19 3月, 2014

鉛筆画

右側の本棚あたりに特集のタイトル
文字が乗るらしい。
ある会員誌の特集記事のイメージイラストの仕事をした。
”図書館の本棚の前にいる女性が、ふと窓の外を見て、何かに気づいたような情景を”という編集さんからのご依頼。
鉛筆画で、という指示はなかったけれど、打合せしている時に私の頭の中に浮かんだイメージは鉛筆画だったので、面倒くさい作業になってしまったけれど、鉛筆で描いた。

何が一番面倒くさかったというと、本棚。こういうきっちりした物は、パースの狂いが目立ちやすい。実際、あまり正確に描けてないけど、狂いは目立たないからよしとしよう…。

今は、どこの図書館もきれいになって、古ぼけた紙の匂いの漂ってくるような図書館はなくなったようだが、私が図書館を思い浮かべるとき、薄暗くて、紙やインクの匂いがしてきそうな古ぼけた博物館のような情景が浮かぶ。
何万冊もある本の中から1冊を選ぶのは、それこそ”出会い”かもしれない。