19 11月, 2015

静物画

仕事で描いた静物画。ガスールというモロッコ産の粘土の使用風景を描いたもの。
粘土を器に入れて、水を加えてふやかした後、洗顔やパックや洗髪に使う商品。

白い布の上に、白い器、透明なガラス容器、というモチーフは正直言って、少々苦戦した。
色を使いながらも白さを表現しなくてはいけないから。

白いものは影をつけることで形を浮き上がらせるしかないのだが、影をグレーにしただけでは、絵が冷たくなってしまい、わざわざ水彩画にする意味がなくなってしまう。

クライアントさんは、水彩画にすることでやわらかい雰囲気を出したい、とおっしゃった。 

私が美大の日本画科を受験した頃は、実技試験で必ずこういうのを描かなければならなかったものだが、今も同じだろうか?


今の私の技量で、今受験したら、どこかの美大に入れるかしら?

浪人生活や志望校不合格など、懐かしくも切ない思い出がよみがえる、水彩画の時間でした。