12 7月, 2012

映画「キック・アス」

〜今週の名画座・キネマ大羽〜

先週末の昼下がり、出かけたいけど仕事しなくちゃいけないモードだった。単純な手仕事作業だったので映画専門チャンネル見ながら作業開始。するとコミックヒーローみたいな映画が始まった。好みの映画じゃないけど、他にこれといったのやってないから、ま、いいか、的な感じで仕事しながら見てたら、いや〜なんとも面白くって結局仕事にならず、マジ見してしまった映画「キック・アス」。
コミックヒーローといっても、等身大のフツーのちょっとオタクな人間がコスプレしてマスクかぶって悪い奴らをこらしめようと奮闘する物語。

コミックヒーローになろうとガンバル主人公の高校生に、武器オタクの風変わりな父娘が加わって、街のマフィアをやっつけていくのだが、その父娘がハンパじゃない。父親を演じるニコラス・ケージのブッ飛び加減が絶妙。でもただのコミックアクションじゃなくて、さえないオタクの切ない恋心やくすぶってる日常、また父親が娘を想う気持ちなどが散りばめられていて、いつの間にか主人公達を応援している私がいた。

今、いじめにあった中学生の自殺が問題になっているが、複数の専門家が「逃げないで闘ってほしい」と言っていた。私もそう思う。それはいじめられてる本人だけではなく、いじめに気づいた同級生でも先生でも親でもだ。
私が小学生とか中学生のころは、いじめ(今ほど陰湿ではなかったけど)たり喧嘩してる子がいたら「やめなさいよ!」と止める子がいた。今は見て見ぬふりが多いみたいだ。
私も一度だけいじめられたことがある。小学校5年生の春に転校してすぐのことだった。下校直前に靴を隠されて、でも隠した子(女の子・今も名前は憶えてる…)に泣いて訴えたか、泣きながら上履きで帰ったか、そこら辺の記憶があやふやだけど、単独犯だったし、当時は単純だったんだろう、その後はいじめられなかった。
いじめられらたら、泣いて騒いで周りを巻き込んで闘ってほしい。

痛快、爆笑、オタク万歳!(?)な会心作「キック・アス」。コミカルなタッチの中でも闘う勇気をくれる。楽しいよ〜。
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武器オタクの娘を演じるクロエ・モレッツのアクションは見事。特にバタフライナイフの手さばきにはホレボレ…。