30 11月, 2012

スリーピングビューティー

アメリカのアリゾナ州にあるスリーピングビューティー・マウンテンという鉱山でとれるターコイズ(トルコ石)をスリーピングビューティーと呼びます。
”眠れる美女”というロマンチックな名前です。
昔から、ネイティブアメリカンの人々が、パワーストーンとして大切にしてきた石だそうです。
府中市美術館ミュージアムショップに3点セットを、
国立の暮らしのアートギャラリーもえぎにネックレスと
ブレスレットの2点セットを納品してきました。
単品でも購入できます。
そのスリーピングビューティーをスライスしたものを手に入れたので、早速ピアス、ブレスレット、ネックレスにしました。他の石は使わずに、とりあえずはシンプルに。
手に入れた13片はどれも違う形をしています。このラフな形と空のような青さが、アメリカの太古の自然と歴史を思い起こさせます。

12月の誕生石でもあるターコイズは、古くから旅の護符や魔除けとして使われてきました。
戦いで身を守るために、盾にターコイズをはめ込んだ部族もあるそうです。

旅のお守りだけではなく、入学、就職、転職、引っ越しなど、人生の旅の節目のサポート役として身につけてみてはいかがでしょうか。

29 11月, 2012

ワークショップin月船 vol.8

本日のワークショップは、6人のお友達グループでご参加いただき、天然石にワイヤーをかけてペンダントヘッドを作っていただきました。

最初に、ベースになるワイヤーを巻いてから、そのベースを隠すように渦巻きワイヤーを重ねていきます。最初のベースのワイヤーが、最初はすべりやすくてちょっと苦心しますが、その峠を越えれば後は楽しいクルクルが待っています。今日も「これ、ハマりそう…。」と、ワイヤーが買えるお店の情報をメモして帰られた方がいました。楽しいと思っていただければ、私も嬉しいです。
作品が6つ揃うと、どこかのショップの商品のようです。
早めに仕上げた方が、残ったワイヤーで即興の指輪を作られたので、それも一緒に写真撮影。クルクルワイヤーは、いろんなアイテムに応用がききます。是非また、ご自分だけのオリジナル作品を作りにきてください。


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今日のワークショップに自転車で向かう途中、自転車の荷台のヒモが後輪にからんで、走れなくなりました。歩道の脇に寄せて、からまったヒモをとろうとしてもキツくからまってとれないので、持っていた工具のニッパーで切ろうとしたら、通りがかった年配の男性が「あ、切らないで。オレがやってあげるよ。」と言って、助けてくれました。後輪を逆に回しながら、からまったヒモを手際よくはずしてくれました。
すみませ〜ん、と言うと「今、病院からの帰りなんだけどね。どうせヒマだからさ。大きなお世話かもしれないけど。」とおっしゃいます。いえいえ、ありがたいお世話です。
後輪からヒモが外れたら、からまって切れたヒモをまた上手に結んで「こうするといいんだよー。ここに引っ掛けて…。」と言いながら、荷台にくくりつけてくれました。助かりました〜、と言うと、「この時期は門松作ってるからさ。こういうのなんでもないよ。大きなお世話なんだけどさー。」と、”大きなお世話”が口癖でいらっしゃるのか、謙遜されます。
お礼の言葉もそこそこに、また自転車ガンガンこいで、月船さんに向かったオーバリーでした。
おじさん、ありがとうごさいました!!おじさんに、いいことありますように!

27 11月, 2012

ワークショップin月船 vol.7

今日は雲ひとつない晴天ではありましたが、風が冷たい1日でしたね。

右がOさん作品・フローライト。照明にかざすと紫の
グラデーションが美しい石。左肩に乗せたビーズが
表情を豊かにしいています。左は、月船スタッフ
裕子さん作・水晶ポイント。斜めに這わせたワイ
ヤーが優雅さを演出しています。
さて、そんなお寒い中、ヒーリングッズのお店・月船さんのワークショップでは、穴のあいてない天然石にワイヤーをかけてペンダントヘッドを作っていただきました。

「インターネットで月船さんのブログを見て、初めて月船さんに来ました」とおっしゃるOさんは遠路横浜からのご参加。
手始めにワイヤーでクルクル渦巻きを作る練習をしている時から「これ、ハマりそうです」と言いながら、そのお言葉通り、魅惑のクルクルワイヤーの世界に瞬時に入っていかれる様子が、横で見ていてすぐわかりました。
濃い紫色が美しいフローライトの石にお手持ちのアメジストとクラック入り水晶のビーズを組み合わせて、さらにオリジナル度アップ。
最初、私の参考作品を見ながら「こういう風に作れるんですかね〜。」と半信半疑だったOさんも、2時間後には参考作品に負けず劣らずステキなオリジナル作品を完成されました。
時間がたつのがアッと言う間で楽しかった、とおお喜びのご様子でした。


どんな形の石でも、ペンダント(リングやブレスレットもOK)にしてみたい、という石をお持ちでしたら、是非ご参加ください。
次回のワークショップは12月14日です。
ご予約・お問い合わせは月船まで。http://tukinofune.blogspot.jp/p/map.html
電話:042-574-4787

