12 12月, 2015

色に癒される

山手線の目白駅と池袋駅の中間地点あたりに、ポポタムというブックギャラリーがあります。
本はイラストなど美術系中心で、便せんやポストカードなどの雑貨もあります。
目白の友人の部屋に寄ったついでに、ポポタムに寄ってみました。

奥のギャラリーで何かやってるな〜、と思って、ギャラリーに足を踏み入れた途端、私は壁にかかった絵の色彩に心を奪われました。
その絵の作者は、横山大河さん。

案内状とカタログ。
残念ながら、印刷物では、彼の作品の良さは
伝わりにくい。是非とも、作品の前に立って
見つめてほしい作品たちです。
小さいものは18㎝×14㎝、大きいものは160㎝×120㎝という大小様々の額装されていないパネルが白い壁に並んでいます。
一見、繊細な日本画に見えたその全ての作品が、なんと色鉛筆だけで描かれていました。

作品から離れて見ると、樹木や風景などの具象的な形が見えて、思い切り近づいて見ると色鉛筆の粒子と粒子の重なりが心地良い抽象画に見えてきます。色は粒子であり、その粒子は常にゆらいでいるんだな、と思える作品たちでした。

願わくば、ギャラリーに一泊して、虫眼鏡を片手に、作品に近づいたり離れたりしながら、この夢のワンシーンのような色の重なりをいつまでも見ていたい、と思いながら会場をあとにしました。





横山大河さんのホームページ:http://yokoyama-taiga.sakura.ne.jp/
ギャラリーポポタム:http://popotame.net/

ギャラリー・ポポタムでの横山さんの展示会は12月14日(火)まで。
横山さんは、私のささいな質問にも気さくに答えてくれて、その絵の雰囲気そのままの、やさしいお人柄の男性でした。