20 7月, 2011

共感覚

音に色が見えたり、色のついてないはずの文字に色がついて見えたり、
数字が音に見えたり、など常人にはない感覚を持ち合わせるひとが稀にいて、
その感覚のことを”共感覚”というのだそうです。

先日、地湧社という出版社主催の講演会で、疫学者の三砂ちづる氏のお話を聴いた時に
”共感覚”という言葉を初めて耳にしました。共感覚を持っているとされる岩崎純一
には、女性の排卵期がわかるのだそうで、なぜかというと、排卵期の女性がきらきら
光り輝くように見えるからだとか。
三砂氏いわく、百人一首にある「しのぶれど 色に出にけりわが恋は〜」は、当時ほんと
うに女性から色が出ていて、その”色”を隠すために平安時代の女性は御簾の向こうに隠れ
ていたり、化粧を厚くしていたのではないか、というお話にオーバリーは興味津々でした。
昔は今よりもっと多くの人たちが共感覚を持っていたのだと思います。
イスラム圏の女性がチャドルをまとわされるのも、美しく輝く排卵期の女性を略奪される
のを防ぐのが、ことの始まりだったのではないか、とオーバリーは推測します。









機械文明に支配されるようになって、人間がもともと持っている感覚や能力をずいぶんと
捨てて来たように思います。テクノロジーがどんなに進歩しても、地球に住んでいる
以上、自然の猛威には勝てないでしょう。
自然に寄り添う女性性へ回帰することができるでしょうか…。