06 7月, 2011

玉子焼き

同じメニューでも家庭によって違う味があると思うのですが、たとえば味噌汁、
おにぎり、雑煮あたりは各家庭によって全然違ってくるんじゃないでしょうか。
玉子焼きもそのひとつだと思います。
私の母は玉子焼きによくみじん切りのねぎを入れていました。だから、私もよく
ねぎ入りの玉子焼きを作ります。
最近、私の玉子焼きの種類が増えました。スギナ入り玉子焼き。
そう、よく道端に生えてるあのスギナです。

生のスギナを細かいみじん切りにしてダシと塩を入れた溶き卵に混ぜます。
うちは塩味。初めて関東の甘い玉子焼き食べたときはびっくりしました。













細かいみじん切りにして入れて焼くと美味しい。スギナはよく洗ってそのまま天日で
カラカラになるまで干して、キッチンばさみで細かく切ってご飯にかけて食べると
青のりのような味がします。ご飯に混ぜ込んでおにぎりにしても美味しいです。

スギナは体にもいい植物。効能はこちらをクリック。(以前仕事してた雑誌でスギナの
化粧水を通販してました。発酵スギナ水でちょっとだけクサかったんですけど、美白効果がある、という
ことで結構売れてました…。)

玉子焼きって、誰にでもそれぞれの思い出がある食べ物だと思うのですが、
私にとってのそれは、超ご馳走の玉子焼き、鰻入りの玉子焼き。
自身は商売を継がず、弟に家督を譲った祖父の実家が唐津でも有名な鰻屋さんでした。
母が母の叔母たちに会いに店に行くと、よくそれをもらってきたものです。
お客には出せない、身の端っこなどを刻んで玉子焼きに巻き込んでありました。
蒲焼の頭とか尻尾とかが鰻巻きに添えてあることもありました。それをもらってきた日は
1日幸せな気分でした。
とうの昔に祖父も、その弟も亡くなり、店も代替わりして母もその店に行かなくなり、
鰻巻きは私にとって永遠の思い出の玉子焼きとなりました。
唐津に行くことがあって、鰻食べたくなったら竹屋にお立ち寄りください。建物は国の
登録有形文化財になっております。お味は、私の人生の中でベストだと私は勝手に
思っています。(遠い親戚だから、褒めてるんじゃないのよ…。だた東日本と西日本じゃ焼き方が違うし
味の好みも違うので、絶対の保証ではありませぬ…。あしからず…。)