02 9月, 2011

小姑

illustrated by obarie
父のことである。三日前から、九州の実家に帰ってるが、今回父の小姑化が著しいと感じる。小姑との戦いの場は、なんといっても台所に尽きる。

今日の小姑の小言
・父、気に食わないという感じで「俺は味噌汁のニンジンは千切りにする」(私はいちょう切りにしていた)
・父「肉は酒に漬けたとか?」(冷凍庫に焼肉用牛肉の塊を見つけた私は、面倒くさいのでそのままフライパンに放り込んで焼いていた)、私「そういうことは焼く前に言ってよ。それに冷凍するときは一枚ずつラップで包んでよ。酒に漬けられんけん。」、父「早めに出して解凍しとけ!」
・父「ヨーグルト(手作り)は、そのサジじゃいかん。このサジ(竹製の大さじ)ば使え!雑菌が入る。」(私は金属の大さじで入れていた。どのサジでも雑菌がつくのは変わらないのに…。)
・父が吸い物の味付け中、しょっぱく感じたのか、砂糖を入れようとしたので、私が「砂糖入れたらマズくなるよ。」、父「うるさい!」

などなど。
私は双方の親から反対されて結婚したこともあって、夫の親族とは会ったことがないので、実際の嫁vs姑または小姑の戦いを経験したことがない。でも、実の親でもこまごまとうるさいのに、他人の親と同居してたら、ストレスはいかほどのものだろうか、と想像した。実の親だから、簡単に口答えしてしまうけど、他人なら、最初は小さなことと思い、いちいち気持ちをお互い飲み込んでガマンするだろうし、それがたまっていったらキツイだろうなー。

私が仲良くしている叔母は父の妹。母は親族内の愚痴は決して言わない人だが、一度だけ、叔母との台所での出来事を話してくれたことがある。
法事のときに叔母と母が台所に立っていたときのこと。叔母が味噌汁をグツグツ煮立てていたのを見て、母が、「味噌汁が沸騰してますよ。火を止めた方が…。」と言ったら、叔母は「先刻ご承知!!」と言い放ったそうである。40年くらい前のことらしいが、いやー、コワかったろうな…。
ちなみに叔母は、今も相変わらず味噌汁をグツグツ煮立てている。私がいくら注意しても…。

譲れるところは譲りながら料理していこう。ぶつかることもあるだろうけど…。
いつか、父が居なくなったら、うるさい文句さえ懐かしくなるかもしれない。