10 3月, 2012

インド文化祭~「魅せられて、インド」~

チラシの写真は藤原新也。大学生のときに
出会った藤原氏の本「全東洋街道」は衝撃
で、その本を通して旅に憧れた。
母がデイサービスに行ってる間に久々の息抜き。福岡アジア美術館で明日11日まで開催中の展覧会”魅せられて、インド”を見に出かけた。父が「今日は一日遊んでこい」と言って駅まで車で送ってくれた。

インドに行くと、”何でもアリ”の世界を垣間見る。天国も地獄も、神も悪霊も、超金持ちも超貧民も、善人も悪人も、美しいものもきたないものも、喜びも苦しみも、崇高さも卑しさもぜーんぶ(包み隠さず)ある、って感じ。
それらの中から、美しいものと楽しいものを持ってきて展示した感のある「魅せられて、インド」は、見ごたえある展覧会だった。
インドを描いた日本画家・横山大観をはじめ平山郁夫、秋野不矩(余談ですが秋野不矩美術館は絶品!)、畠中光亨、横尾忠則など日本を代表する画家たちの作品、インドの民俗画や細密画、布のコレクターで有名な岩立広子の美しい布の数々、インド映画の楽しみを描いた画家グレゴリ青山の楽しいマンガの原画から、インドでフィールドワークした学者の植物細密画、インド本の元祖的存在である妹尾河童の本「河童が覗いたインド」の原画(昔から見てみたかった!)、その他アーティストたちの作品と、またそれら出展者たちのちょっとチープなインドのものコレクション・紙袋、ラベル、ガネーシャ像、おもちゃ、映画パンフレット、などなど、文字通りインドに魅せられた大人たちの文化祭的なノリで、とても楽しかった。福岡アジア美術館ではボランティアも募集している。もしも、東京を離れて九州にずっと住むようなことになれば、美術館ボランティアもいいなー、と思った。

福岡アジア美術館はアクセスも便利。福岡空港から延びる地下鉄の中洲川端駅に直結するビルの7~8階。夜8時まで開館してるのが、また嬉しい。