24 9月, 2011

クジラの夢

夜中にふと目が覚めると、髪を振り乱した幽霊のような人が窓にへばりついていました。
怖くて、叫ぼうとした瞬間、私は寝ていた部屋ではなく、外にいました。行ったこともないような見知らぬ場所です。そこはのどかな野原の一本道で、歩いていくと小さな湖が見えました。
湖には橋がかかっていて、橋はなぜか湖の中程までしかなく、歩いている人は橋の途切れたところから次々に飛び込んでいます。車も橋からそのまま湖に飛び込んでいました。でも、皆飛び込んだ後は泳いでいました。湖はにぎわってました。

久しぶりに色鉛筆で描いてみた。海の中を
表現するのは難しい…。
私は当時、泳げなくてプールに通って特訓中だったので、泳ぎに自信はなかったけど、皆が飛び込んでいたので私も橋から思い切って飛び込みました。
私は泳いでいました。水中にいるのに呼吸がとても楽です。すると、クジラが追いかけてきたのです。私は水中の深いところを必死に泳ぎました。「あ、私、泳げる。呼吸も楽だー。」と思いながら。
何度もクジラに追いつかれそうになりながら泳いでいたら、岸が見えてきたので、クジラを振り切って岸にあがると、岸のすぐそばに大きな家がありました。

すぐにその家から女主人が出てきました。
彼女は「あー、ごめんなさいねー。うちのクジラが…。」と言いながら近づいてきました。
ここの家のペットだったのかー、とちょっとビックリしながらも、休ませてもらうことにしました。女主人は「うちで休んでいってね。」と言って、私を立派な母屋ではなく、馬小屋に案内してくれました。馬小屋かー、と思いながらも、疲れていたので、私は干し草の上で寝ました。
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そこで目が覚めました。二十年も前に見た夢ですが、今でも憶えています。何回も思い出し、何度となく友人に話したからでしょう。一昨日、フレデリック・バック展ですばらしいクジラの映像を見て、久しぶりにクジラの夢を思い出しました。
さて、クジラは夢を見るのでしょうか…?