これは、笑って泣けるぶっ飛びロードムービー。
道中いろいろゴタゴタあって、極めつけはおじいちゃんがヘロイン吸いすぎて死んじゃったりしながらも、バラバラだった家族がひとつになっていくお話。
コンテストに自信のないオリーヴにおじいちゃんは言う。「本当の負け犬とは、負けるのが怖くて挑戦しないやつのことだ」と。私はちょっぴり涙した。
アメリカ(だけじゃないけど)の家族が抱えるいろんなトラウマのエッセンスを凝縮して丸めたようでもあり、問題ありすぎのこの家族がいつの間にか愛おしくなってくる。
きっと、問題はあっていいのだと思う。問題から逃げたり問題ないフリせずに、問題に向き合うことの大切さをちょっと過激な方法で見せてくれる、毒舌ながらもあったかい映画。