18 11月, 2015

父帰る

父が入院先の精神科の病院から帰ってきた。

父は、母が入院して自宅で一人住まいになったときから、夜一人で寝ていると不安で不安で眠れなくなり、二年前からかかっている精神科の病院に「入院させてください」と自らお願いして、入院した。不安神経症ってやつらしい。

さて、どうなることやら

illustrated  by  obarie
そんな父だったが、私が月の半分実家に帰っているときは、病院から自宅に毎日”外出”していたのである。
父が病院での昼食を摂りおえたころ、私が車で迎えに行き、午後の4時間ほどを自宅で過ごして、また病院に送り届けていた。

毎日帰ってくるなら何のために入院すんの~?と思うけど、とにかく夜が死にそうに不安だったらしい。私が居ても、「娘がまた東京に行ったら一人でどうしよう~。」と不安になっていたようだ。

そんな感じで二ヶ月半入院していたが、父は今月に入って「入院生活に飽きた」と言いはじめた。
そして、昨日の受診で医師に退院したいと告げ、即日退院の運びとなった。
父を迎えに行ったら、ある看護師さんが「オオバさんが退院されるって聞いて、ショック(大げさ過ぎやしませんか~)なんですよ~。オオバさんは、この病棟の癒しだったから~。」とおっしゃるではないか。

父よ、病院でどないな活動しとったんじゃ?
私は生まれてこの方一度も父に癒されたこと(というより記憶)はないぞ~。

父は家庭内では、どちらかといえばキレやすい人で、私はどんだけ父の毒牙にやられたことか…。看護師さんたち、父の本性を知らないのね…。
父は病んでるときはおとなしいが、調子が良くなってくると、毒牙が出てくる。特に私に対して。
少し調子が良くなった先月末に大喧嘩したときは、一生入院しとけ~!!、と思ったほどだ。

さて、どうなることやら…。