16 7月, 2011

土左衛門

今年、75歳になる叔母は読書が好きでよく本を読んでます。
難しい字も知っているその叔母が、水死体を意味する土左衛門(どざえもん)を
知らなかったことが最近発覚しました。
まあ、今どきの20代の若者たちにならあり得る話しでしょうが、私でも
知ってるのに叔母が知らないなんて…。

叔母がお仲間(70代)と木場(東京江東区)を散策していた時のことです。
お仲間A「昔は、木場にはよく土左衛門がプカーっと浮いてたのよー。」
お仲間B「あら〜、そうなの〜?。」

土左衛門の意味を知らない叔母は、この時”土左衛門とは図体のでかい相撲取り
のような男の人”だと何故か思い込んで、
叔母「土左衛門さんが、こんなとこで浮いて何してたのかしら?」
お仲間AB「………?」
叔母「図体のでかい男の人…のこと…よね?」
お仲間AB「ええーっ?土左衛門、知らないの〜??!(爆笑)」
叔母「知らないわよー!!だって、学校で習ってないもん!!」
お仲間、さらに爆笑。
Illustrated  by  Obarie 










それを聞いた私は叔母に「そりゃ、学校では習わないけど、時代劇とかで
岡っ引きが”隅田川で土左衛門が上がりましたぜい!”とか言って駆け込んで
くるシーンがあるじゃん。」って言ったら、叔母は「だって私は時代劇なんて
見ないもん!」と答えました。叔母は私と同じ唐津の田舎町の出身ですが、
ロマンチストで若いときから欧米の映画スターに憧れていて、確かに時代劇を
見てるとこを目撃したことはありません。

そうなんだねー、皆が知ってても自分だけ知らない言葉ってあるんだねー。