16 8月, 2013

ご先祖様、めんどくさいです

実を言うと、お盆に実家に帰ってきたのは10年以上ぶり。
今回は父の体調が悪いことと、いつもは帰る妹が帰らないというので、父からの要請もありお盆に帰った。
祖母が2年前に亡くなり、うちに仏壇を移したため、お盆などの供養はうちでやらねばならない。菩提寺からうちはちょっと遠くなるので住職はうちには来ない。
お盆のお経を寺であげてもらえるよう寺には頼んであるという。お経以外のこともお寺でやってもらえるならお金の払い甲斐もあるのだが、そういうわけにはいかないらしい。
お盆にはご先祖様がうちに戻ってきて、しばし子孫と交流したり(こっちには見えないので実感ないけど)、生前食べていたものを食べたり(お供えの気を食べるらしい。そのため、お供えしたあとの食べ物は美味しくない、と聞いた。)なさるようだ。
つまりご先祖様を接待しないといけないわけだ。

祖母が生きている間は、祖母が全部やっていたので、私たち家族は祖母の家に行き、ただ仏前でお参りしたり、住職が訪問してくる時間に合わせて同席したりして、その後は祖母が用意してくれた食事をして帰るだけだった。
しかし、祖母が亡くなったあとは父がそれを引き継ぎ、今回初めて手伝って思ったが、申し訳ないけど、めんどくさいです。

宗派によっても違うようだが、3日間三食ずつ計九食のお供えを替えるというのだ。幼い頃から十数年前までお盆に参加(?)していたが、毎食、お供えを替えていたことには気がつかなかった。まあ、ご先祖様が同席してる(みたいね。ホント?)と思えば、私たち生きてる人間と同様、毎食出さないといけないのだろうが、
めんどくさいのは動物性のものを出しちゃいけない、ってこと。
野菜の煮付けにしてもダシに鰹節とか入っていてはいけないというのだ。冷房のない台所で煮物をするのは、ただでさえ避けたいのにー。
私は、動物性のものが入ってなければ何でもいいと思うのだが、お寺から郵送されてきた”ご先祖様用お盆のメニュー”と同じにしろ、と父はうるさい。時代時代でメニューも新しくしていっていいんじゃないの?今度、住職に会ったら聞いてみよう。

ちょっと気になることがあったのだが、12日夜から13日午前にかけて変な夢を見た。知らない老人が出てきたのだ。しかも、ちょっと顔が幽霊チックで怖かった。声を出そうとしても出ず、のどから声を振り絞るように「やめてください!」と言った自分の声で目が覚めた。
しばらくして思ったが、祖母の家の座敷に掛けてあった曽祖父かそのまた父親だった人の写真に似ていた気がする。
「今年も来たぞ。よろしくな。」とでも言いに来たのか…。よろしくたのみたいなら、もっと怖くない感じで来てよね。

母方の祖父母にはとても可愛がってもらったので、母方のO家の方には愛着があるのだが、父方のオオバ家の方は祖父母は私たち孫に対して淡白だった(実の祖母には溺愛されたが、私が1歳のとき亡くなったので、祖父の後妻しか知らない。)ので、孫の私の思いも淡白。だからこそ、念押ししに先祖が夢枕に立ったのかも。
今回は暑すぎて体調もイマイチだったため、イヤイヤ感満載で手伝ったけれど、次回からは事前に覚悟してちゃんとやります。たぶん…。