05 9月, 2011

脳がよみがえるリハビリ法

脳卒中による半身不随の患者のための新しいリハビリの可能性をリポートした番組を見た。
4日に放送されたNHKスペシャル「脳がよみがえる~脳卒中・リハビリ革命」は、とても興味深い番組。
”川平法”と呼ばれるリハビリ法が、脳卒中による半身マヒの今まで不可能とされた領域までの回復を実現している。体のマヒのある部分を刺激することで脳に刺激を与え、脳の機能を呼び覚ましていくことで脳から筋肉への伝達機能を高めて、マヒした体を動かせるようになっていく。2年間リハビリしてもマヒで物がつかめなかった人が、2ヶ月ほどのリハビリで物がつかめて、めざましい進歩をもたらす川平法は、すべての脳卒中患者にとって福音だろう。
今のところ、日本でこのリハビリを受けられるのは、川平教授がいる鹿児島大病院霧島リハビリセンターだけらしい。外部からの研修も受け入れているようなので、それを習得した人がいるところに行くのもいいようだが、習得レベルに個人差があるようだ。
関連記事はこちら。http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/feature/post_14.shtml
実際に霧島でリハビリした方のブログ。http://ameblo.jp/kurasanslog/theme-10025309502.html

また、リハビリに意外な効果をもたらすのが”褒めること”だというのも、面白い。脳は褒められることでがんばるらしいのだ。しかも、「データなどを示して、具体的に褒める」ことと「すかさず褒める」というのがコツだそうだ。ナビゲーターは「子育てにも通じる」と言っていた。脳は、”こども”なんだね。








photo:  
Angel in Ephesus~ TURKY


アメリカの研究者が言っていた言葉が印象的だった。
「脳は機能を失った一方で、機能を回復させていく新たな力も獲得するのです」
私は、”脳”という単語を”人生”という単語に置き換えて、この言葉を飲み込んだ。
すべての困難には、希望がもれなく付いてくるものなのかもしれない。ただ、その希望は、積極的に獲得しにいかないといけないけど…。