07 6月, 2012

インカの薔薇〜アンネの薔薇

南米のアルゼンチンが主な生産地のロードクロサイトはインカローズという別名を持ってます。その名の通り、バラの花のような美しいピンク色です。そのインカローズの小さなオーパル(楕円形の石)で作ったストラップ。7日間出店していた府中アートマンのスタッフOさんからのオーダーで作りました。Oさんはバラの花が大好きで、ご自身でもバラを育てていらっしゃるそうで、バラとかローズという単語を耳にすると敏感に反応してしまうそうです。
Oさんと話しをしていて思い出したのが、アンネのバラ。国立市では、「アンネのバラ21」という市民ボランティアグループの協力で実費のみで苗木を2000年から配布しているようです。同じ国立市に住む友人は、その苗木を手に入れて育てていて、花を咲かせています。
つぼみの時は赤、咲くとオレンジ、そして黄色やピンクに色を変化させていく、という品種です。
国立市では、市内で見られるアンネのバラのマップを作って公開しています。
http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/shisei/heiwa/000428.html

友人宅のアンネの薔薇
また、120本のアンネのバラを育てている杉並区の高井戸中学のホームページによると、アンネのバラは戦後、「アンネの日記」に感動したベルギーの園芸家がアンネがオランダの隠れ家で生活していた際に見ていた野バラを改良して作り出した品種で、 アンネの父、オットー・フランクさんに贈られ、「アンネの形見」(Souvenir de Annefrank.f )と命名された”という由来を持っています
このバラは、ホロコーストの歴史を忘れないために作られた品種であることから、営利目的の販売は許可されてないそうで、手に入れるにはボランティア団体などの配布などを探すしかないようです。タキイの種などのサイトを見ると”アンネのバラ”として販売してるようですが、どうなんでしょうか…。
下記ブログのバラの苗の生産農家では、学校等の団体のみを対象に苗を配る活動をされているようです。(ボランティアなので、ご苦労が大きいようです。)
http://kumpuu.blog44.fc2.com/blog-entry-30.html


また、0さんは、5月に発売されたばかりの、東日本大震災の被災者支援のためにフランスで作られた品種”kizuna(絆)”を入手されたそうで、インカローズのストラップを発端に様々な薔薇の物語に出会った1日でした。
kizuna関連記事:http://www.lyon.fr.emb-japan.go.jp/jp/bara_kizuna.html
kizuna画像:http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1G1GGLQ_JAJP356&um=1&ie=UTF-8&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi&q=ばら%20kizuna