11 11月, 2012

内覧におつきあい

illustrated by obarie
昨日は友人の部屋探しに3時間程つきあった。目黒区内のとある駅前の不動産屋に開店と同時に入って、希望条件などを告げた。地元に古くからある大手の不動産屋らしい。最近、都心に多い地元などとは関係のないネットでつながって物件紹介する若い男性社員ばかりの不動産屋とちがって、入店当初の印象は、店内は中高年の男所帯で雑然としてるし、どちらかといえばイラッシャイマセ・ムードはなく愛想のない感じだったが、おじさんたちの中に混じって一番若手のおにいさんがお相手を命じられ(安い物件は若手が担当?たぶん…)分厚いファイルから手早く6つもの物件を選び出してくれた。彼は淡々と「今から見に行けますか?」と言う。友人が「え?6つ全部見れるんですか?」と言うと、「はい。見れます。」と、当たり前のようにおっしゃる。
一見無愛想だったのに、仕事ぶりはそつがない。しかも、ぬぼーっとした感じではあるが、俳優ばりのイケメン。
前半は歩きで3件見て、後半は車で3件見てまわった。
対応の早さから言っても、不動産屋は地元密着の不動産屋に限るねー。

illustrated by obarie
人気エリアの物件も一つ見たが、見た部屋とは別の部屋でも同じ建物内だと告知義務があるとかで「このマンションで殺傷事件がありました。」と告知を受けた。事件から7年くらいは告知義務があるらしい。見た部屋での事件ではないけど、そこはちょっと薄暗い感じがして結局パス。
友人も私も、6つのうち最も陽当たりのよかった古いマンション(1K・6.5万→交渉の末6.3万円に)が一番いいね、と同意見。私が住むわけじゃないから口出しする権利はないが、「一番遊びに行きたいと思ったのはそこだねー。」と率直な感想を申し上げた。自分の部屋探しだと条件に囚われてなかなか客観的になれないが、ひとの部屋だと客観的になれる。本人が遠慮して聞けないことも、代わりに質問できる。

陽当たりは大切だ。陽が当たると部屋が暖かい。カラダも暖かくなる。気持ちもホンワカする。一方、陽当たりの悪い部屋は、からだも冷えやすく、元気なときは気にならないかもしれないが、落ち込んだような気分のとき、なかなか元気になれない。

他に見た物件で、部屋の真下にカフェがあるマンションがあった。内覧を終わって、そこにランチしに行ったら居心地のよいカフェで、入り口脇には大きなケヤキの木が立っている。白い壁には個展とおぼしきイラストの展示がしてあったので、会計時にスタッフに聞いたら、1ヶ月単位で展示できて、作品が売れたら規定の手数料をとるだけで、展示料金は無料とのこと。これは、いいカフェを見つけたわい。料金は無料のかわりに、作品審査があるそうなので、今度作品ファイル持っていってみようかと思う。内覧につきあったおかげで、思わぬ散策ができた。

KEYAKI  CAFE   http://locoplace.jp/t000112989/photo/