07 6月, 2011

シアワセなアクセサリー

アートマンでのアクセサリー販売の初日、小学校3〜4年生くらいの女の子が
私のアクセサリーが置いてあるテーブルの端に来ました。そこから動かず
じーっと見てます。かなりシャイな感じで、なんか声かけようかなー、と
迷ってるうちにどこかへ行ってしまいました。二日後、また同じ女の子が
テーブルの端あたりに立ってじーっと見てます。なんか他の子供たちと違う
雰囲気…。
思い詰めてる?みたいな…。どのアクセサリーを
見ているのか、見えない角度に私は座っていたの
でどれを見ていたかはわかりません。声かけよう
かと思ったけど、なんか逃げていきそうでだまっ
てました。翌日、また同じ女の子が来ました。
またじーっとテーブルを見つめています。





女の子は視線をちょっと離れたところにやると、そこには母親らしき人が立っ
ていました。女の子は目で母親を呼ぶと、自分の興味の対象をそれとなく態度で
示してました。私が彼女のお母さんに「何度かお見かけしましたよ。」と言った
ら、「この子、こういうのが大好きなんです。」とお母さん。

                      
 私が女の子に「どれが好き?」と聞いたら、ケヤキの木で
つくった鳥のペンダントを指差しました。それは、そのシ
リーズの中でも私が一番気に入ってるペンダントでした。
お目が高い…。「つけてみていいよ。」と言ったらちょっと
ためらいがちに手に取って、首にかけました。
首にかけたら決心がついたのでしょうか、しばらく母親と
顔を見合わせ、目で了解をとったのか、「これください。」
と初めて声を出しました。
                                                              
これから嬉しいときも、悲しいときも、あの木の鳥は女の子の
気持ちに寄り添って、胸元で揺れるのでしょう。通い詰めて
もらって、望まれて女の子の友達になったシアワセなアクセサリーです。