09 9月, 2011

糸島でシーサー

実家に帰って10日目。畑を手伝って汗と土でドロドロになり、帰りに温泉に入って帰宅した以外はずっと家にいて、家事かイラストの仕事をしていたのですが、今日やっとお出かけしました。
福岡に住む従姉妹が、今日は仕事がお休みということで、ドライブに連れてってくれました。福岡空港と唐津の中間地点にあたる糸島半島(福岡県)へ。

走行中、道路脇で花のスタンド販売の店番してるおばあちゃんを発見。従姉妹が仏さん用のお花を買う、と言って、車を停めました。
おばあちゃんは御歳90歳!まだまだ残暑厳しく照り返しもきつい道ばたで手押し車に座ってお店番。「脳梗塞でしばらく入院しとったけど、もうこんなになってもナカナカ死なんとよー。」と元気。ずっと一人で座りっぱなしで退屈しないのか、と聞いたら、「みんなここを通るけんな、どうもないよ~。」と、ポジティブ…。
「母親も私も養子(婿)をとったけん、ここ(町)から出たことがないと~。旅行はあっちこっち行ったばってんねー。」と訊いてないことまで説明してくれる。婿をとったということは本家かな?女系家族の箱入り娘だったんやねー。

よさげな陶芸工房が視界の端に入ったので、従姉妹にUターンしてもらって訪ねたシーサー工房。
愛嬌のあるシーサーがたくさん並んでます。作家は福岡市内の出身で沖縄の陶房で修行して、ここに窯をつくったそうです。
今日、初めて知ったのですが、シーサーはオスとメスの組み合わせなんだそうです。狛犬と同じ”あ・うん”の口をしてますが、口が開いてるほうがメス、歯を食いしばって閉じてるほうがオス。
飾るときは、向かって右がメス、左がオスだそうです。
どれも型を使わない、ひとつひとつ手作りなので表情が全部違います。従姉妹も私も、迷いに迷って買いました。

 家の入り口から悪いものが入らないように、普通は玄関先などに置きますが、玄関に置けないときは、部屋の中なら、鬼門の方向(北東)に向けて置くといい、とのことでした。
作家はこの日は不在のようで、対応してくれたのは作家のお母さま。お母さまはショップの隣りの家屋をカフェに改造中、と前置きして、ステキな内装を見せてくれました。椅子も手作りだそうで、見た目は8割がた出来ているようでしたが、「ここからが進まんとです~。できるとやろか~。」とちょっとスランプ期のご様子でした。
●木与井窯  福岡県糸島市志摩桜井4796-4   電話:092-327-1304

近年、糸島半島にはものづくりする人たちが移り住んでいて、陶芸家、家具職人、絵描き、ミュージシャンなど、さまざまなアーチストが集まりつつあります。糸島半島の海岸沿いは夕陽の名所。海を臨むロケーションにカフェやレストランが点在するようになりました。福岡市内中心部までは車でも電車でも40~50分くらいで、海も山も温泉もあってよかとこですたい。
糸島ぐるっとナビ http://www.itonavi.com/web/gyara/gallery.html
志摩サンセットロード ショップマップ  http://sunset.waveact.com/shop/gif/sima1.pdf