06 3月, 2012

トシエちゃんの梅

やっと六分咲きくらいかな。今年の梅の開花は
全国的に遅い。
祖母が亡くなり、無人となった父の実家の畑の隣には、小さな梅林がある。
父の昔からの知り合い、トシエちゃんの梅林。南高梅だ。
トシエちゃんは毎年梅の木に農薬をかけているけれど、そのときオオバ家の夏みかんの木にもついでに農薬をかけてくれている。父は、そのお礼として「夏みかんば、好きなだけとっていってよかよ。」とトシエちゃんに言ってるらしい。
去年、たまたまトシエちゃんが梅の木の手入れをしてる時に出会ったら、「夏みかん、美味しかったよ~。こっちの道路側んとがいちばん甘うして美味しかった~。」と、父よりも夏みかんの状態を把握していた。
そして、「うちの梅の実も、好きなだけとっていってよかよ~。うちんとは知り合いにやるくらいで売り物じゃないけん。」と、トシエちゃん。私は心の中で「ヤッター!!」と歓喜の声をあげた。
そのときいただいたいかにも南高梅らしいおおぶりの梅は、梅ジュースにしたら、父も母も「こりゃ、ウマか。」と言って、あっと言う間になくなった。
去年はもう梅の実の終わりかけに頂いたので数が少なく、梅酒用のビンひとつ分だったけど、今年は早めに好きなだけいただこうと今から舌なめずりしているところ。トシエちゃんも夏みかんを好きなだけ、どーぞ。