24 11月, 2012

ワークショップin月船 vol.6

天然石のビーズでリングを作るワークショップをしました。
最初は、作れるかしら〜、と、ご自分の実力を疑っていらっしゃいましたが、雑談しながらのなごやかな雰囲気の中、予定時間の2時間以内に難なく三人三様の ステキなリングを作られました。
最初に1個目を仕上げた方が、2個目を倍の
早さで完成!ご自身の指にはめて写って
いただきました。お疲れさまでした!
月船の店長、完成品をひと目見て「お〜!売り物になりそうじゃん!」と、驚きの声。

用意する材料はワイヤーと10〜15粒の天然石だけ。他には道具の工具(ニッパーと丸ヤットコと平ヤットコの3種類)さえあれば、他に金具を買う必要もありません。気に入らなければ、40センチばかりのワイヤーを切ってほどいてしまうだけです。気負わず気軽にできるリングです。
あまり深く考えずに、直感で選んだ石を思いつくままにつないで丸めてみましょう。

「全部手づくりできるんですねー。リングのコイル部分が自分でできるのが一番の驚きかも〜。」と意外なところに驚かれた方もいらっしゃいます。
「面白かったです〜。また参加したい。」とおっしゃって帰られました。
またお会いできる日を楽しみにしております。


23 11月, 2012

渋柿たべた

干し柿は父のお手製。まだ乾ききってない
ので、中がトロッとしていて美味。
実家の畑の隅にある柿の木からとってきた柿を食べたら、甘いんだけど半分渋かった。
う〜ん、捨てようかな〜、と思ったけど、舌の上にあまり乗せずに粗く噛んで飲み込んでしまえ〜、と飲み込んだら、ノドを詰まらせてしまった。
というか、ノドから先に降りていかないのだ。食道のあたりが詰まってすごく痛い。
結局、吐き出したら楽になった。

渋柿って、舌に何かが張り付いたような不快感を感じる以外に、からだに何かの作用を及ぼすのだろうか、と思ってググってみたら、渋の正体であるタンニンの収れん作用で便秘になりやすい、と書いてあるのを見つけた。
ノドを詰まらせたのは、タンニンの収れん作用だったのか〜。
Wikiでタンニンを見てみたら、「タンニンが、舌や口腔粘膜のタンパク質と結合して変性させることによって渋みを感じさせる。この変性作用のことを収れん作用と呼ぶ。渋みは味覚の一種というより、タンパク質変性によって生じる痛みや触覚に近い感覚だと言われている。」というようなことが書いてあった。
食道のあたりが痛かったのも、納得がいった。
あ〜、怖かった。渋柿をノドに詰まらせて救急車呼ぶのも、チョット情けないもんね…。

22 11月, 2012

リメイクワークショップ

暮らしのアートギャラリーもえぎで、アクセサリーのリメイクワークショップをしました。お客様は3回目のご参加のFさん。

左がリメイク前。右がリメイク後。
前回、大振りの琥珀ビーズだけのネックレスを、琥珀とブラックオニキスを交互に組み合わせたもの(写真左)にリメイクされたのですが、1年間それを楽しまれた後、今度はそれを更に変化のあるものにしたいと参加されました。バリエーションを楽しめるラリエットへのリメイクに挑戦です。




いくつかの試作の後、この日の装いにぴったりな”シャネル風”のラリエットが完成。
首周りはスッキリとしながらも下にボリュームを持たせたゴージャスなラリエットになりました。

お手持ちのアクセサリーで、素材は好きなんだけどデザインに飽きた、とか、捨てるには惜しいから生まれ変わらせたい、というアクセサリーをご自身でリメイクしてみませんか?
お客様自身で出来る方法を探りながら、お客様のご希望にあったリメイクをアドバイスさせていただきます。
ただし、火を使う彫金などは扱っておりません。ご了承ください。

詳しいお問い合わせは、暮らしのアートギャラリーもえぎまで、お電話かメールでお問い合わせください。http://moegi.kurashi-no-art.com/shop.html

21 11月, 2012

天使のカード

画材を買いにユザワヤに行った時、かわいい型抜きを見かけて、買ってしまった。天使と雪の結晶。これを小さなカードにあしらって、12月のアートマンで私のアクセサリーをお買い上げの方に差し上げようかな〜。
カードの周りは、波形に切れるハサミで切ってみた。
紙を切ったり、貼ったりしてカードを作るのは楽しい。

天使はホントに居るんだろうか?
キリスト教の世界だけのものだと思いがちだが、イスラム教の世界にも天使はいる。マホメットに啓示を与えたのは、大天使ガブリエルだ。
仏教の世界には、というと、天使と同じではないかもしれないが、仏教画の背景などに天女が飛んでいる。
きっとどこかにいるから、長い歴史の中で語り継がれているのだと思う。

