21 4月, 2013

月船deワークショップ vol.12

四月だというのに寒い雨の土曜日、5人の方たちがワークショップに集まってくださいました。
皆さん、ワイヤーワークは初めてだそうで、「ちゃんとできるのかしら~?」と最初、口々におっしゃいましたが、みなさん写真のとおり、ちゃんと素敵にできましたよ~。
ある方は、割れた黒い石の破片をお持ちになり、それも2時間後には素敵なペンダントヘッドに変身しました。

ここでワイヤーを施す天然石は、どれひとつとして同じものがなく、同じ種類の石であっても形や色合いが違っていて、ワイヤーの施し方は千差万別です。
最初にペンダントとしての正面と上下を決めていただきます。
私自身も作品をつくるとき、それだけ決めて、あとはどうなるのかわからないまま手を動かし始めます。やってみないとわからないのが、ワイヤーワークの魅力だと思っています。

ワイヤーを石に施すのは人生に似ています(大きく出たね…)。
人生思ったようにはならないし、歩いているうちにコケることもあるけど、素敵な風景に出会うこともあるし、誰かが助けてくれることもある(私が多少お手伝いもします→人生じゃなくてワイヤーの)。そうこうしてるうちに、最初に思い描いていたのとは少々違うけど、けっこういいじゃん、と思える場所にたどり着く。…という感じです。たどり着くかしら?と疑ってはいけません。たどり着くまでやるのです。8割か9割くらいまで「イマイチだわ~」と思っていても、最後の最後に輝きはじめます。大切なのは、その石を愛すること、きれいだわ~、とめでることだと思います。石はその愛に応えてくれます。(注:見返りを求めてはいけません。見返りを求めるのは、愛とはいえませんので。)


余談ですが、以前出店していたとき、ふらっと近づいてこられて立ち話をされた方がいて、私の作品を見ながら「この石は効くの?」と言われました。「え?」と聞き返したら、「すごくパワーがあるっていうからコレ買ったんだけど、パチンコ大負けしたのよ~。」と、とても高そうな大玉のルチル系のブレスレットを見せてくれました。
石を愛してあげてくださいネ。

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次回ワークショップは、5月11日(土)と16日(木)です。
詳細はこちら→http://obarie.blogspot.jp/p/workshop.html