04 2月, 2013

吉祥寺のカフェ・横尾の店内にて。
店内のどこを撮っても絵になる。
美大受験で日本画科目指して一浪したとき、予備校で鉛筆デッサンと水彩画(透明水彩絵の具を使う水彩画)を教え込まれた。
その時、水彩画で影を描く時は絵の具の黒は使ってはいけないと教わった。黒い絵の具は他の色を濁らせるのだ。

「よく観察してごらんなさい。影の中にいろんな色が見えてくるでしょう?」と講師はよく言っていた。
ガラスが置かれていれば、ガラスの色が影の中に反射する。机の板の色が壁の影にも反射する。
紫、茶、青など特に周囲にあるモノの色を使って影を描くと、絵がきたなくなりにくい。


仮に黒いモノを描く時は、赤と青と黄色を混ぜて描く。真っ黒のものの中にも色を探すように教わった。


人生にも光と影があって、誰だって光の部分を歩きたい。でも、この水彩画の原理からすれば、影にもいろんな色が潜んでいて、それは光の当たっているモノを引き立てる。水彩画の味わいは影にある、と思いますです。
ということで、私も現在”味わい”製造中。