18 12月, 2012

オリーブの本

右がボティチェッリの作品。収録されている絵画の
大半は宗教画や神話にまつわる絵画。
先日、イラストのための取材でナイアード本社に行ったとき、ミーティングルームに置いてあるステキな洋書が目にとまりました。
それは、スタッフがトルコに出張した折りに買ってこられたというトルコ語で書かれたオリーブの本でした。

手に取って頁をめくってみると、紀元前の壁画や陶器などを始め、ボッティチェッリフラ・アンジェリコなどの古典の巨匠たち、セザンヌゴーギャンマチスなど近代の巨匠たちなど、古今東西のオリーブにまつわるありとあらゆる美しい絵画が収録されていて、全ての絵にオリーブの枝や木が描き込まれています。ヨーロッパや地中海世界の人々にとって、オリーブが食料としてだけではなく、精神性の点からもどれだけ大切な存在だったかが伺い知れます。




残念ながら社内にはトルコ語がわかる方はいないそうで、「英語だったらいいんですけどね〜。でも、絵を見るだけでも参考になりますから〜。」とおっしゃいます。

取材が終わって、私が名残惜しそうにその本をめくっていたら、「よかったら、イラストの仕事が終わるまでお持ちになりますか?」と社長さんに言っていただき(というか、言わせた?)、「貸していただけるんですか?ありがとうございます!」と、遠慮なく自分のバッグにしまい込みました。

帰宅して、本のタイトルとamazonで検索してみたら、amazon.com(アメリカかな…?)で1冊だけ中古で出ていました。海外発送は無理かな〜。残念。