私の部屋にも天使が来てくれますように、と願いながら、ミニミニ天使をせっせとパンチするオーバリーです。

20 11月, 2012

痴漢のニュースで思い出した

実家に帰った時、久しぶりに日本のテレビを見たら(東京の自宅では電波状況が悪いのか、ナゼか写らないので)、某局の某アナウンサーが痴漢容疑でつかまった、というニュースを最初に見てしまった。
某局の中でも好感度のあるアナウンサーだっただけに残念。
被害者の女性は10分間触られていたと証言している。父が「なんで、10分も触られとったとか〜?」と言ったが、その言い方に男性特有の捉え方を垣間みた。10分もの間、なぜ何も(抵抗)せず、触られるがままにしていたのか?という、女性の方にもわずかながらも被害を長引かせた要因があるのではないか、というニュアンスだ。
バーロー!!痴漢って、痴漢行為をした側のみの罪と責任に決まってるでしょうが!
この時期、服装だって長袖で、男性を視覚的に誘う要因はなかったはず。よしんば、夏の暑い盛りで肌もあらわな服だったとして、心の中では妄想などしても、行動に出せば立派な犯罪。酒飲んでたから、なんて言い訳そのものも許したくない。

ニュースを見ていて、生まれて初めて痴漢に遭遇した日を思い出した。
美大受験のために上京した冬のある寒い日。しかも19才の誕生日だった。心臓がバクバクした。怖かった。怖いときは動けないものなのだ。痴漢が被害者に与える精神的ダメージは男性側が思ってる以上に大きいと思う。翌日の美大の試験には集中できなかった。その美大は落ちた。今だったら、19才の時よりは思い切り撃退できるかな。それでも心臓はバクバクし、ストレスは大きい。

話しは少しそれるが、以前トルコを旅していた時、シリアからトルコに来た日本人旅行者の女性と話しをしたことがあった。
シリアってどんなところか話しを聞いたら、遺跡の好きな人にはたまらない(世界遺産が6つある)国だということと、シリア人は親切(人情に厚い?)だという話しをしてくれた。どのように親切か、という体験談が痴漢にまつわる話しだった。
彼女はシリアの空港の電話ボックスでシリア人の痴漢に遭ったのだという。それで、声を出して騒いだら、近くに居た、お互い見ず知らずの男性たちが10数人走り寄ってきて、逃げる痴漢を皆で追いかけ始めたそうだ。追っ手グループのいちばん後ろには杖を持った老人までもが加わって、杖を振り回してヨタヨタ走っていたという。ほどなく、痴漢は追っ手につかまり、ボコボコにされ、彼女の前に連れてこられて、追っ手の一人が「この男をどうしたいか?警察に連れていきたいか?それとも、もっと痛めつけるか?」と尋ねたそうだ。相当ボコボコにされていたようで、彼女は気が済んだらしく、また警察にということになると、彼女自身も貴重な時間を削られてしまうことから、もう放してあげて、と言ったという。
マンガのようなその話しを聞きながら、私にかつて痴漢行為をした男性がシリア人にボコボコにされる姿を想像して憂さ晴らしをしたものだ。

その逸話がシリア人の”親切”さを証明するものかどうかは疑問の余地はあるにせよ、その時はシリアに行ってみたいなー、と思った。そんなシリアも今は、内戦で死者が多く出ている。人々の心に真の平安が来る日はあるのだろうか…。

19 11月, 2012

the soul of driftwood

週末、祖母の一周忌のために実家に帰っていた。
東京に居ても一応身の回りのことについて考えるけど、実家に帰ると家族のこと自分のことなど、もっともっといろいろ考える。
でも考えても答えは出ない。目の前に起きたことを、あたふたとこなしていくだけ。
決断するのは苦手。
このブログのタイトルの”流木(driftwood)”のように、波にのまれたり、波に浮かんだりしながら、流れ着くままに身をまかせるか…。
流木は、行き先なんて決めないんである。

18 11月, 2012

映画「消えたフェルメールを探して」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

何か、軽妙でありながらも心に残るような、例えばアガサ・クリスティ的な探偵もの映画ないかなー、と思ってツタヤを物色していたら、「消えたフェルメールを探して」というタイトルが目について、借りてきた。
見てみたらドラマじゃなくて、それはドキュメンタリーだった。最初、「なーんだドキュメンタリーかー。」と思って見ていたら、これが意外と面白い。

たまに有名な絵画が盗難に遭ったというニュースを聞いても、今まで「ふ〜ん…。」と特に感慨もなく聞いていたが、この映画を見ると、絵画の盗難の裏には、テロ組織も絡むような政治的な世界があることがわかってくる。
映画の中で主役的な役割をするのが、盗まれた絵画を専門に捜索する実在の探偵。ひどい皮膚癌を抱えながら絵画の捜索に情熱を燃やす姿には、ちょっとグッときた。
捜索を進めるうちに、アイルランドのテロ組織IRAとか、ボストンの街を支配していたバージャーというマフィア(2011年にやっと逮捕された。)の名前もポコポコ出てくる。名画の盗難の影には恐ろしい世界があるのだなー、と実感する。

日本では、政治家への数あるつけとどけの一つとして、銀座の有名どころの画廊が所蔵する絵画が使われていた(今も?)、という話しは聞いたことがある。政治家の中には、ホントに芸術を愛する人もいるのだろうが、献金だと都合が悪いときなど絵画が利用されていたようだ。献金したい人は特定の画廊で絵を買い、それを政治家にプレゼントする。政治家はもらった絵をまた特定の画廊に買い戻させて資金を得る仕組み。当然、画廊も手数料をとる。
本来絵というものは本人が出向いて絵に惚れて買うものであって(そうであって欲しいなあ…)、つけとどけに買うもんじゃない(ま〜、買いたかったら買えばいいけどさ〜。損する人はいないわけだし…。でも…)。
とにかく、ある世界に於いては絵画は紙幣の代わりなのだ。マネーロンダリングと変わりゃしない。

