17 5月, 2012

楽しい手づくり”ハメ殺しアミ戸”

実家の九州から東京へ向かう途中、尾道に引っ越した友人Kちゃんちに再び立ち寄った。
「お部屋のインテリアを布でいろいろ工夫したいの〜。リエちゃんも手伝って〜。」と、アジアの美しい布のコレクションによる内装の夢を語るKちゃんをさえぎって「それより網戸が先じゃ〜!!」と、早速蚊に刺された私は声を上げた。

彼女が借りたのは、尾道の市街地を見下ろす山の中腹の古い一軒家で、アミ戸が一枚もない。エアコンはないから夏は窓を開け放つ。しかも彼女の家のすぐそばの空き地には、ボーフラが大量発生しそうな濁った水がたまった風呂桶が放置されている。う〜、見るからにキケンだ!
私は蚊に刺されながらインテリアを考えるなんて考えられな〜い!…というわけで、これからの季節、開け放しておくであろう3枚の窓の寸法を計って、ホームセンターに手づくりアミ戸の材料買い出しに出かけた。
過去にも、とある編集部でハメ殺しアミ戸を作った私は、そのときの作業を思い出し、大工仕事どしろーと女二人でも、簡単に作りやすくするにはどーすればいいか考えて、買う材料を書き出した。

車のない私たちが尾道でホームセンターに買物に行くには、尾道駅すぐそばの船着き場からほんの150mくらい船に乗った先にある向島という島に行くのがいちばん近い。不思議な感じだけど…。そして、必要寸法に切ってもらった角材などを小脇に抱えて、また渡し船で帰ってきた。
買ったものは、角材、釘、木工用連結金具、木工用ホチキス、寒冷紗。網戸3枚分で約8000円の材料費なり。制作時間、二人がかりで実質2時間半。

こんなに白くて美しい蛾も…。
アメリカシロヒトリという蛾で幼虫は
多くの樹木に害を及ぼす。
まず角材を木枠に組んで、角材の接合部分は金具に釘打って。木枠が出来たら、木工用ホチキスでアミを張っていくだけ。チョー簡単。

寒冷紗は、糸から繊維のケバが出ているので、従来の網戸用のアミと比べたら、風の通りは少々悪いかもしれないが、ご覧の通り(写真上)見た目が涼しげ。Kちゃんのメールによれば、風は程よく入ってるらしい。Kちゃんは、何よりも部屋の灯りに寄って来る蛾が入ってこなくなるのが嬉しい、と自作アミ戸にご満悦。

アミ戸の完成後、軽く汗を流して、尾道ラーメンをKちゃんにゴチになって、一路東京へ向かったオーバリーでした。