17 2月, 2012

思い出を閉じ込めるアクセサリー

国立の暮らしのアートギャラリーkunitachiでワークショップをしました。
今回はワークショップの常連さんTさんがお持ちになった古い布地をアクセサリーに仕立てる、という内容。Tさんのおばあさまの形見の着物の裏地だったもので、「虫食いがあったり、古いから弱くなって破れやすいんですが、この紫色がとても好きだし思い入れがあって捨てられないんです。何かに使えないかとずっと思ってました。」とのこと。

前回のワークショップではガラスを切る練習をして、ペンダントにちょうどよい大きさの正方形に切っておいたガラスに、今回は布地をはさみました。
2枚のガラスではさんだものの断面を銅のテープで一周巻いて、銅のテープ部分にハンダ付けをして出来上がり。チェーンを通すための丸カンもハンダ付けして、ステキなペンダントになりました。

次回ワークショップは同じ要領で手鏡を、その次はこのペンダントくらいの大きさのピースを組み合わせて写真立てを作る予定です。

私も祖母の形見の布地を持っています。その祖母は私が赤ちゃんの頃に亡くなったので、何も憶えていませんが、叔母が分けてくれたものです。半襟の布で、更紗模様のようなちりめんの布地です。20代の頃、いつもスカーフとして使っていたら、弱くなって破れてしまいました。でも捨てられずに、とってあります。次回のワークショップの参考作品は、その祖母の形見の半襟で手鏡と写真立てを作ってみるつもりです。
布地に思いを込めるのは、男性にはない女性特有の感覚かもしれません。そんな布地を思い出と一緒にガラスに閉じ込めて、胸元で揺らしてロマンちっくいたしましょう。