05 5月, 2011

玄海エネルギーパーク見学

玄海原子力発電所に併設されている玄海エネルギーパーク
見学に行ってきました。
福島がこんなときだから、もしかして人もまばらかな?と思いきや、
正門近くの第一駐車場が満車…。
九電社員が休日返上で仕事かな?と思いながら、第二駐車場に
向かうと、小さな子どもたちを連れた家族がぞろぞろ…。ん?なんで?

本館入り口付近に恐竜の風船が…。
今日は季節ごとに催されるイベントの日らしい…。
農産物やお土産などの販売所も入り口近くにあります。
建物の外はちょっとした公園の趣きです。

車は佐賀ナンバーだけじゃなくて、福岡ナンバーも
ありましたから、けっこう有名なイベントなんでしょうか
…。
さて、中に入って、原子力発電の仕組みの説明が
聞ける館内ツアーがあるというので、参加することに。
(入館料などは無料です。入り口付近には原発の資料も
たくさん置かれています。)















上の写真(左)中央にある原子炉の中の燃料棒のウランの核分裂によって
生じた熱で蒸気を発生させ、その蒸気が右の写真のタービンを回し
て、右端の発電機を回すという仕組み。玄海原発では、核燃料のある方と、
タービンがある方は別々の建屋になっています。
これは模型を撮った写真ですが、写っている模型の人の大きさがわかるでしょうか?
燃料棒の入っている原子炉容器の実物大模型もありましたが、とても巨大なものです。
普通、蒸気は100度ですが、ここでは蒸気の温度を300度以上まで上げるそうです。
そのためには圧力をかけねばならないとか。圧力鍋と同じです。
タービンの下に冷却装置があり、水蒸気を冷やす仕組みですが、福島ではこの冷却
装置が働かず、冷却水が沸騰して爆発につながったようです。
(ちなみに福島の水蒸気は100度の沸騰水型だそうです。
玄海原発のは加圧水型。)

実物大の原子炉容器の模型を見て初めて実感がわきました。
この巨大なエネルギーをどんな状況下でも人間がコントロールできるのかどうかは、
福島の現状が教えてくれていると思います。
日本には54基の原子炉があります。イギリスが19基なので、国土や人口の比率から
考えても日本の原子炉の数は多いと思います。

どこの原発も見学ができる
ようなので、原発が近くに
あって、興味のある方は、
見学に行かれるとよいと
思います。展示物も豊富で
世界の電力事情などもわか
るようになっています。
玄海エネルギーパークには
きれいな温室もありました。
展示物で、ちょっと疲れた
頭を癒せる空間となって
います。(結婚式もできる
ようになってるのはオドロキ
でしたが…。しかもタダで。)