27 7月, 2011

祖父の葬式

ちょっと早めのお盆特集〜

アジャンタ石窟寺院で仏さまをスケッチ
祖父が亡くなって11年になりますが、亡くなった7月が
来るたびにあの暑かった葬儀の日を思い出します。
95才で亡くなったので、大往生といえば大往生。
葬儀も悲痛な感じはなく、なんとなく法事に人が集まっ
た時の雰囲気に近いものがありました。
菩提寺で葬儀を執り行い、そこから火葬場に行って遺体
を荼毘に付した後、お骨を自宅に持ち帰り、改めて菩提
寺の住職が家に来てお経をあげてくれる、という流れで
した。ところが、さあ、今から住職が家に来るから準備
するぞー、って座敷に皆が集まり始めたとき「位牌がな
かよー!位牌はどこにいったとかー!!」と父が叫んで
おります。皆で位牌捜索が始まりましたが、どこにもあ
りません。
「最後に位牌ば見たとはどこや?」と、暑くてもうろう
としていた記憶を皆でたどって、恥を忍んで寺に電話し
たりして、やっと火葬場に置き忘れてきたことがわかり
ました。かわいそうに、おじいちゃん、火葬場に置いて
きぼりで…。「もー、いやーねー…。」と皆で苦笑い。


お盆は毎年、住職が来てお経をあげてくれます。今は父が座敷に祭壇をつくってますが、そろそろ私と妹がそれを引き継がねばなりません。覚えることがいろいろあります。家とか先祖とか、今まではあまり考えもしなかったけど、昔からの習わしを引き継ぐということが我が身にもせまってくると、簡単に「来年からやめよっかー」とはいかないなー、と思います。でも、私も妹も子供がいないので、私たちの代で終わりです。ちょっと切ない感じもします。
---------------------------------------------------------------------------------------------
葬儀の手順の参考に…。http://sougi.hiyoutejyun.net/
お盆の作法 … http://obonnohakamairi.seesaa.net/article/123003656.html