27 11月, 2011

分かれ目

高校の同期生からのメールで、同期生の一人が強盗を犯した、と知らされた。
大学生を子に持つ親たちの年代になれば、誰でも人生の大波小波は経験してるから、大抵のことは聞いてもショックはないけど、犯罪だけはやはりショックかな…。いや、ショックというより、やるせない、というべきか。

金を奪ったとき相手の首を絞めていて、亡くならなかったからよかったものの、彼にはこれから長い刑務所暮らしと世間の冷たい目が待っていることだろう。
魔が差したのか、計画的だったのか、どうにもならない借金苦だったのか、結果的により厳しい道を選んでしまったと思う。

高校生の頃は、家庭環境に多少の差はあっても、みんな大差ない人生だったはずなのに、高校卒業から20年以上もたてば、たくさんの岐路(分かれ目)を通りすぎるうちに、山の尾根を行く者もあれば、深い谷底を行く者もあり、変な袋小路に入り込んだりする者、と様々な人間模様を見せている。大差ない人生から、大差ある人生への分かれ目とは何だったんだろう?

それにしても”お金”って、なぜ人生を狂わせるのだろう?
お金はエネルギーだという人がいた。エネルギーは扱い方を間違うと、とんでもないことになるんである…。

【作品詳細】
category :月刊誌・扉イラスト / materials:筆ペン画+CG