30 1月, 2015

筆無精

もう30年以上のつきあいになる友人Mちゃんから、ときたま葉書が来る。
好きな庭木のことや、家族のこと、旅先の話などが淡々と書かれている。
彼女からの手紙は、短い随筆を読んでいるような感じがして、好きだ。
そのくせ、手紙を読みながら頭の中では返事の文章が浮かぶくせに、無精な私はなかなか返事を書かない。
でも、私が返事を書かなくても、また忘れた頃にぽつんと葉書を送ってきてくれる。

この天使の葉書は、直近のもの。好きな絵なので、パソコンに貼っている。
返事はまだ書いてない。
頭の中には文章はあるのに。
いろんなことを伝えたいのに、書いてない。
頭の中に手紙の返事がたまりすぎて、どこから書いていいかわからなくなって、なおさら書けない。

私にとって「手紙を書く」という作業は、目の前に相手の像をホログラムのように思い浮かべて、それと会話するようなイメージで書くので、走り書きでとりあえず返信、というのがなかなかできない。
しかも仕事道具が散らかった部屋なので、ホログラムを置く場所がなくて、なかなか手紙モードになれない。



手紙を書くための手紙部屋が欲しいなあ。
そうしたら、ホログラム映像の相手と会話をするかのように手紙が書けるような気がする。
私って一種の学習障害かな、と思うことさえある。

Mちゃんはパソコンをあまり見ないし、携帯も持たない。
Mちゃん、ごめんなさい、と、ここで謝っても伝わらんよね〜。エヘヘ…。