
荒波に何度も洗われて、海底の砂や石とぶつかり合い、角も丸くなり、マットな肌触りになっている。
これを見た友人のお姉さんは「これ古伊万里じゃないの?」と言ったけど、私にはわからない。
陶片をタイルとして使う機会に恵まれず、陶片がわんさかたまってしまったのだが、チェンマイに行った時、陶片をアクセサリーに仕立ててあるのを見て、これやってみよう、と思って作ったのが写真のペンダント。
陶片はたくさんあるものの、いざペンダントヘッドにしようと思うと、いいものがなかなか見つからない。これは、手描きの筆の感じがよくて気に入っている。クラック水晶や、淡水パール、タイのカレン族シルバーをあしらった。
陶片にとっては波乱の人生(?)だったろうが、最終的に誰の手元に行くのだろう?
もしもこの陶片が話せるのなら、どこで生まれて、なぜ海に落ちたのか、海の中はどうだったのか、話しを聞いてみたい。