25 5月, 2013

月船deワークショップvol.15

玉虫のような輝きを見せるローマングラス
と、やわらかい輝きを見せるメノウ。
今日のワークショップに参加されたお二人は、持参された思い入れのあるお品で作品作りをされました。

Yさんは2年前にその美しさに魅かれて購入されたというローマングラス。ローマ時代のガラスです。何百年以上も土の中に埋もれているとガラスは化学変化を起こすことがあります。”銀化”と呼ばれる現象です。今まで眺めるだけだったというその美しいガラスを身につける時がきました。

そして、Mさんのお品はご自身で採取されたというメノウ。御前崎のユースホステルに泊まると、オーナーがメノウのとれる場所を教えてくれるそうで、そこで採取した石だそうです。そして、さらにご自身で磨いたそうで、この小さな2個のメノウを磨くのに、目の細かいサンドペーパーで5時間(!)かかったそうです。その甲斐あってか、手のひらにしっくりくるような石でした。ちなみに御前崎のその教わった場所でかなりの数の石を採取したそうですが、オーナーに見てもらってメノウと判定いただいたのは数個だったとか…。(「行きたいなー、御前崎」と私が言うと、月船の店長が「オレが先、オマエが先」とつぶやきました。一瞬、スルーしようかと思ったけれど、笑っておいた…。流石(さすが)ね!店長。)

毎回、お客様と石(ガラスも)の出会いの物語を見せていただいてますが、皆さん十人十色です。直前に店頭で買われた石だとしてもです。どんな石も手をかけることで見違えます。