話しは脇道にそれたが、この映画の中では、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から盗まれたフェルメールやレンブラントの絵画を取り戻すために、FBIとか元・美術品泥棒やIRAや元IRAの現役議員なども絡んでくるという、なんか下手な推理ものよりも面白い展開になってくる。
絵画が人質のかわりをしているようなものだね。何か大きな政治的駆け引きの場で、盗まれた絵画を返す条件で取引が行なわれるようだ。実際に人間の血が流れるよりはいいのかもしれないが、絵描きのはしくれとしてはやるせない。いちばんやるせないのは、絵を盗んだ人間がその絵が大好きで盗んだ(盗ませた)のではない、ということ。せめて、壁にかけて保存に気を配り、所有者に愛でられていればいいのだが…。

ちなみに、1990年に盗まれたフェルメール「合奏」はまだ戻ってきていない。この映画も最後の方では、かなりヤバイところに足を踏み入れ始めた感じがあって、交渉の結果がわからないまま終わっている。それ以上、映画を撮ることさえ危険だったのかもしれない。


フェルメールを所蔵していた、建物もすばらしいイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館のオフィシャルサイトはこちら。→ http://www.gardnermuseum.org/
ホームページには盗難についても書かれており、絵画を取り戻すための有力な情報をくれた人には500万ドル払う、って書いてある。
http://www.gardnermuseum.org/resources/theft

美術館の名前にもなっている富豪のガードナー夫人が幼い我が子を亡くしてから、その悲しみを癒すかのように情熱をもってコレクションした名作が展示されている。いつか、行ってみたい。
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(お得情報)誕生日にガードナー美術館を訪れる人は、入場料無料。Free On Your Birthday!と
下記ページに書いてある。→ http://www.gardnermuseum.org/visit/offers_and_discounts
あと、イザベラという名前の女性は一生涯無料だそうですが、イザベラっていう日本人はおらんわな〜。
ハーフだったらおるかも知れん…。

14 11月, 2012

息抜きのつもりが

国立市のお祭り、天下市で売れたアンティークボタンのピアスの売り上げ金を持って、また銀座へ同じボタンを買いに行きました。最初は3個買ったのですが、今度は7個買いました。7個のうち2個は早速ピアスに仕立てて、月船さんに置いてきました。

いつもより少し早めの12時に寝たら、3時半に目が覚めてしまいました。イラストの仕事しなきゃ、と思い、その前にちょっとお茶飲んで、とワンクッション置いてたら、そのボタンが目に入りました。

今度は銀色のボタン。これはラリエットにしましょう。
ブラックオニキス、シルバームーンストーン、パイライトの天然石にメタルビーズを交えながら不規則につないでいこう…。主役はボタンだから、それを引き立たせるには、モノトーンでまとめた方がキレイかな…、などど考えながら、一個つないでは眺め、一個つないでは石を選び、を繰り返して20センチ程つないだら、あっという間に2時間経過。朝を告げるニワトリの鳴き声が近くの神社から聞こえてくる。
いかん、いかん、テスト前の勉強の時みたいに違うことにハマっている…。

幸い(?)にも、石をつなぐワイヤーがなくなってしまいました。イラストの仕事が終わるまで、ワイヤーを買いにいく時間もないので、作業はしばらくおあずけ。
今からパソコンに向かいます。ってゆーか、これ書いてるからPCの前には座っている…。

12 11月, 2012

再会

今日、月船さんにアクセサリーの納品に行ったら、5〜6年ぶりくらいに知り合いのKさんと再会した。特におつきあいをしたことはないけれど、一昨年亡くなった友人Tさんが主宰していたスピリチュアル系の勉強会で一緒だったことがある方だ。その頃個展をして、見にきてくださったこともあった。「いや〜、お久しぶりですねー。Tさんのお導きかもー。」「ホント、そうかもねー。」と言い合った。

私がアクセサリーの納品書を書いてるのを見て、Kさん「あら、これ大羽さんが作ったの?あの時はイラストだけで、アクセサリーは作ってなかったわよね。」
店長「最近はイラストの仕事減ったから、アクセサリー作ってんだよねー。」
最近の私の浮き沈み(沈み沈み、か?)を把握している店長、かなり大雑把にすかさず解説。

月船の店長の奥様とご友人だというKさんは「私、大羽さんの絵を持ってるのよ。」と店長夫人に話しておられる。
(えっ?私の絵を買ってくださったんだっけ?ヤッバ〜!!忘れてる…。私ったら、恩知らずめ…(汗、汗、汗、ほんまもんの汗…)。
店長「なに汗かいてんだよー…。」
私「いやー、暑いっすよねー。ここ、場のエネルギーが高いんでしょうねー。(く・る・し・ま・ぎ・れ)

Kさん「最近は個展はされてないの?」
私「ええ、あれ以来まだ。グループ展はちょこちょこ参加してますけど。」
個展の時の芳名録もどこかへ紛れて見つけられずにいるので、「今度個展するときは案内状送りますので。」と言って、改めて住所を教えていただいた。
Kさんと一緒に月船を出て、駅の方へ3分くらい一緒に歩いて別れたのだが、別れてから思い出した。明日は、友人Tさんの命日だってことを。
Kさんにお手紙書こうかな、と思った。

