09 11月, 2012

少年と石

緑がかったのや紫がかったのはフローライト。
一番上の小ぶりの青いのはソーダライト。
その他のは水晶系。濃い茶色のはルチルクォーツ

といって、針状のものが入っている水晶。
天下市のテントでアクセサリーを販売していたとき、小学校3年生くらいの少年がテントに入ってきた。このテントには、少年の好みそうなものはなさそうだけどー、と思って彼を見ていたら、私のアクセサリーの前に立ち止まっている。年齢と性別から言っても、アクセサリーのあまりの美しさに見とれているわけではなさそうだった。
ワイヤーをかけてペンダントヘッドにしたゴツゴツっとした感じの水晶ポイント(先が尖ったもの)をさわって「これ水晶でしょ?」と言いながら、じ〜っと見ている。
「石が好きなの?」と声をかけたら、「うん、好き。」と言う。
「どんなのが好きなの?」と聞いたら、「何もしてない石ある?」と少年は言った。
残念ながら、どの石もワイヤーを施してあったので、彼が欲するものはなかった。

私のアクセサリーを置いてもらっている月船さんに、石があるのを思い出し、地図を描いて「このお店に行ったら、1個300円くらいの石がいろいろあるよ。」と、テントの外で少年を待っていた彼のお母さんにも、再度伝えた。
地図を渡すと少年の目が一瞬パッと輝いて、お母さんに目で合図してるみたいだった。
後で、月船さんに行って「男の子が石を買いにこなかった?」と聞いたら、店長「来た来た。この地図、わかりにくい〜、って言いながら来たよ。」…だってさ。

それにしても男の子ってなんで鉱物が好きなのかしらん?
なぜ石が好きなのか、少年に聞いてみれはよかったなー、と思ったオーバリーです。