19 1月, 2012

今夜もSting聴きながら

もう十何年も聴いてなかったのに、テレビで「Englishman in New York」のビデオクリップを見たのを境に、連日Sting聴いています。その中でも3拍子で軽やかで切ない曲「Until」を聴きながら、気の重い作業にとりかかりました。
それは、8ヶ月ばかり避けていた事務処理で、工芸用板ガラスの個人輸入手続き。カリフォルニアに住む知人の家に8ヶ月も預けたままになっているフュージング用板ガラス総量70kg。箱8個。
自慢じゃないけど、私は事務処理がとても苦手です。個人輸入がこんなにめんどくさいとは思わんかった…。
フュージング用板ガラスは、日本では生産してない種類のガラスで、日本では輸入品を買うしかなく、とても高い。色によって値段が変わりますが、20㎝×25㎝(厚さ3ミリ)の大きさので一枚2300円から5300円くらいする。アクセサリーを作るために欲しかったのだけれど、いろんな色を買っていたら高くついてしょうがないので、買うのをあきらめていたのでした。
ところがある日、フュージングガラスで有名なアメリカのブルザイ社のサイトを見ていたら、”1000ドル以上は半額”と書いてあるではありませぬか!(今もそうよ〜。)
1000ドル(今なら8万円くらい。去年は9万円弱だったかな。)分のガラスが半額で買えるってぇ〜?と単細胞の私は飛びついたのでした。
実際には梱包料(割れないように工夫されてるらしい)とアメリカ国内(メーカーから知人の家へ)での送料が合わせて18000円くらいプラスされましたが、それでも日本で同量買う値段の3〜4分の1で買えます。
さて、問題はアメリカから日本までの輸送(船便)でございます。以前、ダンナのふるさとネパールからパシュミナを個人輸入したことがあって、そのときすごくめんどくさかったのをガラスを買ってしまってから思い出しました。成田空港まで受け取りに行って書類にいろいろ記入してetc.…。
関税(もしかしたら無税。まだわかりません。)手続きは?港から自宅までの輸送はどうする?船便だったらどこに取りに行くんじゃ?レンタカー借りないといけない?箱8個も普通乗用車に入るっけ?都内の運転なんてコワイよ〜。木枠で囲われたヤツ、自分で解体しろって?バールとノコギリもいるのかぁ?と考え始めると、気が重くなっていく一方…。
タイから輸入して洋服屋さんしてる友人に話しを聞いてみると、「税関の人って無愛想だよー。木枠はずすのも手伝ってくれないし、車まで自力で持ってかないといけないの。業者にたのむとエライ高いし…。」と聞いて、さらにビビるわたし。
で、考えたくなくて8ヶ月逃げていたのでした。知人といえども友だちの別れた元ダンナさんで私とは親しくないし、これ以上置かせてもらえないし、円高の今のうちにドル払いで船賃を払った方がいいと判断し、やっと昨夜事務作業に入ったのです。
しかし、めんどくさい。53のアイテム(同じ板ガラスでも色や商品番号が違えば、全部記入しなければならない)を商品番号から名称から値段から全部記入し、アメリカの日系の運輸会社に見積もりを頼むメールを出すまでに5時間もかかりました。終わったころには、前頭葉がズキズキ。
それでも、Stingの軽やかで切ないワルツ(何十回リピートしたことか)のおかげで、乗り切れたかも。運輸会社からの返事を待って、また別の書類作成がある…。
で、ガラスが来たら、今度はガラスを加工するための窯を買わねば。しかし窯を買うお金は今ないので、ガラスはまたしばらくお蔵入りかあ。あ〜、何やってんだろ、ワタシ…。
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「Until」は映画「ニューヨークの恋人」のテーマ曲。主演:メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマンの時空を超えたラブストーリー。だいぶ前に映画を見たときは、スティングの曲だとは気がつかなんだ。映画の方は、週末の昼下がりに気軽に見れる感じの作品。XメンでブレイクしたH・ジャックマンがかっこいーです。