マイブーム「セカンド・ワルツ」


ここ数日、たまたまYOUTUBEで出会ったワルツにハマって延々と聴き続けている。
ロシアの有名な作曲家ショスタコーヴィチの「セカンドワルツ」。
哀愁を帯びたロシアらしいメロディーだ。

ショスタコーヴィチの交響曲を以前ちょこっと聴いた時、現代音楽に馴染みのない私にとっては、彼の肖像写真から受ける印象と同じく、気難しくてとっつきにくい曲だなあと思ったものだが、こんなステキな曲を作っていたとは知らなかった。

会場の様子からも、このワルツが人々からとても愛されていることがわかる。
私もこれを聴いていると自然とカラダが左右に揺れる。ワルツが踊れたらいいだろうなー、と思う。

PCの前にいないときもずーっと頭の中でこのワルツが鳴り続けているので、夕べ、作業としては苦手な大根おろしをするとき、このワルツを口ずさんで大根おろしたら苦痛じゃなくなった。音楽を口ずさんで作業すると能率が上がるらしい。昔、アメリカの黒人奴隷が歌を歌いながら作業したり、海兵隊が歌を歌いながらランニングしたりするのと通じるところがあるかしら?

今週一週間はイラストの仕事の追い込みに入るけど、これを歌いながら作業してみようと思うオーバリーです。

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ちなみに、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも有名な第五番「革命」のコンサートの映像。→ http://www.youtube.com/watch?v=uAm7eH1MCiE&feature=related
(NHK交響楽団がロシアの指揮者アシュケーナージのもと、ベルギー公演をしたときの映像。スタンディングオベーションもあり、海外で頑張ってるんだねー、N響…。)

11 11月, 2012

内覧におつきあい

illustrated by obarie
昨日は友人の部屋探しに3時間程つきあった。目黒区内のとある駅前の不動産屋に開店と同時に入って、希望条件などを告げた。地元に古くからある大手の不動産屋らしい。最近、都心に多い地元などとは関係のないネットでつながって物件紹介する若い男性社員ばかりの不動産屋とちがって、入店当初の印象は、店内は中高年の男所帯で雑然としてるし、どちらかといえばイラッシャイマセ・ムードはなく愛想のない感じだったが、おじさんたちの中に混じって一番若手のおにいさんがお相手を命じられ(安い物件は若手が担当?たぶん…)分厚いファイルから手早く6つもの物件を選び出してくれた。彼は淡々と「今から見に行けますか?」と言う。友人が「え?6つ全部見れるんですか?」と言うと、「はい。見れます。」と、当たり前のようにおっしゃる。
一見無愛想だったのに、仕事ぶりはそつがない。しかも、ぬぼーっとした感じではあるが、俳優ばりのイケメン。
前半は歩きで3件見て、後半は車で3件見てまわった。
対応の早さから言っても、不動産屋は地元密着の不動産屋に限るねー。

illustrated by obarie
人気エリアの物件も一つ見たが、見た部屋とは別の部屋でも同じ建物内だと告知義務があるとかで「このマンションで殺傷事件がありました。」と告知を受けた。事件から7年くらいは告知義務があるらしい。見た部屋での事件ではないけど、そこはちょっと薄暗い感じがして結局パス。
友人も私も、6つのうち最も陽当たりのよかった古いマンション(1K・6.5万→交渉の末6.3万円に)が一番いいね、と同意見。私が住むわけじゃないから口出しする権利はないが、「一番遊びに行きたいと思ったのはそこだねー。」と率直な感想を申し上げた。自分の部屋探しだと条件に囚われてなかなか客観的になれないが、ひとの部屋だと客観的になれる。本人が遠慮して聞けないことも、代わりに質問できる。

陽当たりは大切だ。陽が当たると部屋が暖かい。カラダも暖かくなる。気持ちもホンワカする。一方、陽当たりの悪い部屋は、からだも冷えやすく、元気なときは気にならないかもしれないが、落ち込んだような気分のとき、なかなか元気になれない。

他に見た物件で、部屋の真下にカフェがあるマンションがあった。内覧を終わって、そこにランチしに行ったら居心地のよいカフェで、入り口脇には大きなケヤキの木が立っている。白い壁には個展とおぼしきイラストの展示がしてあったので、会計時にスタッフに聞いたら、1ヶ月単位で展示できて、作品が売れたら規定の手数料をとるだけで、展示料金は無料とのこと。これは、いいカフェを見つけたわい。料金は無料のかわりに、作品審査があるそうなので、今度作品ファイル持っていってみようかと思う。内覧につきあったおかげで、思わぬ散策ができた。

KEYAKI  CAFE   http://locoplace.jp/t000112989/photo/

10 11月, 2012

映画「シャンドライの恋」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

自分が大切にしているものを、愛する人のためにどれだけ差し出せるのか。
見終わったあとも、その問いかけがいつまでも心に残る映画「シャンドライの恋」。

故郷アフリカで政治活動していた夫を逮捕されたシャンドライは単身イタリアに渡り、音楽家キンスキーの家に使用人として住み込みながら医学の勉強をしていた。
寡黙なキンスキーは、素朴で飾り気のないシャンドライに魅かれていく。
ある日、想いがつのって衝動的に求愛するキンスキー。夫がアフリカの牢獄にいるのだと言ってキンスキーを拒絶するシャンドライ。


そんなことがあった後しばらくして、シャンドライはキンスキーの部屋を掃除しながら、部屋の中の美術品が、ひとつ、またひとつ、なくなっていくことに気がつき始める。
その後も価値のありそうな壁のタペストリーが持ち出され、最後にキンスキーの命にも等しいピアノだけが残る。そして、そのピアノも、ほどなく売られていくのだった。
キンスキーは一体何をしていたのか…?

