05 10月, 2012

真夜中の闖(ちん)入者

もう寝ようと思ったら、どこからともなく「シャッ、シャッ」という擦るような音がした。天井から聞こえるようでもあり、床に近いところから聞こえるような気もする。
ねずみ?
このままでは眠れない。一旦消した電気をまたつけて、音のする方に目を凝らした。何かが動いている。その外見(シルエット)が、私が今まで見た生き物の記憶にない形だったので、ちょっと不安になった。床にすれすれに垂れている布のフリンジ部分にいるソレに、私は四つん這いになって、さらに近づいて至近距離30センチを切ったあたりで、小型のカマキリであることが判明。何かを(私を?)威嚇するかのように、羽を広げて擦り合わせていたのだ。

私はコップをそれにかぶせて捕獲。写真を撮って、窓を開けて逃がした。
どこから入ってくるのやら、うちのアパートは古いから立て付けが悪くて、微妙な隙間から入ってくるようだ。いつぞやは、室内にアマガエルがいたことがあった。
その時は、たまたま友人が居て、ふたりで大笑いしながらアマガエルを追いかけて、玄関から逃がした。
一昨日は、部屋のどこからかコオロギのような鳴き声が聞こえていた。

引っ越すつもりだったけど、また諸事情からしばらく引っ越さないことになった。それで少しストレスから解放された。噛んだり刺したりしない虫なら、私は平気(ゴキは例外)。猫の額ほどの庭の木の枝には、午前中シジュウカラも来る。隣りと後ろにアパートが新築されて、建て込んできたとはいえ、まだまだ自然がいっぱいの我が家です。