10 10月, 2013

お口の中は野戦場〜抜歯編

5ヶ月前から痛かった奥歯だが、私がお世話になっているみどりの杜歯科クリニックでは歯磨き指導を徹底優先し、”すぐに削って詰め物をする”という方針ではない。
親知らずがその奥歯の横っ腹に向かって横に生えていて、奥歯の虫歯を治療するには親知らずを抜かないといけない、という面倒な状態であることと、水が沁みるものの自発的な痛みはまだないことから、治療はまだだった。ただし、レントゲン写真の虫歯のカゲの大きさからして奥歯も抜くことになるだろうとは5ヶ月前から言われてはいた。

そして本格的な治療が始まり、抜歯から始まった。
さて、奥歯と親知らずの周囲に何箇所も麻酔を打って、施術開始。
奥歯の虫歯の程度を確認するために、ガリガリと虫歯部分を削っている。結局、親知らずだけ抜いても、虫歯の奥歯はダメージが大きく保存が難しい状態ということで、奥歯と親知らずと続けて2本抜歯することに。
麻酔のおかげで痛くはないが、歯を抜くときのあの何ともいえない感触…。ミシミシッときしみながら抜けていく。後で思い出しても、鳥肌が立つ。

で、2本とも抜き終わった時、先生がおっしゃった。「親知らずは虫歯になってなくて状態もよいので、奥歯を抜いた跡に移植してみましょうか?」と。
……ん?なんて?イショク?え〜?歯って移植できんの?
思わず「おもしろ〜い!」と心の中で声を上げてしまった。

ただし、奥歯を抜いた穴が親知らずよりもだいぶ大きいらしく、親知らずを入れてもブカブカ状態のようで、組織がちゃんとつくかどうかわからないけど、ダメなら抜歯するだけのことで、ダメもとでやってみましょう、ということに。

どうせ2本とも抜く覚悟だったのだから、1本移植できるのならダメもとでやってみよう!
移植は先生も予定していたことではなく、歯の様子を見て急遽提案されたようだ。
今、親知らずは、奥歯のあったところに糸で歯茎に縫い付けたように固定されているような状態。
うまく定着したとしても神経は寸断されているので、歯が定着したら歯の中の死んだ神経を取り除いて、歯の根の治療をすることになる。

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歯牙移植:http://www.ha-channel-88.com/tooth_transplantation/

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お口の中は野戦場:http://obarie.blogspot.jp/2013/03/blog-post_5.html
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