愛する者のために、自分の大切なものをどこまで差し出せるのか。しかも、何の見返りも求めずに…。
映画を見ながら、後半ずっとそれを考えていた。シャンドライが、自分のためにキンスキーが犠牲を払っていることを知った時、シャンドライの心に愛の火が灯る。
しかし、ふたりが結ばれた翌朝…。

映画館で初めてこれを見た当時、我が身の出来事にも起因して、たまらなく悲しくなって嗚咽してしまった。こんな残酷な結末があるんだろうか、と思いながらエンディングのシーンを見つめた。正確には、結末は語られないまま映画が終わる。
選択肢を全て思い描いてみたけど、どの選択肢を選んだとしても、悲しいじゃないか…。どうするんだ〜、シャンドライ〜!と、ずーっと、映画を見終わって数日間、心の中で問い続けた。
あなたなら、どうする?

愛するってどういこと?と考えている人、必見の一作。たぶん答えは出ないけど…。
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予告編の動画が見つからないので、劇中のシーンを載せました。
美術品がほとんどなくなった部屋をシャンドライが掃除している時、キンスキーが奏でるピアノの音によって二人の気持ちが寄り添い始めるシーンです。
監督は「リトルブッダ」を監督したベルナルド・ベルトリッチ。様々な愛の形を映画で見せてくれる名監督です。

09 11月, 2012

少年と石

緑がかったのや紫がかったのはフローライト。
一番上の小ぶりの青いのはソーダライト。
その他のは水晶系。濃い茶色のはルチルクォーツ

といって、針状のものが入っている水晶。
天下市のテントでアクセサリーを販売していたとき、小学校3年生くらいの少年がテントに入ってきた。このテントには、少年の好みそうなものはなさそうだけどー、と思って彼を見ていたら、私のアクセサリーの前に立ち止まっている。年齢と性別から言っても、アクセサリーのあまりの美しさに見とれているわけではなさそうだった。
ワイヤーをかけてペンダントヘッドにしたゴツゴツっとした感じの水晶ポイント(先が尖ったもの)をさわって「これ水晶でしょ?」と言いながら、じ〜っと見ている。
「石が好きなの?」と声をかけたら、「うん、好き。」と言う。
「どんなのが好きなの?」と聞いたら、「何もしてない石ある?」と少年は言った。
残念ながら、どの石もワイヤーを施してあったので、彼が欲するものはなかった。

私のアクセサリーを置いてもらっている月船さんに、石があるのを思い出し、地図を描いて「このお店に行ったら、1個300円くらいの石がいろいろあるよ。」と、テントの外で少年を待っていた彼のお母さんにも、再度伝えた。
地図を渡すと少年の目が一瞬パッと輝いて、お母さんに目で合図してるみたいだった。
後で、月船さんに行って「男の子が石を買いにこなかった?」と聞いたら、店長「来た来た。この地図、わかりにくい〜、って言いながら来たよ。」…だってさ。

それにしても男の子ってなんで鉱物が好きなのかしらん?
なぜ石が好きなのか、少年に聞いてみれはよかったなー、と思ったオーバリーです。

08 11月, 2012

誰にも知られず

以前、エロなイラスト(つまりセックスシーンを描く)の仕事がきて、描いたことがあるのですが、編集の段階でエロ路線はボツになり、男女がただ抱き合ってるだけのソフトなイラストで終わったことがあります。
そのエロなイラストのために作ったペンネームがオーバリーだったわけですが、その時はソフト路線だったのでオーバリーは使わず、結局アクセサリーの屋号として使ってます。

数日前、専門学校で教えていらっしゃるイラストレーターさんとお話する機会があって、「エロなイラストを描いたら仕事ありますかね?」って聞いてみたら、「あるかもしれませんよ。作品ファイルをボクに預けてくだされば、関係者に見てもらう機会があると思います。」と言われました。
そっかー♥、もし気に入られたら、エロイラストの仕事が来るかもねー。
そしたら、普段描いてるかわいい系のイラストとイメージが違うから、エロイラストレーター名を考えなくっちゃね…。
と、作品より先に名前を考えているオーバリーです。
もちろん、オーバリーとか大羽りゑとか使わず、私とはわからない名前で描くのです。
誰にも知られず仕事するのって楽しそう…。
とかなんとか言うまえに、作品描かないとね…。作品が描けても、このブログで紹介できないのが残念ですが、どこかでエロイラストレーターとしてデビューしたら、エロなブログ作ろかなー。エロイラストとエロチックな映画の紹介とかね。それも、裏ブログとしてこっそりと…。おお、夢は広がる…。

