、「愛と優しさの象徴」として有名な石です。ほのかなピンク色が女性に大人気の石。割と他の多くの石とも相性がよく、私も使う頻度が多い石です。出会いや結婚を願う人にとってぴったりの石だと言えます。
タイガーアイは、「金運」で有名な石ですが、「虎目石」という別名が示すように、虎の目のように全てを見通す目を持つ、という意味もあり、それがビジネスチャンスを逃さないことに繋がることから金運を呼び込む、と言われているようです。また決断力と行動力を高める力もあると言われます。

ブレスレットを作った翌日、同じお客様から連絡があって、今度はペアのリングを作ってほしい、とのご依頼でした。お客様のご希望で、ブレスレットとお揃いの石に金針入りルチルクォーツを真ん中に入れて作りました。

ルチルクォーツは、クォーツ(水晶)の一種ですが、金色の線が入っていることからクォーツの力をより一層高め、金運を引き寄せるとも言われています。世界中で経済を動かす華僑の人々が大切にしてきた石の一つでもあるそうです。
人生のあらゆる困難に打ちかつ力が欲しいときにも、身につけるといいようです。
インスピレーションを高める効果もある、と書いてあるサイトもあり、早速自分用にも作ってみようかと思うオーバリーです。

お客様自身は石の意味は知らずに選択されていたようですが、以上のことからも、お客様の石の選択は遠距離恋愛に必要なパワーを与えてくれるぴったりのチョイスだったと思います。いつまでも仲睦まじく過ごされますように…。

04 6月, 2012

形見の品で

友人から、彼女のお父様の形見のタイピンやカフスボタンなどの石をアクセサリーに作り替えてほしい、という依頼をいただきました。

オレンジ色がかって見えるのはタイガーアイ。これはカフスボタン(正式名称カフリンクス/これはスウィヴル式)の金属の台座にしっかり固定されていて石をはずすことができず、台座に垂直についている(正式名称パッキングと呼ばれる)部分ははずれました。が、それだけだと男性ものだけあってきついイメージだったので、金属の台座の穴にワイヤーを通して、太陽のようなイメージをもたせてみました。ビザンチンチェーンで革ひもにつないでチョーカーに。

緑色のものもカフスボタンだったもので、縁起物のアワビの形で2センチくらいのものですが、本物のアワビを樹脂でコーティングしてあります。台座からはずして裏側を見たら、内側が七色に光っていたので本物のアワビの貝だとわかりました。それは娘である彼女も知らず、驚いてました。このミニミニあわびちゃんは、彼女の希望でひとつはネックレスに、もうひとつはストラップに。ネックレスはお母様用とのことで、ご希望に沿ってチェーンをつけただけでシンプルにしましたが、アジャスター(長さ調節のチェーン)の先にアワビの貝でできたビーズをあしらいました。

白っぽいのは、ネクタイピンだったもの。きれいなムーンストーンがはまってます。台座の爪で留まってるだけなので、石だけはずすこともできるけれど、あえて台座を利用してそれにワイヤーをからめながらアクアマリンやムーンストーンの小さい石を点在させてみました。これはまだ制作途中で、ブローチになる予定ですが、ペンダントヘッドにもなるようにチェーンを通す部分をワイヤーで作ってあります。


また、今日は府中アートマンに石の帯留めをお持ちくださった年配の女性が、「母の形見で、父が中国に行ったときに買ってきたものらしいのです。」とおっしゃって、それをブローチにしてほしいというご依頼でした。私は、火を使う彫金などはまだ扱ってないので(いずれやってみたい…)、帯留めの金具にワイヤーでブローチの金具を取り付けました。簡単な加工でしたが、喜んでくださいました。


親しい人の形見だったものが、新しい形になって受け継がれていくお手伝いができるのは、普段の制作とはまた違った喜びがあります。
形見の品はただしまっておくよりも、使った方が故人を身近に感じられます。それを使うひとのお守りにもなるような気がします。

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私は今のところ彫金細工は扱ってないので、ワイヤーや既製の金具や接着剤を使った加工でできる範囲のリメイクを扱っています。ご予算に応じて、制作させていただきます。