21 2月, 2013

ライトスタンド

片付けをしていたら壊れたライトスタンドが出てきた。
これは、2年くらい前に亡くなった友人がまだ元気だった頃、突然電話して来て「スタンドいらない?傘がないんだけどさー、捨てるには惜しいんだよね。オオバチャンなら、なんか上手にリメイクできるんじゃないかと思って。」と言って送ってくれたものだ。

私はスタンドを持ってなかったし、「オオバチャンなら云々〜」の作り手の自尊心をくすぐるフレーズにすっかりイイ気になって、断捨離の敵〜”とりあえずもらっとこう”精神〜が旺盛な私は「うん、もらう〜。」と言ってしまった。

彼女は送料まで払って送ってくれたわけだが、箱を開けて傘のないスタンドを実際目にした時、「もらう」と言ってしまったことを軽く後悔した。胴体がまあるい木でできているのが私好みと友人は踏んだのだろうが、その予測はちょっとはずれた。
まあるい胴体に電球がついていて、胴体からはかつては傘を支えていたであろう3本の金属の棒が三方に突き出ているだけの、まるで雪だるまが細い腕でバンザイしてるみたいな、何ともマヌケな物体だったから。初対面がイマイチだったので、アイディアも浮かばず、見えない棚の奥に”とりあえず”しまったまま忘れていた。



スタンドとの5〜6年ぶりの再会だったが、見た途端「和紙巻いてみっか〜」と、ふと思いついて、これまた10年くらい前に母校の美大でのワークショップで自分で漉いた和紙を巻いて、竹の洗濯バサミでとめてみた。制作(?)所要時間1分。

けっこうイイじゃ〜ん。竹ひごを漉き込んだ自作の和紙もやっと日の目を見たし、片付ける時は和紙をはずすだけでいいし。
いいものもらったかもね。
今さらですが、ありがと。