07 11月, 2012

仕事vol.2

illustrated by obarie
フリーでイラストの仕事をしていると、途中でボツになる仕事っていうのがたまにある。
最後まで仕上げても、仕事自体がなくなってボツになることもある。
ボツになってもギャラがもらえるのと、もらえないのもある。
ボツにならなくても、もらえなかったもの(つまり本が出版されたにも関わらず)もある。
いろいろです。

左のイラストは、ハリーポッターの評論的な内容の単行本に使われる挿絵として数年前に描いたもの。私はまだハリーポッターを読んだことがないので、どういうシーンか知らないけど、「人がライオンと舟に乗って海に出てるところを描いてください」という指定を受けて描いた。ストーリーは知らないけど、この絵は自分でも気に入ってる。
この単行本は著者の気が変わって、出版されなかった。でもギャラはいただきました。
いろいろです。

昨日、またボツになった、というより、諸事情から私が抜けた仕事がある。
今、別件で100点以上の単行本用イラストの仕事をしているため、その仕事をするのは無理があったので、なるべくしてなった流れかもしれない。
仕事にも流れというものはあるなー、と感じる。トラブルも、ひょこっと現れる仕事も流れの一部だと思う。今年は8月くらいまで、その流れが全くなかった。
仕事の話しが来て流れに乗りたいがために、来る流れ全てに乗ろうとすると息切れしてダメになることもある。取捨選択が難しいけど、流れに逆らわないのが一番だろう。来る流れの全てがとどこおりなく流れることはなく、よどみにハマる流れもある。よどみにハマってしまうものは、大抵ボツになっているような気がする。よどみにハマったら、無理やり流そうとせずに立ち去るのがいいと、昨日抜けた仕事で思った。

また、流れが始まるとき、ボツになるんだけど誘い水的な仕事の話しが来るとときがある。変な壁画の仕事の話しがあって、たぶんそれが誘い水だったと思う。今までやったことのない仕事だったし、海外の個人宅ということで一瞬かなり舞い上がったけど、著作権などの問題が浮上してお断りした。
いろいろです。

このまま、うまく流れに乗ることができますように…。

05 11月, 2012

アンティークボタンのピアス

アンティークボタンを多く扱う銀座のボタン屋さんで買った、イタリアのアンティークボタンをピアスに仕立てました。私のお気に入りベスト5に入るピアスです。 
ゴージャスに見えますが、意外とシックです。
これをつけるときは、他のアクセサリーははずして、これだけにしたほうがよさそうです。黒かオフホワイトの無地(せいぜい地模様程度にとどめて)のドレスかシャツに、これをつけたらいいでしょうねー。
天下市が終わったら、モデル並みの容姿を持つ友人につけてもらって写真撮ろうかと思っていましたが、天下市で売れてしまいました。
なので、売れたお金を握りしめて、また銀座のボタン屋さんに同じボタンを買いに行きます。今度はいくつ買えるかな〜。

04 11月, 2012

何屋?

段ボールには商品、茶のカゴにはディスプレイ用品、
肌色のカゴには天然石や金具などの材料が。
国立・大学通りで見かけた自転車にいっぱいの荷物。
さて、この持ち主は何屋さんでしょう?

答え:アクセサリー屋さんでぇ〜す

2〜4日の天下市の露店のテントから撤収した荷物を愛車のチャリに積んだところ。
実際は、これに折りたたみテーブルが加わるけれど、さすがにそれは積めず、テーブルのみギャラリーさんに預けて帰りました。
自転車にこれを積む作業も、ひとりでは無理で、幸い偶然にも友人と従姉妹がいたので手伝ってもらい、自転車を押すのも、ひとりではよろけまくりで危ないので、後ろからふたりに支えてもらいながら自宅まで30分ほどの道のりを押して帰りました。

私も友人も従姉妹も年代は多少違うながらも美術学校出身なので、3人寄れば美術学校の生徒だった頃の雰囲気に少し戻ります。洋服買うより、いい絵の具やいい紙を買うことに興味があった時代が懐かしい。3人で山梨の南アルプスにも登ったし、スコットランドでドライブ珍道中もしたし、珍な思い出いろいろあります。でも最近は3人で会うことはほとんどなくなりました。
もっと話しをしたかったけれど、荷物をうちに運び込むと、すぐに3人ともそれぞれの生活に戻っていきました。

03 11月, 2012

仕事

フリーでイラストレーターの仕事をしていると、ギャラが発生するかどうかわからない仕事、っていう話しが来ることもある。
アクセサリー制作の仕事も似たようなもので、売れるかどうかわからないものを作っているのだと思うことがある。売れ筋を置けば?と言われることもあって、そうしようと思ってみても、その売れ筋ってやつを見極めるのも時間と労力はかかり、材料を仕入れるお金もかかる。実際、雑貨を売ってる友人に「売れてるよ」って言われたものを作って置いてみたこともあったけど、その時は一個も売れなかった。場所と時が違えば、A店で売れる物もB店では売れないようだ。
お客さまの好みを加味しながらも、やはり自分が作りたいものを作る方がいいのかな、とその時思った。

