08 9月, 2013

祝?東京オリンピック

2020年東京オリンピックか〜。
今朝、友人に会った時、彼女が残念そうな顔をして「東京が選ばれたよ。」とつぶやいた。私も、「あ〜、そうなんだ〜。」と何の感慨もなく答えた。

私の(せまい)周囲で、東京オリンピックを楽しみにしてる人に会ったことないので、東京オリンピックが開催されるというニュースは、なんだか遠い国のニュースのように聞こえる。
原発の汚染水問題が問題ない(?)とどうやってIOC委員会に思わせたのだろうか。ある意味、すごいなー。汚染水問題を差し引いても経済効果ってあるのかしらん?
長野オリンピックも残ったのは効果じゃなくて借金だったそうだが、東京オリンピックの事前の試算をするならば、事後にもどれだけの経済効果があったのか是非教えてほしい。

ふと思ったが、オリンピック開催が決まったことで、東電や政府の汚染水及び原発問題への取り組みが真剣味を増すかもしれない。お客様をお迎えする前に一生懸命お掃除するのと同じね。そういう意味では祝・東京オリンピックな気もする。
是非とも海外メディアに「汚染水は大丈夫か?」と常日頃から神経質に報道して(騒ぎ立てて)いただきたい。

ただ、”南海トラフ地震が4年以内に起こる確率は70%”と去年東大地震研究所が発表した(世間が騒いだせいか後日50%以下と訂正されたが)ことも、気にかかる。その後も確率の濃度を薄めたかのような発表をしているが、確率の意味を甘くとらないほうがいい。オリンピックは7年後だ。オリンピックの経済効果は試算3兆円だそうだが、南海トラフ地震の経済的損失は試算220兆円。
宝くじが当たる確率が70%(50%であったとしても)だったら、人々は(あたしも)宝くじを絶対買うだろうが、それが地震の起こる確率となると、すぐには起こらないだろうと思って油断してしまう。不思議。
でも、東日本大震災は起きた。中越も淡路も。
そして増殖し続ける汚染水タンクは、大地震に耐えられるのか?1年後にタンクが一体何個になってるかを考えただけでも恐ろしい…。

南海トラフ地震参考記事:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36707
汚染水問題:http://gendai.net/articles/view/syakai/144131
小出裕章氏インタビュー記事:http://gendai.net/articles/view/syakai/144541