01 1月, 2012

謹賀新年

実家に居る間、自分のブログにログインできなくなり、本日東京に戻ったので、夏休みの絵日記よろしく、記憶をさかのぼって新年の挨拶から書いてます(新年早々、言い訳か〜)。
11月末に祖母が亡くなったので、新年おめでとう、は本来言わないものでしょうか…。
それはさておき、大晦日の日、祖母の四七日(よなのか→七日ごとの法要が4回目ってこと)だったので、住職がお経をあげに来てくれたのですが、「うちも今夜は除夜の鐘をつきますので、よかったら来てください。」と住職がおっしゃるので、妹とふたりで紅白歌合戦の結果発表の前に菩提寺に向かい、生まれて初めて除夜の鐘をつきました。

関東近辺のお寺だと長蛇の列で、鶴見の総持寺などは整理券を配って200とか300とかの番号だそうですが、それを住職に言ったら「うちはあんまり(人が)来らっさんけんが、何回でもつけますよ」と笑っておられましたが、その言葉通りパラパラと参拝者が来て、子どもたちはつき終わったら、また列の後ろに並んでました(鐘をついた後、お寺の焼き印が入った煎餅がもらえる)。
鐘をつきおわった皆さんが寺の本堂に上がって行かれるのを見て、私たちも焼香でもして帰ろうか、と本堂に上がりました。
ほどなく住職がすてきな着物地の袈裟を着て現れ、読経が始まりました。
宗派によって正月の法要はいろいろなんでしょうが、ここ曹洞宗功岳寺の住職は、最初に般若心経を唱えたあと、葬儀で見るのとは異なる分厚い大きな蛇腹式の経本(写真右下)を手にして、それを扇状に高速でパラパラと開いたり閉じたりしながら経を唱えておりました。そんな迫力のある読経が終わるころ、本堂に座っていたのは10人程度。読経が終わると、住職はその大きな経本を手にして、本堂に座っている一人一人の前に立ち、私たちの右肩を経本でトントンと叩きながら短い経を唱えてくれました。
ほー、これが正月の法要かー、来てよかったね、と妹と話したものでした。
Wikiによると、正月というのはもともとは盆と同じく先祖の霊をまつる行事だったようで、だとすれば、今年の年越しはなかなかによろしかったのではないかと思っています。
経本で肩を叩かれ、こびりついた煩悩が少しは落ちたでしょうか…。

みなさんの一年が実り多きものでありますように。