ギャラが出るかどうかわからないイラストの仕事、売れるかどうかわからないアクセサリーを作る仕事。仕事によって悩むこともあるけれど、結局そういう仕事を引き受ける判断基準はなにか、といえば、私の場合”お金がもらえなくても心が込められるかどうか”というところ。決してきれいごとで言ってるわけじゃない。お金がもらえないから、といって手抜きの簡単な仕事をすると、何故かとても後味が悪いのだ。

今、「売れるかどうかわかないけど、本が売れたら売れた数に応じてギャラが出る」というイラストの仕事に関わり始めている。無償の仕事と思わなくては、と腹を決めてるところだ。本の場合は、私がイラストを心を込めて描いたとしても、本の内容によっては売れないものは売れない。

アクセサリーに関して言えば、自分で気に入ってるものは、すぐには売れなくても最終的には売れているような気がする。今日の天下市でも、常連のお客様が私のお気に入りを買ってくださった。出店を重ねてお客様と接すると、自分の仕事を確認することができる。おぼろげながら自分の方向性が見えてくる。

02 11月, 2012

映画「イングリッシュペイシェント」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜


これは、かなわぬ恋と戦争に翻弄される男女の物語。サハラ砂漠に墜落して大やけどをした主人公アルマシーが、心やさしき女性看護士ハナと共に、彼が亡くなるまでの短い日々を戦争で破壊され無人になった修道院で過ごしながら、失った恋人の記憶と現実を行きつ戻りつする。

サハラ砂漠で恋に落ちたアルマシーとキャサリン。かなわぬ恋。つらすぎる別れ。身も心もズタズタに傷ついたアルマシー。
そして、ハナも戦争で恋人や愛する友人達を失い、心は傷ついていた。
アルマシーは死んだ恋人の元へ行きたいと願い、ハナは死んだ恋人を生き返らせようとするかのように、彼の世話を焼くのだった。そんな二人の生活の中に、ある日インド人将校がやってきてハナと恋仲になり、また親指のない謎の男が現れてアルマシーを追いつめようとする。アルマシーは戦時中のサハラ砂漠で一体何をしていたのか?

イングリッシュペイシェントとはイギリス人患者を意味するが、主人公アルマシーはイギリス人ではない。アルマシーが焼けただれた顔であることと記憶喪失を装った(と私は思う)ために、患者の国籍を特定できない係官が憶測でイングリッシュペイシェント?とノートに書き込んだのが始まり。このことは人間の持つ性(サガ)をよく表していると思う。

人はどこかに属したり属させたり、所有したり所有されたりするものであり、そして、ひとの心、ひととの関係性、そして戦時下に於いては国籍や国境や敵か味方かさえも流動的で、変化し続ける大自然と同じく、何ひとつ変わらぬのもはない、とこの映画は語っているようだ。
だからこそ、見るたびに感じ方も変わるのかもしれない。

最初に見た時はストーリーを追うのに精一杯。二回目は感情表現に酔い、三回目以降はディテールを楽しんでいるが、見るたびに感じるところが微妙に違う。

手仕事が忙しくて徹夜したとき、BGMがわりにこれを流して(?)みた。わからないながらも耳で英語のセリフを聞き、でもストーリーはもうわかっているから、好きなシーンだけ、手を休めて見る。好きなシーンはたくさんある。
冒頭のクレジットで写る、壁画を模写する筆先のシーン、エジプトの商人が売り歩く色とりどりの薬瓶が風鈴のようにチャリチャリと音をたてるシーン、本がテーブルに置かれただけなのに美しい静物画のようなシーン、壊れたピアノでバッハを弾くシーン、教会の礼拝堂の壁画を揺れるロープにつかまって見るシーン、などなど…。


名作を多く手がけるガブリエル・ヤレドの音楽も美しい。中近東の雰囲気を感じる、でもハンガリーの歌手の歌声もまた優しくこころに沁みていく。
そして、ハナ役のジュリエット・ビノシュは以前から大好きだったが、ハナの泣く姿にホレましたです。突然感情があふれて泣き出すハナが愛らしい。J・ビノシュは私の憧れの女性です。

01 11月, 2012

新聞バッグ

明日、11月2日から4日まで国立の大学通りで毎年恒例の「天下市」というお祭りがあります。私は今年も暮らしのアートギャラリーもえぎさんのテント内でアクセサリー販売をさせていただきます。国立にある飲食店のおいしいものも並びます。一橋大学の学園祭も2日〜4日にあるので、国立に遊びにきてください。


さて、英字新聞で作られた、オシャレなバッグがあります。
暮らしのアートギャラリーもえぎさんに置いてあったので、話しを聞いたら、被災地で作られているのだそうです。
新聞は何重かになっていて、握り手もしっかりしていて、袋の底に厚紙を入れておけば、少々重いものを入れても持ち歩けそうです。
写真右側の小さいバッグは、ジャムの瓶2個くらいは入れて持ち歩けます。
出先で荷物が増えたときのために普段使っているバッグに入れておいても良さそうですし、プレゼントなどを入れてもオシャレです。小さい方(200円)を早速いくつか購入しました。
天下市の会場でも販売されます。

天下市のとき以外のお問い合わせ、ご注文は、暮らしのアートギャラリーもえぎまで。
電 話:042-505-5702
定休日:月曜・火曜