まり、椅子が足りず、床に座ったり、立ったままだったりの人もいて、熱気のある学習
会となりました。
原発の現場を熟知してる菊池洋一(下の映像は静岡での講演)さんのお話は改めて、原発の
怖さを彷彿とするものでした。
原発そのものもですが、それに携わる人間の怖さと醜さでもあるような気がします。
「人間に差別の構造があって初めて原発は成り立つ」というお話が印象的でした。
つまり、原発の現場の実際の作業をするのは電力会社の
社員ではなく、下請けであり、経済的に下位にある人
(菊池さんは口をにごし気味に言っていたけど…。)が携わる場合が
多いそうです。そのことは、以前高校の先輩からのメール
にも書いてありました。いわゆるヤクザの会社が、ホーム
レスなどの労働者を集めて原発の中の作業をさせる云々…、
というようなことが…。
それこそが、日本という国に根付く差別構造に他ならない、ということです。社員ではなく、下請けであり、経済的に下位にある人
(菊池さんは口をにごし気味に言っていたけど…。)が携わる場合が
多いそうです。そのことは、以前高校の先輩からのメール
にも書いてありました。いわゆるヤクザの会社が、ホーム
レスなどの労働者を集めて原発の中の作業をさせる云々…、
というようなことが…。
私たちが原発を動かす限り、常にそのような人たちが必要だということ。今の福島に
限らず、事故ってない原発であっても定期検査のときの作業はすごい被爆量になるの
だということなどを菊池さんはつらそうに話していらっしゃいました。
仮に、私たちが最終的に原発を動かすことに同意するということは、いつまでも被爆さ
せるべき作業員をつくらなきゃいけない、ってことを常に頭に置く必要があります。
もし、それが必要悪というのなら、私たちはナチスとなんら変わらない、と私は思い
ます。そこまでして、原発いらない。
最後に、質疑応答があり、ゲストとしてではなく、参加
者として席に座ってらした男性が立って話をされたので
すが、長崎大学の戸田教授でした。(会が始まる前から、何と
なく目立つ雰囲気の男性で…。あ、教授だったの?とちょっとだけビ
ックリ…。)「玄海原発の3号機(プルサーマル。今、再
稼動するか否かの的になってるヤツ。)が、今の福島と
同等の大事故を起こしたら、急性死の数は8万人になると
予想されていることを知っておいてください。」と淡々と
述べられて、お座りになりました。
一瞬、会場がシーンとしました。
8万という数字、もしや聞き間違いかと思い、早速、帰って戸田教授のホームページを
検索してみたら、同じ記述がありました。(6.喫煙者の放射線被曝との比較ならびに「理論
上の最悪事態」問題の部分)
http://todakiyosi.web.fc2.com/text/child20msv.html
急性死(読んで字の如く、すぐ死ぬってこと。)が8万人です。ならば、白血病や癌などを
発病して、しばらく 苦しんで死ぬ人は何十万にになるのか(戸田教授のホームページには
癌になるのは130万人と書いてありましたが)…、と考えると怖い。両親が住む実家は15キロ
圏内なので、予想通りなら急性死することになります。そのとき、実家に帰ってたり
したら、私も。
また、私が東京に居る時そういう事態になったら、両親を助けに行けない。仮りに
行ったとしても助けることはできないわけだから、見殺しにするしかありません。