03 11月, 2012

仕事

フリーでイラストレーターの仕事をしていると、ギャラが発生するかどうかわからない仕事、っていう話しが来ることもある。
アクセサリー制作の仕事も似たようなもので、売れるかどうかわからないものを作っているのだと思うことがある。売れ筋を置けば?と言われることもあって、そうしようと思ってみても、その売れ筋ってやつを見極めるのも時間と労力はかかり、材料を仕入れるお金もかかる。実際、雑貨を売ってる友人に「売れてるよ」って言われたものを作って置いてみたこともあったけど、その時は一個も売れなかった。場所と時が違えば、A店で売れる物もB店では売れないようだ。
お客さまの好みを加味しながらも、やはり自分が作りたいものを作る方がいいのかな、とその時思った。

ギャラが出るかどうかわからないイラストの仕事、売れるかどうかわからないアクセサリーを作る仕事。仕事によって悩むこともあるけれど、結局そういう仕事を引き受ける判断基準はなにか、といえば、私の場合”お金がもらえなくても心が込められるかどうか”というところ。決してきれいごとで言ってるわけじゃない。お金がもらえないから、といって手抜きの簡単な仕事をすると、何故かとても後味が悪いのだ。

今、「売れるかどうかわかないけど、本が売れたら売れた数に応じてギャラが出る」というイラストの仕事に関わり始めている。無償の仕事と思わなくては、と腹を決めてるところだ。本の場合は、私がイラストを心を込めて描いたとしても、本の内容によっては売れないものは売れない。

アクセサリーに関して言えば、自分で気に入ってるものは、すぐには売れなくても最終的には売れているような気がする。今日の天下市でも、常連のお客様が私のお気に入りを買ってくださった。出店を重ねてお客様と接すると、自分の仕事を確認することができる。おぼろげながら自分の方向性が見えてくる。