09 4月, 2013

無料オンデマンド

別にNHKのまわし者じゃないですけど、うちのテレビが何故か映らないので、NHKオンデマンドをパソコンで見ている。
ほとんどは有料だが、無料で見れる番組が毎月何本かある。

今月の無料の番組、プロフェッショナル 仕事の流儀 〜プロデューサー鈴木敏夫は、おもしろかった。鈴木氏はジブリのプロデューサー。(番組放映当時のジブリが新作映画として制作しているのは「ゲド戦記」らしいが、番組内では宣伝になってしまうせいかゲド戦記のゲの字も出て来ない。)
鈴木氏の仕事の取り組み方や、映画の製作現場など、とても興味深い。

私は「ゲド戦記」をまだ見たことないので何とも言えないが、いろんな映画評を読んでみたところ、あまり芳しくないことが書いてある。「ゲド戦記」の原作者からも批判を浴びた(参考http://hiki.cre.jp/Earthsea/?GedoSenkiAuthorResponse)ジブリ最低の作品、とまで書いてあるものもあった。
イチローが不振な年があるように、ジブリだって毎回名作ってわけにはいかないのである。どんなに努力してもB級、ってことはある。名作が生まれることは奇跡なんだと思う。仮に努力してもB級だったとしたら、それは次回のA級作品の肥やしになるはず。
映画作りに関わる人の数、かかるお金の大きさ、などなど、映画が完成するまでの過程を考えると、映画を作るのは大変な作業だな、とつくづく思う。

番組の中で、映画のボディーコピー作りに苦労している様子が写っている。コピー完成の少し前のコピー「世界の均衡が崩れつつある。農民は田畑を棄て、職人は技を忘れた。街ではみな、せわしなく動きまわっているが、目的を失っているように見えた。〜(以下続く)」が、私はとても好きで、これを目にしていたら映画を見ていたかもしれないと思ったが、完成したコピーを見たら、私の好きな部分はなくなっていた。映画を見るよりもまず原作を読んでみたいという気持ちになった。

今月の無料視聴はこちら→http://www.nhk-ondemand.jp/share/free/